キリストにある教区として
宮﨑達雄
東中国教区は岡山県(「晴れの国」とも言われ、雨が少ない)鳥取県(冬ともなれば雪にも悩まされる)の二県にまたがり、四八の教会・伝道所からなる少数規模の教区です。また四八ヶ所の内、経常会計が年間五〇〇万円未満の教会が三一ヶ所もあるのが現状です。
従って教区の重要課題は、教会間の財政的な助け合いの充実です。教会強化献金制度がありますが、まだまだ教区内の諸教会の理解は得ているとはいえない状況です。また、二〇〇八年度を目処に「セクシュアルハラスメント相談窓口」の設置を目指して、現在相談員の養成講座が鋭意続けられています。また、人権問題特設委員会を常設化するための努力を続けています。
東中国教区には「東中国教区宣教基本方策」があります(一九九五年五月二三日第44回定期教区総会で可決)。B5サイズの小さな一枚のものですが、これを策定するのにはかなりの議論と……
第四回「新潟県中越地震」被災教会会堂等再建支援委員会が九月二一日に教団会議室で開かれた。
⑴事務局報告
①献金累計額(九月十八日現在)一六四、〇五四、二五三円。このうち、六月二八日の報告から増えた金額は三、四〇六、八四九円。九四件。
②八月に見附教会へ建築着手金一四、六〇〇、〇〇〇円、十日町教会へ牧師館建築着手金四、七五〇、〇〇〇円をそれぞれ送金した。
⑵関東教区報告
飯塚拓也関東教区被災支援センター統括主任から、中越地震被災教会の再建状況および「中越沖地震」の緊急支援について報告をうけ協議した。
①十日町教会 牧師館再建工事は九月に起工式を行い年内完成を目標に進められている。
②見附教会 全国的な支援をうけ、新会堂の定礎式を行い、七月末に着工、十一月末に完成を予定している。教会堂は新しい土地において、地域の人々にも親しまれ、利用してもらえるよう考えている。
③小出教会 先……
第二回「能登半島地震」被災教会会堂等再建支援委員会(以下、委員会という)が、九月十九日~二〇日に被災現地、能登半島・輪島で開催された。
今回の委員会の前後に被災された教会、伝道所及び関連施設を高橋潤中部教区議長と小宮山剛中部教区能登半島地震被災教会再建委員長の案内で問安した。(十九日に七尾教会、七尾幼稚園、輪島教会、二〇日に富来伝道所、羽咋教会、羽咋白百合幼稚園を問安)
そこで、それぞれの教会、伝道所、関連施設の被災の状況、再建の状況、今後の再建計画等について、関係教師、信徒の方から説明を受けるとともに、現状認識を行った。
委員会は、はじめに陪席された高橋中部教区議長及び小宮山中部教区能登半島地震被災教会再建委員長より、前回の委員会以降の中部教区の取り組み、経過についての報告を受けた。その中で緊急を要する教会、関連施設に再建に必要な資金の一部を既に送金したことが、中部教区扱いの再建献……
二〇〇七年度教区活動連帯金配分協議会が九月二五日(火)午後一時三〇分から教団会議室で開催された。
前年度の教区活動連帯金配分検討委員会委員長の野村忠規四国教区議長の祈祷と挨拶をもって開会し、続いて内藤留幸総幹事が挨拶を行い、「配分協議会」の教団内の機構的位置づけについて何故現在のような状況になったかを調査したいと述べた。
その後、高柳竜二神奈川教区議長が発題を行い、現在の「配分協議会」は第27回教団総会議案の承認を受けて始められた経緯について触れ、教区間互助を基調としそれまでの「平衡資金」の受入れ額を下回らないことを目標として行われたこと、教区間互助の精神を維持するためには相互の信頼関係と教区活動の独自性を認め合う両義性が必要であると述べた。
協議事項に入る前に組織会を行い、議長に野村忠規四国教区議長を選出し、協議に入った。前年度「配分協議会」議事録を若干の訂正の上承認した。諸報告承……
第35総会期第一回全国財務委員長会議が九月二四日~二五日に教団会議室で開催された。
司会者粉谷勝巳予算決算委員が開会の祈りを捧げた後、飯塚拓也予算決算委員長が、「今会議は各教区が持つ自然災害の被害など、様々の課題を覚え、支え合
い、祈りあっていくことを大事にしたい」と挨拶をした。
第一日目は①各教区の財務状況②教区における教会・伝道所への負担金賦課基-アンケート結果から-をテーマに報告・質疑があり、各教区の財務状況を共有化し、また各教区の教会への負担金の賦課方法を学びえた事は有意義であった。
第二日目は鈴木務予算決算委員の司会及び祈祷で始まり、冒頭新任の内藤留幸総幹事が「七月五日の常議員会で竹前総幹事の後任として選任された。教団に事務局、出版局、年金局の三局があり会計は独立しているが、今後は会計監査委員会も指摘しているように、各財務諸表の合算表の作成が課題であり、鋭意努力している。……
一〇月二日~三日、第35総会期第三回社会委員会が教団会議室にて開催された。
柴田彰委員による開会礼拝の後、諸報告を受けた。主な報告事項は①「新潟中越沖地震救援募金のお願い」の全国発送と募金状況の件(九月二八日現在、五三六件・一三、七二六、六二六円)②PCT(台湾長老教会)より新潟中越沖地震へ五七五、五〇〇円の支援献金を受領した件、③能登半島地震救援募金で社会委員会扱いの募金総額は九月二八日現在、四六五件・一一、四三九、七三五円を確認した。また④日本キリスト教保育所同盟への融資金移管が完了した件、⑤八月二三日の死刑執行に対する抗議声明と死刑廃止要望書を送付した件、⑥八月二二日開催の「ハンセン病療養所のあしたをひらく市民の集い」へ出席した件、⑦『第四二号社会委員会通信』『二〇〇六年度社会委員会関係献金報告』を全国発送した件、⑧第二回日本基督教団と在日大韓基督教会との宣教協議会報告等である。
……
第35総会期第三回予算決算委員会は、九月二四~二五日開かれ、教団二〇〇八年度予算案編成を中心に協議がなされた。
今委員会での主な課題は、他に二〇〇八年度教区の負担金算定、全国財務委員長会議の開催であった。
予算編成の基礎となる負担金については、その算定基準となる全国教会の現住陪餐会員数減少を重く受け止め、数字に反映させるべく再計算がなされた。全国の現住陪餐会員総数は〇四年度対〇五年度比では一、三七〇人減の九五、六三六人となっている。
負担金は〇四年度から年度一%減を四年間続け、総額で一、一〇〇万円の減額を行ったことになる。従って〇八年度負担金を一%減の二億六、九八〇万円と設定し、現行計算方式により賦課額案が策定された。
教区によって現住陪餐会員の減少数が異なることから、減少割合の少ない教区では、逆に増額となるところも見られた。
〇八年度予算案については、負担金収入一%減を基にした……
▼「空気がなくなる」という噂が広まった。ハレー彗星が地球に最接近、通り過ぎるまでの五分間のことらしい。息を止める練習をする者が現れた。空気を貯められる自転車のチューブが高騰する。貧しい村の小学生で、チューブを手に入れることの出来た生徒はなく、当日、地主の子どもだけが、何本も肩に担いで登校する。▼四〇年程前に、児童文学専門誌で、短編『空気がなくなる日』を読んだ。映画化も、絵本になったことも、最近まで知らなかった。図書館で一度読んだきり、原作も絵本も今は絶版。不正確な引用はご容赦を。▼大胆なSF的発想を持ちながら、極めてリアルなこの作品は、もっと高い評価を得ても良かったと思う。格差社会が言われる今日、発表時以上に現実味を帯びている。光、水、空気さえも、お金がなければ手に入らない時代になった。飢える前に窒息する。▼昔の牧師家庭には貧しくとも夢があり、教育があった。しかし、今や教育も夢も、希望さえ……
夏、世界各地から集った青年たちは、中東の地で共に考え、感じ、祈った
・中東の地-ヨルダンで
二〇〇七年八月、アンマンにて、青年のためのワークショップが開かれた。ドイツ南西、ガーナ、南アフリカ、トーゴ、インドネシア、レバノン、韓国、日本の教会から送り出された青年、二〇名が参加した。オリーブ、なつめやしの実るアラブの地に、十八歳の大学生、二七歳の社会人、三〇歳の牧師、三二歳のファーマー…と、さまざまな青年が集った。極東の日本からは、二名が参加した。
平和構築にむけたワークショップは、南西ドイツ宣教会(略称、EMSエムス)によって進められているプロジェクトであり、これまでにガーナ、南アフリカで開かれている。
EMSは、一九七二年、南西ドイツの州教会によって設立され、ドイツにおける世界宣教と州教会をつなぐ働きをしている。州教会、宣教協会、アジア・アフリカの十七のパートナー教会で構成され……
夏の期間、対外的な集会に参加した。八月三日~四日、比叡山宗教サミットは海外十八ヶ国からの代表と二千人が「和解と協力」のテーマのもと20周年記念集会を持った。日キ連代表として参加。
六日~七日は憲政記念会でエルサレムサミットが開催され八百人が集まった。サミット続きだったがこちらの方はクリスチャンとユダヤ人との関係を緊密化するために出会い、語り合った。
一方二〇日~二二日、天城山荘で「こころの友伝道、全国大会」に講師として臨んだ。この会は54回ということで牧師と信徒が共に伝道する態勢を堅持して半世紀となるのだが、教団の訪問伝道委員会に源を発する。
今や超教派での集会となっているが、毎年百名もの人々が集い、訪問伝道、こころの響き合う伝道実践を展開すべく祈り、励まし合う姿は教団の健全な時代の映し絵である。
さらに二二日~二四日、湯河原で基督聖協団の夏期聖会に招かれ三回の聖会で御言葉を取り次……