前回の常議員会で「日本伝道150年記念行事を開催する件」が可決され、常議員会の下に設置された。委員構成は三役に一任され、今回の常議員会において小林貞夫委員長より報告がなされた。
まず委員会の役割は、「二〇〇九年に迎える日本伝道150年を記念する行事を日本基督教団が行う委員会である。教団として行う行事を検討し、常議員会に答申することが求められている。また、他の教派、団体の情報を集め、連携を協議することも求められる」とされ、二〇〇七年度の予算は五〇万円とされる。
行事を行う基本理念については「記念行事全体の標題を『キリストこそわが救い』とし、聖句をコリントの信徒への手紙一第1章18~25節とすることを決定した」とされ、また二〇〇九年を「日本伝道150年」の年として記念する理由については、①「『日本基督教団成立の沿革』において、一八五九年をわが国における福音主義のキリスト教伝道開始の年としている」②「ベッテルハイムの沖縄伝道を『日本伝道開始の時』とすべきではないか、との意見があるが、その時点では沖縄は琉球であって、日本国の一部ではなかった」③「日本の諸教会が一八五九年を起点として宣教50年、100年を祝ってきた歴史を踏まえる必要がある」等と報告された。特に沖縄伝道の件について知花正勝沖縄教区議長より、「『合同のとらえなおし』との関連、教団沿革問題について考えないのか」との質問があり、その他「アジア諸教会と共に祝えるように」との意見もあり、結果、さらに丁寧な協議が必要との見解が示され、報告受理として承認された。また関連して記念行事、出版計画等についての提案も同時に出されたが、こちらは継続審議となった。
(松本のぞみ報)