問安使の処遇で激論、三役再任 西中国
第58回西中国教区定期総会は、5月6日から2日間、広島市のエソール広島で正議員141人中、開会時、116人が出席して開催された。
冒頭の組織会で、「なぜ教団問安使が来訪者で、沖縄教区問安使が准議員なのか」との質問が出て、教団問安使問題が大きな論点となった。
柴田もゆる議長は、教団、沖縄教区との問安使派遣を巡る交信を文書で配布し、教団、沖縄教区とも問安使の派遣取り止めに至った経緯を説明した。両者の処遇の差について柴田議長は、「沖縄は、教区が派遣を要請したので准議員とし、それ以外は来訪者とした」と答えた。総会には、中部教区が能登半島地震報告の特使を派遣したが、来訪者として挨拶を行った。
これに対し、「受け入れる限りは准議員とするのは当然で、好きか嫌いかは議論の中ですること」との反論が出たが、柴田議長は、「教団問安使には、これまで条件を付けて来た……
嵐の気配が強まる中で
大不況、新型インフルエンザの脅威と、嵐の気配が強まる中で、各教区絵会が始まった。ここでも、嵐の予感がする。問安使の拒否、敬遠、教団新報でも取材拒否や、議席どころか座席が貰えないという事態がある。勿論暖かく迎える教区も。一方で、この世では政党の代表交代が大きなニュースになり、諸教区では三役が新しく若返る所が多い。新風が吹くのか、それとも風邪か嵐か、この号の発行日翌日はペンテコステ。聖霊の風よ吹け、新しい命を吹き込めよと、祈るばかり。
SJCFという主にある群れをご存知であろうか。これはシンガポールにある主の共同体SINGAPORE JAPANESE CHRISTIAN FELLOWSHIPの略 である。
その ミッションステートメントには「SJCFは、主イエス・キリストを主と受け入れた私達が、このシンガポールの地でキリストにより、一つの体とされた信仰者の群れである教会です。エペソ 4 章16節」とある。
この度、お招きをいただき 4 日間で 5 つの集会を担当し、交わりをなしえた。
折しも経済情勢の悪化等により日本に帰国する家族が続出する中ではあったが、活発な活動を展開している様子を目のあたりにすることができた。
会堂を持たぬゆえ、聖日は午後 3 時から 2 時間、セント・ジョージ教会を提供していただき礼拝を守っている。
往時は百人を越える出席者があったとのことだが、現在は50〜60人、それでも聖歌隊奉唱者を……
神の奇跡で進む御業
~学長就任にあたって~
1959年の8月、初めて教会に行った。最初に手にした聖書の背表紙には「宣教百年記念」とあった。一年後に受洗、このときすでに伝道者への献身の志が与えられていたが、牧師の指導もあって国立大学での哲学の学びを終え、1966年、時満ちて東京神学大学に編入学する。卒業後、小岩教会の牧会を経てドイツへ留学。1978年、ベテル教会の牧会を兼務しつつ、東京神学大学の教授会の一員となる。それから31年、教会に出会ってから50年、折しも「宣教150年記念」の今年、学長となった。
日本におけるプロテスタント伝道は逆風の中にある。近代科学・技術偏重の社会の中で人間は救いを求めている。十字架につけられし主イエス・キリストにおける神の救済の御業、ここに明確な救いがある。この一点を深く掘り下げ理解して、「現代を生きる人の心に届く新鮮な言葉」で伝道することが求められて……
「ミャンマー・サイクロン募金」
「中国四川省大地震募金」
共にACTに送金し終了いたしました
★ミャンマー・サイクロン募金総額
14,978,792円
★中国四川省大地震募金総額
16,890,347円
相次ぐ未曾有の被害に対して、多くのご献金をお寄せいただき、心から感謝します。
2009年3月13日
日本基督教団社会委員会
委員長 福井博文
★新刊から
『日本基督教団式文(試用版Ⅱ)』日本基督教団信仰職制委員会=編 洗礼式ならびに入信諸式、転入会式・転会式、正教師按手礼・補教師准允式、教会諸式、個人の信仰生活に関する諸式を収録。指針や解説、所作等の指示により手引書としての役割も果たす。B6判・2100円【好評発売中】日本基督教団式文(試用版Ⅰ)-主日礼拝式・結婚式・葬儀諸式1785円
『憶えよ、汝死すべきを-死をめぐるドイツ・プロテスタンティズムと音楽の歴史』深井智朗・大角欣矢=著 「死」を、ドイツ・プロテスタンティズムにおける「神学」と「音楽」は、いかに捉えてきたか。16~20世紀前半までの変遷を跡づける。A5判・5880円
『夕べになっても光がある-「老い」について聖書からきく』宍戸好子=著 聖書は、齢を重ねる者への慰めと警告を豊かに与えてくれる。「老い」の視点から向き合った御言葉の黙想が、高齢による悩みや不安をあた……
赦しと正義
マーチー・デイヴィッド
(CGMBからの派遣宣教師)
人を赦した話ほど、キリスト者の心を暖めるものはない。コリー・テン・ブームは赦しについて聴衆に語る真っ只中で、腰を抜かす程驚いた。聴衆の中に、まさに自分たち家族が収容されていたナチ強制収容所、ラヴェンスブリュックの元看守がいたのだ。このエピソードを聞いて、その時コリーが陥ったジレンマを想像できない人はいないだろう。コリーが聴衆に向かって、赦しの大切さを雄弁に語った直後、ラヴェンスブリュックの元看守、今や洗礼を受けたばかりの元看守が近づいて来て、収容所での虐待を赦して欲しいと嘆願したのである。
コリーは立ちすくんだ―無防備な自分たちに残酷な仕打ちをした男を本当に赦せるのか―コリーは主イエスに従って生きると決心して久しいが、今「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか分からないのです」と主イエスのように祈るこ……
村島 宏氏(隠退教師)
昨年11月18日、逝去。73歳。東京都に生まれる。1959年、東京聖書学校卒業後、上井教会に赴任。'97年まで同教会を牧会し、その後'98年から2002年まで大牟田西山町教会牧師を務め、隠退した。遺族は息の義也さん。
教団財政の見直しを
岩﨑 隆
長引く構造的不況、これに追討ちをかけた金融危機。いま日本社会は破滅的である。非正規労働者と呼ばれる人たちの命の危機が現実の問題にもなっていて炊き出しで空腹を満たす人たちもいる。また自死者の数が年間3万人を超える年も続いている。どこを向いても暗くて悲しい話ばかりだ。
日本の教会も、この不況の影響をまともに受けている。また教会員の高齢化が進んで教会財政は逼迫し窮乏している。教会員の収入減が起これば教会や教区は、その連鎖の中に閉じ込められる。
神奈川教区も御多分に洩れずの状態である。例えば数年前から教区内の教職互助の募金目標は達成できずに、その存続さえもが危ぶまれている。その教職年金を支える献金依頼に応じられない教会の現実もある。このような状況の中で数年前から教区内の各委員会活動の予算は減額している。
一方、教師謝儀が減らされたり減らされそうな教師もい……
*ウェスレー合同メソジスト教会
西之園路子宣教師派遣式
カリフォルニア
サンノゼ
3月15日、西之園路子宣教師派遣式が佐々木美知夫教団副議長司式、小出望静岡草深教会牧師説教で同教会において執り行われた。
西之園宣教師は米国カルフォルニア州サンノゼのウェスレー合同メソジスト教会日語部に松下道成宣教師の後任として派遣される。同氏は東京神学大学を卒業し、清水教会、蒲原教会での牧会経験を約20年積んだ。
同教会は昨年創立113年を迎えた、北米日系人教会のなかでも長い歴史のある教会であり、第2次世界大戦の厳しい体験をも経て今日を迎えている。サンフランシスコから南へ車で約1時間、シリコンバレーを抜けたところにサンノゼは位置している。同教会には英語部と日語部があり、英語部礼拝には360人ほど、日語部礼拝には40人ほどが集う。英語部と日語部の宣教協力体制は磐石であり、世界各地の日系人教……