第36総会期第5回スイス・韓国協約(合同)委員会は、第3回三国間協議会実行委員会として、2009年12月1日、教団会議室で開かれた。
三国間協議会の難しさは、相手窓口が一つでないことだ。2カ国であり、更にそれぞれの国に2~3の窓口となる事務局があり、それらとの調整が求められるところにある。すでに、スイス側の都合によって、開催予定が2011年に順延している。それに基づいて日程の調整が続いており、7月第1週か第2週かの最終結論に達していない。協議会は、広く多くの方々の参加と理解を期待して、カンファレンス形式とすることは確認されている。
主題について、日本の「戦責告白」「憲法9条」をベースにし、「平和」の主題テーマを環境、少数民族などにつなげることなどが提案された。5日目以降の沖縄オプショナルツアーの日程・内容と費用については、現地関係者の具体的な相談をする。
主題や講演者の絞り込みについては、なるべく早い時期に主題趣意書の原案をつくり、各方面・教会に宛てて提案し、協議すべきことが確認された。
協議会開催中のアジア学院における現地研修は、今回の目玉の一つに数えられる。それは、アジア学院が戦責告白の実質化として農業に基づくコミュニティ形成の指導を行ってきていること、また人的構成が多宗教にわたり、紛争当事者民族出身者もいること、またドイツからのボランティアや韓国人スタッフも多数いることによる、内容の豊かさと掘り下げが期待される。同学院現地研修を3日目で全員参加とした場合と、4日目で部分参加とした場合の費用の違いがあるが、3日目に同学院研修をおくことで、4日目に学習経験をフィードバックすることが有意義であるとの点で意見が一致した。
通訳の問題に伴う、例えば宣教師の協力を仰ぐ可能性になどについても、いずれ具体的にお願いすることになるだろう。
(高田和彦報)