日本プロテスタント伝道150年は多くの恵みを残して終ろうとしている。
最後の記念式典であった11月22日の「日本伝道150年記念信徒大会」、翌23日の日本基督教団としての「記念大会」後日詳しく報告されるであろうが、盛会そのものであった。
6月24日の教団創立記念日の集会を含めて語り継がれるであろう豊かな内容であった。記念委員の奉仕を多としたい。
150年集会反対の強い理由にあったベッテルハイム宣教師の働きをどの集会でも覚えたし、超教派のレベルでも163年の意味をも記憶しつつ課題を共有しえたことは感謝であった。
今回改めて自覚させられたことは、教勢的に最も低い状況でこの記念の年を刻んでいること、そしてそれ故に伝道の使命に一丸となってあたっていかねばならないということであった。
50年前は現住会員10名で1人の受洗者を生んでいた。現在では80名で1人である。
いかに伝道力が落ちているかが分からせられる数字だ。
対策会議や協議会も必要であろうが、何よりも一人一人が今回の主題にある「キリストこそ我が救い」という信仰に徹することである。そしてその告白に裏打ちされた証しを多様に展開していくしかない。
多くの参会者が与えられた感謝以上に、信仰の喜び、熱気が充満していたことがうれしい。
(教団議長 山北宣久)