教区の宣教を共に担う 奥羽教区
第64回奥羽教区総会は、5月26~27日、奥羽キリスト教センターを会場に、正議員110名中、開会時で106名の出席をもって開催された。この数字は、初日の選挙等を通じて変わらなかった。2日目朝8時30分から行われた追悼礼拝でも、出席率は90%を越えた。ここに奥羽教区の姿勢そして伝統をうかがい知ることが出来るように感じた。
教区議長報告は、A4版びっしり6ページになる詳細で具体的なものであった。邑原宗男議長は全文を朗読、その前半部分は、過疎化、財政難に苦しむ奥羽諸教会の現状が滲み出るような表現が目立った。しかしその中でも「教区の宣教を共に担う」ことが強調された。「一教会一牧師の維持困難...現実的になる中で...男鹿教会と八郎潟教会の宣教協力(兼務)は、...(ただ経済事情によるものとは)事情が異なり、新しい宣教協力体制に期待をつなぐものです」、とい……
教区センタ-組織運営を再検討へ 東北教区
第64回東北教区総会は5月26~27日、仙台青葉荘教会及び、東北教区センター「エマオ」を会場に開催された。開会時出席正議員は151名中120名。
開会礼拝では「神の前にとどまっている」信仰共同体として、教区の主にある宣教協力を御言葉より確認し、聖餐式が執行され、さらに逝去者追悼式が持たれた。
第1日目の議事において、「名取教会第二種教会設立に関する件」が承認された。「1982年、仙台長町教会の伝道により始まり、1990年5月に名取伝道所として開設、これまでも幾度か第二種教会設立の機運はあったが、塚本恭子教師就任後、その実現に向けて伝道計画と教会計画を策定し2008年度定期総会において『第二種教会設立への取組み』を全会一致で可決、親教会である仙台長町教会定期総会においても『名取伝道所の第二種教会設立承認の件』が承認された。その後臨時……
「中期宣教計画」立案へ 東中国
童謡「ふるさと」作曲者の岡野貞一の受洗教会であり、今年創立120周年を迎える鳥取教会を会場に、第58回東中国教区定期総会が5月25~26日、開催された。開会時出席正議員は94名中67名。
開会礼拝説教で橋原正彦牧師(鳥取教会)は、9年前に前任地で関東教区第50回総会の開会礼拝を通してチャレンジを受けたことを語った。その際に古屋安雄牧師が、日本の教会のクリスチャンは、説教を聞くことに偏り信仰が頭だけの知識に留まり、生活と全存在に信仰が身に着いた「キリストの弟子」に成りきっていないと述べたことを紹介した。
川崎善三牧師(米子錦町教会)司式により聖餐式が執り行なわれた。
議長報告では宮﨑達雄議長が「2014年以降、人数的に財政的に教会の存立が厳しくなっていく教会の増加が予想される」と厳しい見通しを語った。
また昨年度「部落解放全国会議……
「教団新報」、今号4677・78号を合併号とし、4679号は7月25日に発行致します。
総幹事 内藤留幸
「聖礼典の正しい執行」で白熱 関東
第59回関東教区総会は、大宮ソニックシテイー・小ホールを会場に、開会時で、正議員263名中183名の出席を得て開催された。
議事の冒頭、議案20号「日本基督教団神の愛キリスト伝道所」開設の件が上程され、祝福の内に承認された。提案理由に記されたように、「長年の伝道の課題であった...稲敷市(霞ヶ浦)南部一帯の広域農村地帯」に、教会が誕生した。
最大の関心を集め議論されたのは、他の多くの教区総会と同様に「聖餐問題を巡って」であった。疋田國磨呂教区議長は報告で、「聖なる公同教会の交わりに入ったのが日本基督教団であり、...歴史的特質の違いの中にも『教憲教規』と『日本基督教団信仰告白』が一致の核となって来ました」と記し、また、「聖礼典を巡って教団的論議が起きて」いる時に「関東教区の連帯と一致がどのようにして保てるのか、慎重に吟味し対話を続……
「距離を置く」ことと 教団問安使との相克 沖縄
第65回沖縄教区総会は、5月24日から2日間、沖縄キリスト教センターで、開会時正議員45人中42人が出席して開催された。
議事に入って早々、教団問安使に関する質問があり、常置委員会報告で扱うこととしたが、常置委報告を待つことなく、続いた議長報告でこの問題が浮上した。村椿嘉信議長は、「教団といつまで距離を置き続けるのか、どのように距離を置くのかについて、決まった答えがある訳ではない。その都度、教団の動きを見守りながら
、場合によっては沖縄教区から声を上げながら、相互批判的な関係を築くために主体的に判断して行く」と「中間報告」と題した議長報告で基本姿勢を明らかにした。
議長報告は他の議案を挟んで2日目に及んで続けられ、村椿議長は2日目午前、教団との関係について、「議長を1年間務めて『距離を置く』とは矛盾した立場にあることを痛感……
見えてこない教団の未来
東京教区総会は、教区活動連帯金拠出留保を確認したうえで、予算案を可決した。幾つかの教区では、死活問題であるとして、この制度の継続と、速やかな拠出を求める意見が相次いだ。教団問安使を拒否または敬遠する教区もある。「正しい聖礼典の執行」に関する議論をはじめ、諸問題を巡る対立は、激化というよりも、深い溝を生み出し、話し合い・歩み寄りの余地がないかのような状況を呈している。一つの教区の中でさえも、この対立は次第に表面化しているように見える。教団の未来は。
「ゴミは持ち帰りましょう」との見出しで、趣旨を記したものが教会玄関ボードに掲示されている。今までも心がけられていたが、はっきりと示されるようになった。
数年前より、まず役員会がお弁当容器を持ち帰るようになった。ゴミ箱があるので、そこに捨てればよいのであるが、ゴミ箱はいつも空である。年に数回開かれる祝会は持ち寄りの食事で、それぞれのご馳走をおいしくいただいている。ご馳走は残らないが、容器等ゴミ類で、このときばかりは、満杯のゴミ箱となる。昔はそれらのゴミは、ゴミ収集日に牧師が出していた。ところが満杯のゴミ箱は日曜日の夕刻には空となっている。教会員がそれぞれゴミを持ち帰ってくれるからである。
教会の中にある牧師館に住んでいるので、ゴミの収集日にゴミ袋を出すのは、牧師の務めになっていた。しかし、役員会は牧師の職務を改めて考えるようになり、牧師に余計な仕事をさせるのは……
『支える運動』のために
今年1月の『隠退教師を支える運動』常任推進委員会で、森さんは事務局長として選ばれた。久しぶりの専任の事務局長である。これまで東京・下谷教会員の多田信一推進委員長が事務局長を兼務して事務局運営の指揮をとってきた。これを引継ぎ、金沢・若草教会員の大杉弘さんが委員長となり、事務局に専従する在京の奉仕者を必要としたためである。
森さんが『支える運動』に携わるようになったのは、10年ほど前になる。当時、東京教区・西南支区長であった金澤勤牧師より、支区の『運動』推進委員として奉仕するため声がかかったことがきっかけであった。それまでは教師の隠退後のことも、教団の年金のことも大きな関心を払ったことがなかった。父である森政雄牧師が隠退後に受けてきた年金のこともあまり意識したことはなかった。
この10年に亘る推進委員としての奉仕は、いわゆ……
プロテスタント日本伝道150年を記念する日本基督教団は、教団として3つの式典を実行します。
★創立記念礼拝
6月24日(水)富士見町教会
★全国信徒大会
11月22日(日)東京山手教会
★記念式典
11月23日(月)青山学院
創立記念礼拝には第2部をもうけ、伝道牧会50年以上の現職の先生方の業に感謝して、表彰式を行うことにいたしました。
宣教100年記念大会がNCC主催で実施されたのは1959年でした。その時、すでに牧会や教務教師として第一線に立たれ、2009年の今日まで、立ち続けられている教師に、教団の名で感謝したい、という表彰です。
表彰式の文面にも「実に50年の長きにわたって」とありますが、全国の信徒一人ひとりの胸に、ずしんと響く言葉です。
準備委員会で協議し始めた時、委員長の私は「該当者は十数名いる……