去る9月10日(木)、教団B会議室で、第2回宣教師人事委員会が開催された。
報告事項として、世界宣教委員会のもとにある各委員会の報告、事務局訪問者との面談報告等がなされた。
主な協議事項として、北米及びその他の地域からの宣教師受け入れの承認、任期延長等、受け入れ宣教師に関する人事事項を取り扱った。
この秋から新しく3名の宣教師が働きを始められた。この方々の背後に、どれほど多くの信仰者たちの祈りと支えがあるかを思う時、主のみ業に大きな畏れと感動を覚えざるを得ない。
これから2年、3年といった時間が、これらの宣教師一人ひとりにとって豊かな恵みの時となるように心から祈る。
また、神から委ねられた賜物を捧げて仕える宣教師の働きを通して、受け入れる側の伝道の場、また教育の場が、あふれる主の祝福を味わうことができるために、共に祈りをもって仕えていきたい……
第36総会期第2回宣教師支援委員会が、9月9日(水)14時~17時、教団会議室において開催された。出席者は、今橋朗委員長(日本聖書神学校)・杉森耀子(小田原十字町教会)・永嶺雄三(女子学院)の各委員、事務局の石丸泰樹幹事。
宣教師支援委員会は教会やキリスト教主義学校に働く宣教師の個人的問題を受け止め、側面からサポートし、日本での活動が円滑にいくように支援することを使命としており、本委員会が担当している次の4項目を中心に協議をおこなった。
①新任宣教師オリエンテーション
今年は関東に赴任する宣教師が多いため、新任6名に対して、11月に東京にて行うこととした。
②宣教師会議
年1回開催され、宣教師親睦と情報交換、コミュニティ形成のよい機会となっている。
来年は3月25日(木)~27日(土)を候補として会場を選定することにした。運営について……
韓国協約委員会は、9月14日から16日まで、韓国訪問をした。
それは7月27日、スイス・韓国協約(合同)委員会の決定に基づいて、来年度の三国間協議会開催を視野に見据えつつ、それがより実りあるものになることを期待しての、まずは顔つなぎとよりよい関係の確立のためであった。
韓国協約委員3名(委員長・石田周介、書記・高田和彦、朴美愛)は、世界宣教担当事務方2名(石丸泰樹幹事、髙田輝樹職員)と共に韓国の協約相手である3教団を訪問した。
15日一日で、慌ただしく韓国基督教長老会(PROK)、基督教大韓監理会(KMC)、大韓イエス教長老会(PCK)の3教団事務局を訪問した。石田委員長が来訪の目的と三国間協議会への積極的な出席、貢献を依頼した。
すでに大筋で確認されている主題が「平和」であることが再度確認され、それぞれに好意をもって迎えられた。
さらに発……
教師の働きと両立困難な中でこそ
日常の研鑽を積むことが
2009年秋季教師検定試験が9月15日(火)~17日(木)、大阪会場(大阪クリスチャンセンター)において行われた。
受験者総数は93名。試験直後に行われた検定委員会での学科試験判定の結果は次の通りである。
正教師試験は64名が受験し、合格者が33名、保留者が23名、不合格者が8名であった。また補教師試験は25名が受験し、合格者が2名、保留者が5名、継続者が17名、不合格者が1名であった。
保留者とは、学科試験の結果が合格点にわずかに及ばなかった受験者で、レポートが課せられ、後日そのレポートによる再判定を受ける者のことである。
また継続者とは、主にCコースにおいて、複数年かけて補教師試験を受験する者の中で、次回以降も受験する必要がある者のことである。
今回はさらに、……
刑務所において、教誨が始まる前、係官が「今日は知的障害の人が初めて希望しています」と言われた。そんな予備知識を持ちながら教誨に臨んだ。
この日は初めての教誨が2人と毎回臨んでいる1人で3人の教誨である。初めて臨んだ教誨の動機を聞いた。係官がコメントしていた知的障害の人が、両親がクリスチャンであり、日曜日はいつも教会に行っていたので、自分もキリスト教を知りたくなったと言う。教誨では聖書を輪読するが、彼は字が読めないのでパスをした。しかし、その後の懇談では積極的に質問した。
教誨を希望する人は、家族や親族の中にクリスチャンがおり、その関わりの中で希望する人が結構いる。お連れ合いの両親が信者であり、義母の葬儀はキリスト教で行われたので、心に残っていたと言われる。あるいは親族が教会に出席していたと言う。刑務所に入って、親族の生き方を理解したくなったとも。今までキリス……
禁酒運動と福音宣教と
受洗教会が歴史的に「美普教会(メソジスト・プロテスタント)」の日本におけるファースト・チャーチだったことから、メソジスト教会の歴史に強い関心を持ち、研究を続けてきた。その流れの中で、戦前盛んに行われていた禁酒運動に関心をもつようになった。
現在所属する安藤記念教会は、日本禁酒同盟の初代会長安藤太郎が創設した教会で、未成年者飲酒禁止法を制定した国会議員、根本正も創設期の中心メンバーだった。それら先人の伝統を受け継いで、日本禁酒同盟の活動に参加している。
日本禁酒同盟では、飲酒の害を訴え、飲酒運転撲滅、未成年者飲酒問題など、飲酒に関する様々な問題に取り組んでいる。現在、最も中心的な活動となっているのは、アルコール依存症に関することである。
アルコール依存者は、「自己責任」においてだけでそうなったわけではなく、アルコール……
2010年春季教師検定試験を左記の要領で行います。
一、受験要綱と受験願書の提出期限
受験要綱と教団指定の願書用紙は160円切手を同封し、正教師受験志願者か補教師(A、B、Cコースの別も)受験志願者かを明記した上、封書でお申し込みください。願書と必要書類を整えて、受験料とともに所属教区に提出してください。
なお、正教師受験志願者は「教師検定規則第12条②」によるものに限ります。
①教区締切 11月16日(月)
(教区により締切が異なりますので、教区事務所に確認してください)
②教団締切 12月7日(月)
(各教区から教師検定委員会に提出する際の締切です)
*受験料は正教師1万3千円、補教師1万円
二、補教師について
①「説教」「釈義」の課題テキスト
旧約 エレミヤ書 4章1~4節
新約 エフェソの信……
牧師になる決意をしたころのこと
加藤 久孝(新潟愛泉伝道所牧師)
公立高校教諭で、翌3月に定年という10月10日、長女の結婚式で上京し、洗足教会のウェディング・ロードを踏みました。直後、両家お近づきの小宴会場への途上、義妹が定年後の予定はお決まり?と尋ねました。今日の格好は素敵で、牧師さんになったらいいのに、と突拍子もないことを言い、おいおい、と私も笑い、それはその時限りの笑い話のつもりでした。
それから一週間、後で思えば誰かが私の扉を微かに押し続けるように、小さな便りが幾つも舞い込みました。定年になるので教会の奉仕に本気になるつもり、とか、帰郷を機に母教会に戻るとか。それらを無意識に重ねました。事実、無関係なことだったのでしょう。
そこに一通、来年の年賀欠礼状が参りました。福音派の牧師夫人である旧友が、私より一歳若いその御夫君の急逝を知らせたも……
杉田常夫氏(隠退教師)
8月24日、逝去。82歳。奈良県に生まれる。'59年東京神学大学大学院を卒業、同年奈良高畑教会に赴任、'70年より香里教会を牧会し、'99年隠退した。遺族は、妻・典子さん。
八束潤一氏(米子教会主任担任教師)
8月31日、逝去。62歳。東京都に生まれる。'79年東京聖書学校を卒業、同年淀橋教会に赴任、新居浜教会を経て04年から米子教会を牧会した。遺族は、妻・真佐美さん。
……
宣教共働について
高橋和人
教区総会資料には逝去者の名簿が載せられている。毎年五、六〇名の名前が数えられる。寡黙に教会を支えてきた人々である。
東北伝道が順調であった時代は限られていた。信仰の先達たちは風土との戦いにおいて、また経済的にも苦労を重ねてきた。さらに今日、東北は共同体を維持することができない限界集落を多く抱えている。寂れて行く町。しかし賑わいのあるところも、まねたものばかりで空疎である。教会はその中に命の実質のあるものとして立ってきた。
今、この教会を後の世代に繋いで行くことが急務である。東北教区はそのために2004年に機構改革を行った。教会の「共働」(共に働く。つまり教会の孤立をなくし互いが支え合うこと)を地区が主体となって進める。教区はそれを後押しするようにした。
教区独自に使うことのできる予算の半分にあたる規模の……