教会備え付けの讃美歌に教会員が布のカバーをつけてくれた。表紙が弱っていた物もまた充分に用いられている。よく見ると備え付けの聖書も表紙の傷んでいる物が多い。何年、何回用いられてきたのだろうか。その姿には礼拝や祈祷会の積み重ねが刻まれている。 8月11日、地震で若干の被害が出た会堂を片づけ、その状況を確認する時にも、50年を経た会堂のあちこちに主を礼拝する日々の積み重ねを強く感じたことである。ここで讃美が繰り返され、ここで祈りが積み重ねられ、ここで奉仕が続けられている。教会はここで主に生かされ、出て行って主と人々に仕えている。この日も変わることなく、と。主が教会をお建てになり、私共を祝福して用いられるのは、私共を主の再臨の日に向かわせ、また多くの人々に御自身を証されるためである。私共の働きも人生もすべて主の再び来たり給うことに結びつけられ、今日在ることの意味を持っている。
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大学に社会人入学が増えて来たことは、どこの大学でも見られる現象だが、東神大では、近年とくに顕著なように思われる。09年5月の学生数は、112人(大学74人、大学院38人)で、年度によって増減はあるが、学部編入者を含めた大学、大学院の新入生の半数近くを社会人が占める年もある。
広島大学に進んだ平本さんは、当時不治の病といわれた肺結核にかかり、大学を中退し療養生活の中で信仰を得た。回復後、弱者のために働くことを決意し、当時、福祉専攻では先駆的な明治学院大学福祉学科に学士入学し、大学院を卒業した。大学院卒業の際、恩師から社会福祉の現場に入ることを勧められ、バット博士記念ホームで福祉活動のスタートを切った。
以来、基督教児童福祉会、日本キリスト教児童福祉連盟、キリスト教社会事業同盟などに関わり、かたわら農伝の講師を続けるなど八面六臂の活躍で、児童福祉の分野では、現場……
★キリスト教音楽講習会
8月25日(火)~28日(金)、第81回キリスト教音楽講習会が開催されました。東洋英和女学院六本木キャンパス(主会場)、青山学院女子短期大学、聖ヶ丘教会、霊南坂教会(パイプ・リード)の各会場のご協力のもと、約100名の受講生が学びの時をもちました。
2009年はカルヴァン生誕500年を記念し、「全地よ、主に歌えよ」(詩編96編より)の主題でプログラムが進められました。
実技はオルガン(パイプ・電子・リード)・声楽・聖歌隊・会衆賛美に分かれ、ジュネーヴ詩編歌を中心に、それぞれ演奏技術と礼拝奉仕者としての心を学びました。その他、8クラスに分かれたゼミ、全体合唱でも熱心な指導に導かれ、与那城初穂チャプレン(流山教会牧師)による「夕の祈り」で一日が閉じられました。
公開講座として行われた講演「カルヴァンの生涯を追う」(出村彰東北学院大学名誉教授)、2……
我に従い来たれ 疋田國磨呂(大宮教会牧師)
「この人による以外に救はない。わたしたちを救いうる名は、これを別にしては、天下のだれにも与えられていないからである。」
(使徒行伝4章12節口語訳)
私が羽咋教会の門をたたいたのは1961年の初春、18歳の時でありました。思い切って教会の玄関を入ると、兄のような若い杉山謙治牧師が迎えて下さり、無我夢中に自分の悩みを訴え、聞いていただきました。「疋田さんの問題は、なかなか難しいですね」と言って、佐古純一郎先生の著書『現代人の不安と苦悩』という本を手渡されました。そして次の週から礼拝に出席するようになりました。
私の悩みは「自分は本当に親に望まれて生まれたのか」という問題でした。4人兄弟の末っ子で母の40歳の時の子供で、妊娠したから仕方なく生まれたのではないかと自分の出生に疑問を持ったのでした。限りなく虚無的になり、勉強も手に……
世界宣教委員会編「共に仕えるために・二〇〇九年-二〇一〇年版」22ページのトップ見出し「パラナ州オリンダ」を「ペルナンブコ州オリンダ」に、33ページ「あとがき」の11行目「小井沼眞樹子姉をブラジルへお送りしました。」を「小井沼眞樹子先生をブラジル、ペルナンブコ州、アルト・ダ・ボンダーデ・メソジスト教会へお送りしました。」に、お詫びして訂正いたします。
石井裕二氏(隠退教師)
8月8日、逝去。78歳。大阪府に生まれる。'64年同志社大学大学院を卒業、関東学院大学神学部に赴任後、ハーバード大学留学、'69年同志社大学神学部に赴任、01年隠退した。遺族は、妻・多恵子さん。
新たな伝道の気運を 小出 望
始めに、過ぐる8月11日に駿河湾を震源に起きた地震につきまして、各教区よりお見舞いをいただき、心から感謝申し上げます。被害は軽微でしたが、当初は気が付かなかった被害が見つかっており、各教会の被害状況を改めて問い合わせているところです。
さて、5月に行われた東海教区総会では、互助制度の新しい案が採択されました。財源不足と互助申請教会増加に対応するためで、教区として行う互助の規模を84%に縮小したのです。
東海教区は伝道を大切にしてきた教区です。機構改正をせずに、伝道部の中に青年、婦人、農村伝道等の専門委員会が置かれていることにもそれがうかがえます。その故でしょう、昨年教団財務委員会が制作したDVDで、最も健全な財政・教勢の教区とされました。
互助新制度は2011年度から施行されます。互いに顔の見える互助に……
2009年7月19日(日)午後2時半~5時、埼玉県大宮教会において、埼玉地区壮年部の修養会が行われ、信徒・教職70名が参加した。
第1部開会礼拝、疋田國磨呂牧師による説教「すべての民をわたしの弟子にしなさい」に続き、第2部修養会は、「教団50年データ」の上映から始まった。
映像に映し出されたグラフによる教団の姿は深刻なものがあるが、疋田関東教区議長は、今年大きく変化した教区の数字を挙げながら以下のように語った。
従来、関東教区は17教区のうちでも、それ程悪い方ではなく現状維持か、変動率が極めて小さい教区であった。それが、今年の教区総会でびっくりする数字が現れた。つまり、この一年間で教区の数字が落ちてしまった。経常収入2150万円減、現住陪餐会員289名減、礼拝出席64名減、祈祷会出席47名減、受洗者45名減。これは、教区全体で中堅教会の一つが消えていく……
6月29日(月)、日本基督教団の部落解放センター主催による第22回神学校等人権教育懇談会が日本聖書神学校で行われた。神学校(神学大学、大学神学部)、部落解放センター、教会から11名が出席し、学びの時をもった。
プログラムは、部落解放センターの活動委員をしている、高石教会の一木千鶴子さんの「『聖書と差別について』-出会いの中で考えさせられてきたこと-」と題する発題で始まった。一木さんはルカによる福音書にあるラザロの物語(16章9節~)を朗読し、その後、ご自身の30年にわたって伝道師・牧師としての歩みの中で、いかに部落差別と関わり、学んできたのかを語った。
一木さんからは神学校からの出席者に次のような希望が出された。神学校では部落差別の知識だけではなく、実際に出会いのチャンスを学生に与えてほしい。学生を部落解放センターに連れてきてい……
7月21日(火)から22日(水)にかけて日本盲人キリスト教伝道協議会(以下盲伝)第36回定期総会が、22日(水)から23日(木)にかけては第59回全国修養会が、全国身体障害者総合福祉センター「戸山サンライズ」で開催された。
2年に1回開かれる総会と全国修養会としては、実に30年ぶりの東京での開催となった。
全国から総会に約80名、修養会に110名の会員が集まり、盲伝の今後のことを考え、学び、交わりの時を持った。
総会では会員の高齢化や会員数の減少などが、現在の課題として挙げられた。
この総会で、議長に日高馨輔氏(日本聖公会東京教区退職執事・盲)、副議長に鳥羽徳子氏(日本基督教団神奈川教区巡回教師・晴)、書記に近藤敏郎(日本基督教団信徒・盲)、岩本和則(日本基督教団名古屋中村教会牧師・晴)の両氏が選出された。また新規約に基づいて新しい理事が選任され……