神に起こされた石ころ 金田佐久子(西川口教会牧師)
私の献身のきっかけは母の死でした。母は持病の喘息の発作のため突然亡くなりました。誰もいなくて助けることができず、処置が間に合わなかったのです。
そのときの私には希望がありました。微力ながらも、海外へ行って貧しい人々を助けたいという願いがありました。けれども母が死んで父が残され、私と妹が同居することになりました。母を失った大きな悲しみと共に、挫折し、傷ついた思いもありました。「どうしてこんなことが起こるのか」と問い、一方で、「神様はすべてをご存知である」と、自分の心に言い聞かせていました。
母の死から約1年後の1997年2月、西川口教会は、祈りの集いであるアシュラムの講師に、今は亡き酒井春雄牧師(当時、新潟・栃尾教会)をお迎えしました。アシュラムの後「恩寵あふるる-これらの石ころからでも-」という酒井先生の信仰自叙伝を読み……
◆教団年鑑刊行のお知らせ
このたび、日本基督教団年鑑2010年版を刊行いたしました。前年版以降の新たな情報を満載しておりますので、是非お買い求めください(定価3600円+税)。また、ご購入いただいた方には、是非アンケートハガキにお答えいただき、当年鑑についてのご感想やご批判をいただければ幸いです。来年3月に発行予定の追録をお送り致します。
なお、直接お買い求めの際は、03-3202-0541事務局総務部にお電話ください。
2009年11月
日本基督教団事務局総務部
◆お詫び・訂正 教団年鑑冒頭の『教団の記録』末尾に『教団創立87周年記念日』とありますが、『教団創立68周年記念日』の間違いでした。また『牧会手帳』収録の『日本基督教団年表』末尾、6月24日の項も、正しくは「教団創立68周年記念日」になります。お詫びして訂正いたします。
……
吉田 稔氏(無任所教師)
2月1日、逝去。96歳。宮城県に生まれる。
'76年日本聖書神学校を卒業、'78年より日本盲人伝道協議会主事を勤めた。
遺族は、妻・信子さん。
能美敏彦氏(無任所教師)
8月25日、逝去。86歳。愛知県に生まれる。
'43年青山学院専門部高等商業部を卒業、'93年函館教会に赴任、'95年から七飯教会を牧会した。
遺族は、息・能美崇さん……
10月 6 ~ 7 日、第36総会期第 2 回「障がい」を考える小委員会が教団会議室において開催された。
まず、井上隆晶委員司式・説教による開会礼拝をささげた後、議事に入った。
今回の委員会の主な議事は、「『障がい』を考える全国交流会」について、その準備を進めることであった。今回の交流会は、参加対象を牧会者とその家族にしぼって、「牧会者ならびにその家族の精神的ケアを考える」というテーマで行うこととなった。これは前回の委員会において提案されたように、牧会者やその家族が精神的に大きな負担を強いられ、教会での働きができなくなってしまうという問題に取り組むことが急務と考えられるからである。
そこで委員会としては、全国交流会の内容協議の前に、精神的な病についての理解を深めることとし、加藤幹夫委員による発題を聞き、それに基づいて委員会全体で学びの時を深めた。特に、……
第36総会期第3回「能登半島地震」被災教会会堂等再建支援委員会(以下、委員会という)が、10月9日に、教団会議室で開催された。
はじめに、原田謙委員の辞任、後任に木下宣世委員の選任が第2回常議員会で承認されたことを確認した。
前回委員会議事録承認後、陪席した中部教区能登半島地震被災教会再建委員会の小宮山剛委員長より、中部教区で小宮山委員長が再建委員会の委員長に再任されたこと及び最近の取り組みの経過報告、現在の状況についての報告があり、七尾教会会堂及び七尾幼稚園園舎一部の改築計画について協議を求めた。
続いて高橋潤中部教区議長から補足説明がなされた。
次に事務局より、現在(2009年10月9日)の募金状況及び会計報告があり、募金状況は1億2千6百万円強であり、その内七千万円強が再建された会堂等に送金されていることが説明、報告された。
また、9……
センター事業の社会的責任 高橋 潤
中部教区内には、日本基督教団の特別財産として運用される事業が2つある。一つは、定員55名の介護付き有料老人ホーム、愛知老人コミュニティーセンター・シルバーホーム「まきば」(以下「まきば」)、もう一つは超教派の納骨堂を管理する「十字ヶ丘復活苑」(以下「復活苑」)である。
この二つは、それぞれ理事会を持って日常の運営が行われているが、財産問題等が発生したときに問われる所有者・責任者は、理事会ではなく日本基督教団の責任役員会になる。教団機構検討特設委員会の答申によって、教団全体の出版局を含む各種センターが、社会的責任を問われた場合の困難さと納税業務上の困難さを問題提起された。常議員会は、責任ある解決策を検討し速やかに実行することが求められている。
「まきば」は、今後も教団法人規則30条「宣教の目的達成のため」のセンター事業の一つとして歩む決断……
去る9月30日、第36総会期第3回在日韓国朝鮮人連帯特設委員会が、小橋孝一委員長をはじめ全員が出席して開催された。
前回第2回委員会議事録案の承認後、野村和正担当幹事より2009年度会計報告が提出されたが、「1年度期の委員会予算枠は幾らなのか。またその費用はどの予算項目から支出されるのか、常議員会費か」等の質問があり、次回までに野村担当幹事が確認して報告することとした。
また、野村担当幹事は過去2年度分(2008年度、2009年度)の教団総会議長および在日大韓基督教会総会長連名による平和メッセージ、外国基本法(案)逐条解説(2005年度版、構成:佐藤信行氏)を配布し、委員会でその内容を確認した。
その後、小橋委員長は、各委員からの報告を求め、暫くの間各々の委員がキリスト教学校人権教育セミナーに参加した報告を行い、プログラムの中で訪ねた2・8独立宣言資料……
以下のように第2~5回教師委員会を開催した。
第2回委員会(6月15・17日、天城山荘にて)は教団新任教師オリエンテーションの前後に開催し、主にオリエンテーションの開催準備の内容を扱った。また、戒規の申立人についての信仰職制委員会からの答申の内容を確認し、答申に関して同委員会にさらに説明を求める(諮問)こととした。
第3回委員会(7月13日、教団会議室にて)では、戒規の申立人に関する当委員会からの諮問に対する信仰職制委員会よりの答申を確認し、当委員会において定めている「教師の戒規適用に関する内規」を改定した。
第4回委員会(9月16日、教団会議室)では、教師委員会宛てに届いた申立書等について検討し、その結果、「北村慈郎教師への戒規適用申立書」(申立人・小林貞夫)を受理し、「内規」に従って当委員会内に調査員会を組織して調査をすすめることとした。
第……
宣教研究所委員会報告として、主に、現在取り組んでいる二つの課題について、説明がなされた。
一つ目は、前総会期から引き継いでいる「宣教基礎理論」と「宣教基本方策」の作成である。1963年発表のものとの相違は次のとおりである。以前のものは、方策から理論が導き出されており、そのために人と人との横の繋がりの比重が大きかった。今回は、神と人との和解に基礎づけられることを土台に、理論から方策を導き出す方向で、改訂をしようというものである。今総会期中に形あるものとして発表したい。
二つ目は、「日本基督教団新信仰問答-教団信仰告白-」の作成である。
現行の「日本基督教団信仰問答」は、1959年に信仰職制委員会から出版されたものであり、内容は、使徒信条と生活綱領の解説である。
今回新たに作成する信仰問答の内容は、教団の信仰告白の解説である。但し、1959年版と同様……
沖縄宣教連帯金減額で議論
第2日目午前は、約2時間半をかけて、10年度「教団歳入歳出予算」、「標準報酬月額および掛金」について審議した。
予算案提案に先立って、前日の予算決算委員会報告にて触れられた「三局等収支合算表、貸借対照表」試案が報告、説明された。
「三局等合算表」は、複雑になっている教団の諸会計をわかりやすくするために予算決算委員会によって取り組まれてきた。
現在個別に行われている教団事務局、出版局、年金局、および部落解放センター会計を含めた教団の連結決算を目指して、試案として今回はじめて公にされた。これによって教団全体の大局的な収支状況を見通すことが可能となる。今回の合算表は08年度決算書を資料として作成されている。合算表作成を主に担った寺門文雄予算決算委員が説明に当たった。
三局の連結決算を行う上で困難を生じるのは、収……