第37回総会期第3回宣教委員会は10月3日(月)~4日(火)、早稲田奉仕園セミナーハウスにて開催された。加藤幹夫委員司式による開会礼拝で開始。
教師委員会、教師検定委員会、信仰職制委員会の委員長と書記をメンバー構成とする、教団教師養成制度の検討開始が報告された。 台風12号被災地である和歌山地区を覚え、総幹事名で大阪教区へ教団から50万円の見舞金が届けられた。
統一原理問題全国連絡会から、統一協会の会員が「まじめで熱心なボランティア」として受け入れられていることへの警告、「統一原理問題」に関する大韓イエス教長老会(統合)との、より緊密な情報交換をはかるための提案については、張田眞委員長、大三島義孝幹事が窓口となることが報告された。
伝道方策検討委員会から、教団の現状データに基づく分析と、教団内において具体的に伝道に取り組んでいる団体についての、調査を進めていることが報告された。
そ……
アンティオキア教会は、サウロとバルナバを福音宣教者として出発させた。宣教師を遣わす業は、キリスト教会の本来の働きに与ることである。その源泉は、「彼らが主を礼拝し、断食していると、聖霊が告げた」と記されているように、礼拝における主の臨在であり、その体験の中に聖霊が働くことにある。
「さあ、バルナバとサウロをわたしのために選び出しなさい。わたしが前もって二人に決めておいた仕事に当たらせるために」。人の決意が業を生み出すのではない。しかも、遣わされる本人ではなく、礼拝共同体、即ち教会自らがその言葉を聞くのである。遣わす者も遣わされる者も、共に御言葉に聞き、聖霊の働きに感謝して与ることが大切である。
後にパウロと呼ばれるサウロも、バルナバも、アンティオキア教会にとっては、欠くことのできない御言葉の教師たちであった。彼らを送り出すことは痛手であると言ってよい。しかし、聖霊は、あえて、教会の最も有……
日韓教会交流から東北アジア伝道協力の幻も
10月18日、第37総会期第4回常議員会の日程を終えた教団会議室で、引き続き宣教師派遣式が行われた。教団から大韓イエス教長老会(PCK)への最初の派遣宣教師となる洛雲海(ナグネ)宣教師の長老会神学大学教師就任によるもので、既に、PCK総会に於いて調印式が持たれた。地理的にも歴史的にも、最も近い関係にあり、様々な恵みと幾多の悲惨な出来事をも共有して来た両国宣教史に、画期的な一頁が加えられることとなった。日韓教会交流から東北アジア伝道協力への幻が育まれようとしている。
洛雲海(ナグネ)宣教師派遣式にいたる経過
病気療養をかねて渡韓し、ソウルでの生活を始めた洛雲海教師(当時は大山和至)を米倉美佐男牧師(現在札幌教会)と共にお訪ねしたのは1999年の1月のことでした。
5階建ての小さな雑居ビルの6階(すなわち屋上に建てられたプレハブ倉庫……
1932年生まれ。79歳。玉川教会員。
小説『夢の中の狂宴』(『たね』39号所収)で、2010年度全作家文芸時評賞を受賞した。「物語によって真理を伝えたい」という課題を自らに課しつつ「キリスト者以外に認められるキリスト者の文学」を目指してきた。今回の受賞は、その目標達成に関わる出来事だ。
青山学院大学卒業後、石油会社に入社した。三重県四日市で勤務していた時、公害問題が起きた。8百人が死亡し、大気汚染とぜんそくの因果関係が裁判で争われたが、その過程で、被害者の苦悩や利潤のみを追求する企業姿勢を知り、小説『透明な霧』を発表。結果、信仰的な決断をもって退職。その後は、外資系の物流会社に移り、海外出張で多忙の傍ら、それでも、創作活動は続けてきた。
四日市時代に、佐古純一郎の講演を通して「たねの会」と出会う。椎名麟三を中心とした、数少ない、日本におけるプロテスタント作家たちの集まりだ。……
東日本大震災から7か月を過ごした私たちは、特別伝道礼拝を迎えた。特別伝道礼拝は、レクリエーション(再創造)、神が私たちをこの礼拝から新しく創造してくださるという期待を持って祈り、計画を始めた。特別伝道礼拝は、当教会の恒例行事であったが、今年度は、やはり大震災を踏まえずには何も考えられない。具体的な計画を始めたのは震災から半年が経とうとしていた時であり、改めてこの半年間の変化や兆しを問われる機会も少なくなかった。
大震災以来、私たちの礼拝の歩みは痛みの中にあった。4月、着任したばかりの礼拝で、聖壇から見る幾人かのお顔には涙が流れていた。何とかしてこの痛みを取り去り、慰めの言葉を語らねばならないと躍起になった。しかし、6月に参加した聖学院主催の教会と学校との懇談会で講演と報告を伺い、礼拝に向かう姿勢を根本的に問い直された。7月から、礼拝で嘆きの詩編を祈り続けた。この月、一人の兄弟が病に倒れ、……
第37総会期第2回世界宣教委員会が9月16日、教団会議室で開かれた。前回委員会後に東日本大震災が起こり、世界宣教担当の加藤誠幹事、高田輝樹職員が教団の救援対策を兼任することになった。このために、被災現地に赴き救援活動の立ち上げなど多忙を極めた。その上、海外の教会からの問い合わせと救援や献金の受領、現状視察の来訪者への付き添いなどが相次ぎ、ほとんどパニック状態に陥るなかで働きが続けられてきた。委員会ではこの間の来訪者や派遣宣教師の消息、傘下の各委員会の活動の報告を聞き、それぞれの働きを確認した。
その中で、教団より初めて大韓イエス教長老会への派遣宣教師となる洛雲海(ナグネ)宣教師が長老会神学大学の教師としての就職が決定、PCK総会で同教会総会議長、神学校総長と石橋秀雄議長との間で調印式を行い、教団としての派遣式を10月に行うこととなったこと、また、今年7月に予定していたスイス、韓国、教団の……
台風12号のもたらした湿気が残る9月4日~5日にかけて、山口県宇部市にある宇部緑橋教会を主会場にして、西中国教区・部落解放現場研修会が開催された。
4日は18時から、教区・部落差別問題特別委員会委員長である東岡山治牧師(上下教会)による開会礼拝に続いて、部落解放同盟山口県連合会書記次長・川口泰司さんによる、「山口県の部落問題の現状について」の講演を聞いた。川口さんは、『朝日新聞』夕刊の連載コラム「人脈記・差別を越えて②」(10年1月)でも取り上げられていたので、ご存知の方も多いと思う。
講演では、山口県内の被差別部落の実態から始まり、この5・6年の間に山口県内で起きた差別事件、更には、人権意識の啓発を旨とすべき市町村の公的機関が犯す差別事件について、具体的な事例に則して、詳しく解説された。
その中でも特に、中学生が同じ高校を目指す同級生に対して、入試競争を有利に運ぶために、自らも、そ……
9月21日、第2回青年担当者会が教団会議室で開催された。青年担当者会は、教会教育の現場において特に「青年」に対象を絞った活動が各教区でどの様に展開されているか情報交換をすることと、また全国の青年活動にネットワークができることを願って、前総会期に第1回目が開かれた。今回はその2回目になる。台風が迫り来る天候下であり、また葬儀など教会の事情で集まることのできない担当者もあったが、全国16教区と東京教区の5支区から11名の参加者があった。
岸憲秀教育委員長により開会礼拝、担当者会の趣旨説明がなされた後、参加者の連なる各教区での青年会活動の現状報告がなされた。
以下、幾つかの報告を記すと、青年会活動が教区や地区で行われているところ、自主団体に委ねられているところなど活動の形態は様々である。ワークキャンプや修養会を続けているところもあれば、かつては行われていたところもある。地区の持ち回りで修養会……
9月20日から22日の日程で、第37総会期第4回教育委員会が開催された。そのうちの中一日は「教区青年担当者会」および「宣教師との懇談会」とする予定であったが、本州に上陸した台風15号が東京を直撃したため、懇談会の方は延期せざるを得なくなった。教区青年担当者会については、別に報告をしている通りである。
この時期の委員会はクリスマスを覚えて、教会教育や子どもたちのために仕えているキリスト教施設を覚えて献金計画をたててきた。今回は東日本大震災を覚えて、被災地域の子どもたちを覚えて献金の呼びかけをすることとした。教育委員会より各教会に要項が送られるので関心をもってご覧頂きたい。
2012年2月7~8日に予定されている教区教育担当者会、教会教育セミナーについての詳細を検討。教会教育セミナーはこれまで地域の教会教育に仕えることを目的とし、教会教育に関する講演会を催してきた。今回は、大阪教会を会場に……
▼ガブリエル。前任地の教会員が飼っていた犬の名前だ。犬に天使の名前を付けるとは冒涜的だと思われるかも知れない。しかし、何事にも、曰く因縁ということがある。怒らずに聞いて貰いたい。▼不幸な幼犬期があったのか、彼は家人だろうが誰だろうが見境なく噛みつく。そこで、正式な命名を待つまでもなく、ガブリとなった。▼ガブリと噛むが、何しろ幼犬、この家の子どもたちには、噛む仕草さえ可愛い。間もなくクリスマスになり、誰ともなく、ちょっと可愛げなエルを付け加わえて、ガブリエルと呼んでいた。▼こうして可愛がって貰っていれば、犬の気持ちだって和む。噛まなくなった。そこで、ガブリは外されてエルとなった。その後も、正式な名前は、ガブリ・エル。▼別な知人の飼い犬は、ウエルカム。商売をしている人ではないが、それ向きの名前だ。しかし、由来を聞くと、商売向きではない。ウエルカム、漢字で表記すると、吠える噛む(ホエルカム)。▼……