台風12号のもたらした湿気が残る9月4日~5日にかけて、山口県宇部市にある宇部緑橋教会を主会場にして、西中国教区・部落解放現場研修会が開催された。
4日は18時から、教区・部落差別問題特別委員会委員長である東岡山治牧師(上下教会)による開会礼拝に続いて、部落解放同盟山口県連合会書記次長・川口泰司さんによる、「山口県の部落問題の現状について」の講演を聞いた。川口さんは、『朝日新聞』夕刊の連載コラム「人脈記・差別を越えて②」(10年1月)でも取り上げられていたので、ご存知の方も多いと思う。
講演では、山口県内の被差別部落の実態から始まり、この5・6年の間に山口県内で起きた差別事件、更には、人権意識の啓発を旨とすべき市町村の公的機関が犯す差別事件について、具体的な事例に則して、詳しく解説された。
その中でも特に、中学生が同じ高校を目指す同級生に対して、入試競争を有利に運ぶために、自らも、そ……
9月21日、第2回青年担当者会が教団会議室で開催された。青年担当者会は、教会教育の現場において特に「青年」に対象を絞った活動が各教区でどの様に展開されているか情報交換をすることと、また全国の青年活動にネットワークができることを願って、前総会期に第1回目が開かれた。今回はその2回目になる。台風が迫り来る天候下であり、また葬儀など教会の事情で集まることのできない担当者もあったが、全国16教区と東京教区の5支区から11名の参加者があった。
岸憲秀教育委員長により開会礼拝、担当者会の趣旨説明がなされた後、参加者の連なる各教区での青年会活動の現状報告がなされた。
以下、幾つかの報告を記すと、青年会活動が教区や地区で行われているところ、自主団体に委ねられているところなど活動の形態は様々である。ワークキャンプや修養会を続けているところもあれば、かつては行われていたところもある。地区の持ち回りで修養会……
9月20日から22日の日程で、第37総会期第4回教育委員会が開催された。そのうちの中一日は「教区青年担当者会」および「宣教師との懇談会」とする予定であったが、本州に上陸した台風15号が東京を直撃したため、懇談会の方は延期せざるを得なくなった。教区青年担当者会については、別に報告をしている通りである。
この時期の委員会はクリスマスを覚えて、教会教育や子どもたちのために仕えているキリスト教施設を覚えて献金計画をたててきた。今回は東日本大震災を覚えて、被災地域の子どもたちを覚えて献金の呼びかけをすることとした。教育委員会より各教会に要項が送られるので関心をもってご覧頂きたい。
2012年2月7~8日に予定されている教区教育担当者会、教会教育セミナーについての詳細を検討。教会教育セミナーはこれまで地域の教会教育に仕えることを目的とし、教会教育に関する講演会を催してきた。今回は、大阪教会を会場に……
▼ガブリエル。前任地の教会員が飼っていた犬の名前だ。犬に天使の名前を付けるとは冒涜的だと思われるかも知れない。しかし、何事にも、曰く因縁ということがある。怒らずに聞いて貰いたい。▼不幸な幼犬期があったのか、彼は家人だろうが誰だろうが見境なく噛みつく。そこで、正式な命名を待つまでもなく、ガブリとなった。▼ガブリと噛むが、何しろ幼犬、この家の子どもたちには、噛む仕草さえ可愛い。間もなくクリスマスになり、誰ともなく、ちょっと可愛げなエルを付け加わえて、ガブリエルと呼んでいた。▼こうして可愛がって貰っていれば、犬の気持ちだって和む。噛まなくなった。そこで、ガブリは外されてエルとなった。その後も、正式な名前は、ガブリ・エル。▼別な知人の飼い犬は、ウエルカム。商売をしている人ではないが、それ向きの名前だ。しかし、由来を聞くと、商売向きではない。ウエルカム、漢字で表記すると、吠える噛む(ホエルカム)。▼……
2日目の午後、「救援対策本部報告の件」と「震災対応に関する件」が併せて上程され、審議された。
救援対策本部では、主に岡本知之副議長より「シンポジウム準備委員会報告」「11246祈りの時」の報告があり、また被災地域を有する、東京(木下宣世議長)を含めた4教区からの被害状況および対応、会計などの報告がなされた。震災対応に関しては、加藤誠幹事より、東北教区被災者支援センター(エマオ)におけるボランティア活動、石巻築山ワークのボランティア要請が増加していること、また遠野・自殺防止センター活動支援、福島第一原子力発電所事故による放射能被害への対応などについて報告された。
質疑応答では、「東日本大震災救援募金」について「救援対策は募金、海外は献金。教団の募金は献金。違和感がある。献金という趣旨が記されるべき。教団を通すケースと教区を通すケースがある。教団救援対策本部に一本化してほしい」との意見があ……
救援募金と伝道は教団の両輪
会館問題小委員会設置
第37総会期第4回常議員会が、10月17~18日、教団会議室に於いて、常議員30名全員の出席で開催された。各教区議長またはその代理者も、沖縄教区を除いて全員出席した。
前回に続いて、議事に先立ち開会礼拝が持たれ、長崎哲夫常議員が、コリントの信徒への手紙二8章9節に基づいて説教した。
エルサレム教会の信徒への援助について「募金を通して、神の大きな恵みが実現している。マケドニアの諸教会の危機的な状況の中でこの募金は行われた。福音宣教と募金運動が車の両輪となった。3・11以来全教団が一つとなって、悲惨な状況下にある教会の復興に取り組んでいる。一致して深い学びと行動を持っている」と語り、昔も今も伝道と募金・援助が密接に結びついていることを強調した。
総幹事報告を巡って、それぞれの項目について、重大事から細々したことにまで踏み込み、時に……
第51回(2012年)「キリスト教教育主事」認定試験を次のとおり行います。
◆受験願書提出期限 2011年12月12日(月)(提出物1~7を教区に提出)
◆論文提出期限 2012年2月10日(金)
(試験科目ハの論文・教団教育委員会に提出)
◆試験期日 2012年3月9日(金)午前11時~午後2時
◆試験場所
〒540-0004大阪市中央区玉造2-26-47
TEL06-6761-8562
大阪クリスチャンセンター会議室
◆試験科目
イ.筆記試験 日本基督教団教憲、教規および諸規則(60分)
*試験時間に日本基督教団「教憲教規および諸規則」を貸し出します
ロ.面 接
ハ.論 文 400字詰原稿用紙 15~20枚
「日本におけるキリスト教教育の歴史と展望」
◆提出物
◎以下の書類を整え必ず期限までに教区事務所に提出する。
1.受験願書・所属教……
9月15日から16日にかけて、新報記者2名が被災地に入った。初日の午前中に仙台でレンタカーを借り、翌日夜の返却時の走行距離は650キロ。一泊二日という強行日程の中、被災地で感じたこと、印象深かった光景、言葉などをここに記すこととしたい。
半年は経過したが》
今回の取材の目的は、震災から半年が経過した被災地の様子、特に、教会の働きを中心に、そのことを全国の諸教会の皆さんに新報という場を通して知っていただくということが主なことであった。しかし、取材を続けていく中で、この半年という時間的な区切りが必ずしも被災地の人々にとって意味のある区切りではないということを強く思わされる2日間となった。
もちろん、意識的に、この区切りのときを一歩踏み出すきっかけにしようとしているという声も聞かれたが、そのほとんどが、目に見える状況は半年で多少の変化はあるものの、人の心は半年を意識するところまでの余裕……
石田英一氏(隠退教師)
11年8月13日逝去、93歳。茨城県に生まれる。'54年日本聖書神学校を卒業、同年聾者の伝道所に赴任、'56年より07年までエパタ教会を牧会し、隠退した。遺族は妻・石田泰子さん。
髙﨑芳輝氏(隠退教師)
11年8月21日逝去、82歳。茨城県に生まれる。'59年日本聖書神学校を卒業、'60年練馬教会に赴任、軽井沢教会を経て、'77年より11年まで江東伝道所を牧会し、隠退した。遺族は妻みのりさん。
2011年度統一原理問題全国連絡会が去る9月8日(木)と9日(金)の両日、教団会議室で開催され、全国各教区の担当者、自主参加者など31名が参加した。
会はまず宣教委員長の張田眞牧師の挨拶の後、長年統一協会問題を取材してきた参議院議員有田芳生氏が講演した。
有田氏は1986年に朝日ジャーナルが霊感商法批判シリーズの記事を掲載し始めた時から統一協会問題と具体的な関わりをもちはじめ、ジャーナリストとしての活動を始め、現在は参議院議員として活躍している。講演は「最近の統一協会の現状とこれから」と題して行われ、週刊文春9月8日号の統一協会に関する記事を紹介しながら、高齢化した文鮮明の後継者争いの実態とその中にある統一協会の現状と、昨年は3百億円の送金を果たしている末期的な集金活動の実態(同記事参照)等を話した。
有田氏の講演に次いで、今年2月に日本における統一協会の現状を報告するために日本基督……