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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4729・4730号】各教区の最重要課題に変化が? 各教区報告の傾向を読む

2011年8月13日
1日目の夕食休憩後のセッションでは、教区報告がなされた。沖縄教区を除く16教区からの出席があり、事前配布された各教区提出の資料に基づいた報告がなされた。 今回は、教区総会の議決が主な内容となるが、資料には決まった書式がなく、結果として、各教区の事柄に取り組む姿勢が垣間見えるものとなった。そこで、資料に記載された議決のみを項目別に計上して、全体の傾向を捉えることとしたい。 第一は、教勢と伝道に関する事柄である。 ◎教会・伝道所廃止・解散(3教区)。 ◎教会(謝儀)互助・財政(10教区)。 ほとんどの教区で危機感を持ち、教勢と伝道力の低下にどう対処するかが、財政、とりわけ互助の課題として現れ出ている。 第二は、教区の宣教理解と姿勢に関する事柄である。 ◎教区宣教基本方策改定など(7教区)。 ◎教区機構改正(6教区)。 独自の宣教基本方策を掲げる教区がある一方で、そのようなもの……

【4729・4730号】具体化、本格化する救援対策活動

「救援対策委員会報告の件」と「救援対策本部報告の件」は併せて上程され、第1日目夜から2日目午前までかけて審議された。 初動対応のため地震発生翌日3月12日に設置された救援対策委員会の活動、また4月18日の臨時常議員会で設置を承認した救援対策本部の活動および決定事項が報告された。 救援対策本部長である石橋秀雄議長はじめ本部委員、担当幹事から、救援の基本方針・支援活動および企画についての説明と報告がなされた。 議論の過程で、本件は報告承認事項としてではなく、議案化して議決すべきとの意見が出された。その理由として以下2点が上げられた。 一つは教団救援対策基金ならびに運用規程設置後、最初の全教団的な救援活動であり、今後に向けても常議員会と救援対策本部との関係を明確にしておく必要があること。 なお一つは、阪神淡路大震災時の救援活動を巡って教団に混乱が生じたことを反省して、今回の活動が進めら……

【4729・4730号】第37総会期第3回常議員会

伝道方策巡り、根底からの活発な議論 放射能汚染についての講演会開催 第37総会期第3回常議員会が、7月4~5日、全常議員の出席を得て開催された。要請陪席者も、沖縄を除く全教区議長または代理人が、各委員長も全員が出席した。 前回常議員会での北紀吉常議員の提案が容れられ、会議冒頭、同常議員の司式・説教で、短い礼拝が持たれた。1996年第30回教団総会で選出された小島誠志議長は、総会議事規則第1条に則り、常議員会を祈りによって始めるべく、聖書日課による聖書朗読・祈祷を導入した。礼拝によって常議員会が始められるのは、一体何時以来のことなのか、手元の教団新報にも記載がなく、内藤留幸総幹事の記憶にもない。全く初めてのことだろうと思う。 北常議員は、創世記15章1~6節に基づき、アブラハムと主との不思議な問答を、教団の現実と重ねて描き出し、『恐れるな』という言葉の背景にあるものを顕わにし、同……

【4728号】教団の一致と大震災への全教団的取り組みを

2011年7月30日
4月18日の東日本大震災対策を審議する教団臨時常議員会の時、「今年は四役が手分けして、全教区の問安を致します」とお話ししました。 「教団の一致」これを崩してはなりません。今、教団は教団信仰告白で一致しています。この信仰の一致を崩してはなりません。この信仰の一致のもとに「伝道する教団の再建」ということは、わたしの悲願です。 わが日本基督教団は「主の御体なる教会」と信仰告白で告白され、「主の主権」のもとにある教会です。 この主の御体なる教会としての教団に対して「距離を置く」ということは教団にとっての大きな痛みです。 東日本大震災の被災教区の教会の痛みと苦しみも、「主の御体なる教会」としての教団の痛みであり、苦しみです。 この信仰の一致において、東日本大震災への対策と取り組みがなされなくてはならないと考えています。 救援対策本部が掲げる大震災の10億という献金目標も、この信仰の一致に……

【4728号】人ひととき 宮田 康男さん

「茹でガエル理論」ご存じですか? 茨城YMCA総主事、水海道教会員。 鍋の中に蛙を入れて、じわじわと温度を高くしていくと蛙は、鍋から出て行くチャンスを逃し、茹だってしまう。常に、身の周りの変化に敏感でなければならないという教訓、「茹でガエル理論」。仕事にたずさわる中で、繰り返し思い起こす。教会もキリスト教主義の活動も、自らが置かれている世で起っていることに気がつかないでいると茹だってしまう。 70年代、新聞でYMCAホテルの募集を見つけて就職した。職場の人間関係に悩み、松戸教会に通い洗礼を受けた。それ以来、教会とYMCAの活動に身を献げている。茨城YMCAに設立の時から関わり、現在、総主事として務める。全国から多くの人が集まるつくば研究学園都市で、細々と、しかし、着実に活動を続けている。「20万人の都市であるつくばにキリスト教の保育施設が十分に整っていないことは、キリスト……

【4728号】平和メッセージ

011年平和聖日 日本基督教団 総会議長 石橋秀雄 在日大韓基督教会総会長 崔栄信 死者・行方不明者を合わせて2万人以上を出した未曾有の災害である東日本大震災は、私たち日本に住むすべての人々に大きな痛みと苦しみをもたらしました。特に、東北から関東にかけての約500キロにわたる沿岸部を飲み込み、人間の生活の営みを無残に破壊し尽くした津波は、恐るべき自然の力に対する畏怖の念と、そこに暮らす私たちに人間の弱さとはかなさをあらためて悟らせました。このような悲劇の中で、私たち日本にあるキリスト者たちは、私たちの人生に与えられた「故なき患難」の意味を苦しみながら探しつつ、今大きな痛みの中にある人々と共にその痛みを分かちあいながら、それでもなお望みを持って復興への道を歩み始めています。なぜなら、「ひとり子の十字架の上での死」という絶望的な出来事でさえ全人類の救いへの器とされた神は、この絶望をも……

【4728号】消息

杉瀬 祐氏(隠退教師) 11年6月11日、逝去。85歳。福岡県に生まれる。'48年同志社大学神学部を卒業、同年宮崎教会に赴任、神戸教会、京都教会を経て、久が原教会を牧会し、'61年より同志社女子大学に務め、同志社教会、上賀茂伝道所(当時)を兼務し、'80年より'91年まで神戸女学院に務め、'95年に隠退した。遺族は娘・星和賀子さん。

【4728号】「東日本大震災救援募金のお願い」

2011年3月11日の東日本大震災発生から3ヶ月余が過ぎました。被災地域におきましては、未だ厳しい状況にあり、また今後多額の資金が長期的に必要とされます。そのため、第37総会期第3回常議員会において、6月末日をもって「東日本大震災緊急救援募金」を終了し、新たに「東日本大震災救援募金」を開始することが決定いたしました。教会の再建・補修、地域の復興・支援に向けての具体的な取り組みを日本基督教団として支援していくため、祈りと共にこの救援募金にご協力を下さいますよう、お願い申し上げます。 記 目標額 10億円(国内のみ) 期 間 2011年7月1日~2015年3月31日 使 途 1. 被災教会の会堂再建・補修支援費       5億円 2. 被災地域のための社会福祉事業、 キリスト教学校への支援費  2億円 3. 被災地の教会が行う地域への支援活動費     1億円 4. 被災地……

【4728号】東日本大震災に関する宣教委員長声明

天地の造り主、イエス・キリストの父である神を崇めます。 神のなさることは私どもには量りがたく理解し尽くすことはできません。しかし、神は御子われらの主イエス・キリストによって、恵み深く憐れに富み、御国を約束してくださって望みに生きるようにと私たちを招いてくださいます。 東日本大震災とその余波によって生命を失い、あるいは親しい者たちと社会基盤とを奪われて困難をかかえている多くの方々のことを覚え、主の平安と慰めとを祈ります。また、高齢、年少、さまざまな障がいや弱さを抱える方々のことを心にとめています。すべての人が守られますように。 救援・復興・支援のために尽力しておられる方々、また、福島第一原子力発電所で重大事故の収束のために労しておられる方々に感謝いたします。その労が報いられますように。 大震災に襲われた地域もまた伝道が非常に困難な地域でありましたが、諸教会は礼拝を守って伝……

【4728号】障がいを通して現れる神の恵みを分かち合う 第1回「障がい」を考える小委員会

2011年6月13日(月)~14日(火)に日本キリスト教会館A会議室にて、第37総会期第1回「障がい」を考える小委員会が開かれた。 新しく加藤幹夫委員長のもと、鈴木恭子、井上隆晶、宇野信二郎、稲松義人の5名で新しい委員会を組織し、書記に井上隆晶委員が選出された。篠浦千史前委員長にも陪席をして貰った。 前期委員会からの申し送り事項として、①病と障がいの理解を深めてゆく。②全国交流会を、2012年度に開催できるように努力する。そのための献金を継続する。③主の招きに応じるために「障がい」となるものを乗り越えて行くための情報発信をしてゆく。以上の3点を確認した。 この小委員会の在り方について協議がなされ、障がいを持つが故に直面するさまざまな課題を担い、障がいを通して現れる神の恵みを分かち合うことを確認した。 「障がいを考える全国交流会」を2012年7月3日(火)~4日(水)に戸山サンライズ……
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