2011年2月15日から7月28日までの5ヵ月半、私はEMS(南西ドイツ福音宣教会)の主催するボランティアプログラム(kumenisches Freiwilligen Program)に参加し、ドイツでの生活を経験してきました。このプログラムは、キリスト教がまだマイノリティである国のクリスチャンの若者が、キリスト教が多数派であるドイツで生活をする中で異なる宗教文化を学ぶことを目的としたものです。教団新報での公募に応募し、面接を経て参加が叶いました。
今回の参加者はインドネシア、南アフリカ、香港、日本からの合計5人で、滞在中私たちは、平日は保育園や学校、教会でボランティア活動をし、週末はホストファミリーと過ごし、2ヶ月に一度ほどEMS本部事務所で研修があり、他のボランティアやEMSのスタッフと交流を深めました。
私は幼稚園のころから親に連れられて教会に通うようになりキリスト教というものを……
今年は特に東日本大震災等による被災者の方々を覚えて、その直後から今日に至るまで、多くの祈りがささげられ救援のための働きが続いています。宗教法人立、社会福祉法人立、無認可を問わず、社会福祉事業の働きやその施設も被害を受けました。この事態を受けて、教団や教区、日本キリスト教社会事業同盟を始め、その他の様々な繋がりを通して、病院や社会福祉施設の利用者の皆様に対しても、また地域の皆様に対しても多くの貴重な救援活動が展開されています。ボランティアの皆様の働きも、医療・看護・介護等の専門知識と技術をもった職員の働きも、被災された皆様に喜んでいただいている貴重な働きです。救援のためにご尽力下さいました皆様を覚えて、神さまに感謝します。全国の教会からも「地域の人々の救いに仕える教会の再建を目指して」の主題のもとに呼びかけられている日本基督教団の東日本大震災救援募金に尊い献金と、熱い祈りがささげられておりま……
10月14日、教団会議室にて、教団救援対策本部第6回会議が開催された。開会の後、募金報告として、国内募金総額が、9月30日現在で1億5、200万4、770円となっていること、海外からの献金総額は、10月13日現在で1億5、344万3、510円となっていることが報告されたほか、救援対策本部会計についても報告がなされた。
救援対策本部事務局(通称「11号室」)報告としては、東北教区被災者支援センター「エマオ」の活動(ボランティアによるワークの状況等)、幼稚園・保育園へのエアコン設置費用補助の検討、福島の子どもたちの短期保養プログラムの計画、遠野自殺防止センターの活動、関係諸施設の訪問、会津放射能情報センターの活動等について報告がなされた。
さらに、奥羽・東北・関東・東京の各教区における被災教会の現状、補修・再建計画の状況、各教区における対応等の報告および会計報告がなされたほか、「91124……
▼いにしえの都から奪われた燭台を、取り戻す力はないから、これを追いかけ、その持ち主が変わる度に、部族ごと転居する民がいる。今、ローマをヴァンダル族が襲った時、最早移り住むことが不可能な老人たちが、せめて港でと、燭台の行方を見詰める。▼一行に加えられていた少年が問う。「なぜ、神様は、この略奪を辛抱していらっしゃるのですか?…神は公正で、全能なるものだとおっしゃったではありませんか…なぜ、心正しき者に味方して下さらないのでしょう!」▼祖父はたしなめる。「だまりなさい。神をけがすような口をきくものではない!」途端、ラビ・エリエーゼルは言う。「あんたがまずだまりなさい。この子のなに一つわきまえぬ心が問うていることは、わたしどもが、日々、毎時間、自分みずからに問うていることではないのか…この子のたずねているのは、わたしども古い昔のユダヤ民族の問い以外のものではない」▼ラビは、この問を深め、かく結ぶ。……
10月6日、教団小会議室に於いて第37総会期第3回「在日韓国朝鮮人連帯特設委員会」が開催された。
今回は、8月8~10日横浜共立学園を会場に行われた「第22回2011年度全国キリスト教学校人権教育セミナー」報告、9月15日に行われた日本基督教団と在日大韓基督教会との「歴史共同研究会」の報告、小林貞雄委員による「韓国3教会との協約締結について」の研究発表を行った。また、「韓国人元軍人軍属靖国合祀裁判」に関心を持ち、資料を取り寄せることができた。
「人権教育セミナー」では、6つの分科会がもたれ、島田勝彦、長山信夫両委員とも「外国籍・外国にルーツを持つ子どもたち」の分科会に出席した。13万人に及ぶ5~14歳の在留外国籍の子どもたち、年間2万人を数える日本国籍者と外国籍者間の子どもたちの修学状況の報告、学校の取り組み、課題などが話された。
これは教会においても覚えられていなければならない牧会……
2013年に創立150周年を迎える明治学院(久世了学院長)に、新しい奨学金制度「明治学院ぶどうの木奨学基金」が設立された。
キリスト教教師が扶養する子への奨学金という、今日では希有な性格を持っている。かつては幾多のキリスト教主義学校に、同様な主旨の制度があり、また、授業料免除などの特典があったが、今日では、特定小数を対象とした特典は所轄庁に容認されない。それを補うものであり、日本基督教団の教師にとっては、大いに関心を持つ事柄だ。紙面の限り、詳細をお知らせしたい。
1.奨学金の目的
明治学院創立150周年記念募金の一環として、2011年に篤志家から寄付された資金等を、その意向である「キリスト教教師(もしくはそれに相当する資格を有する者)が扶養する子に奨学金を支給すること」により、明治学院に学ぶ、キリスト教教師が扶養する子の学業奨励、及び建学の精神にふさわしい人物の育成に資する。
2.……
第5回教区活動連帯金検討委員会は10月31日(月)教団会議室にて開催された。
まず、全国財務委員長会議と教区活動連帯金配分協議会でなされた当委員会の報告について、伝道資金構想が報告されたことを評価した。
従来の配分方法との変化への危惧が出されたこと、委員会の任務の範囲を超えるのではないかという意見に対し、当委員会の任は教区活動連帯金に代わる新制度の設計にまで及ぶことと今後精密なシュミレーションを行うことが必要であることを確認した。
また、伝道方策検討委員会において議論されている「伝道局設置の可能性」と伝道資金構想との関係については、伝道推進の目標について一致していること、将来は総合的に一致して機能するべきことが話し合われた。
今回は以下の内容について検討を加えた。
①財源と会計処理について
1パーセント拠出と各教区への3分の1の配分について。現状がそのまま1パーセント拠出・配分……
4次にわたり、のべ200人以上が!
東日本大震災のために甚大な被害を被った地域・教会支援のために、諸教区、地区、各教会、諸団体、そして個々人が、なすべき役割を模索し、そして実行している。それぞれの働きを覚え、感謝し、主の見守りを祈る。そうした中で、極めて特徴的な働きを展開している西東京教区の被災地支援を紹介したい。多くのボランティアが、それぞれに大事な役割を担っているが、西東京教区では、教区として組織的・継続的に、これに取り組んでいる。11月末までに、延べ200人を超える参加者が得られ、この働きを支える献金が500万円を超えた。教区としての目標額を1億円と定め、組織的救援募金も始まっている。
3月11日以降、西東京教区が教区として組織的に被災地へボランティアを派遣し続けている。
今回は、西東京教区副議長であり、西東京教区東日本大震災支援委員会委員長である真壁巌牧師(相愛教会)……
1960年生まれ、越谷教会員・役員、聖学院中高教諭。
高校1年生のとき、浅草教会の礼拝へ出席した。教会へ足を運ぶのは生まれて初めてであったが、聖学院高校へ入学し、聖書の授業で教会へ行くよう勧められたことがきっかけとなった。
高3のクリスマスに林田秀彦牧師より受洗。牧師や教会員の温かさに導き入れられるように教会の一員となったものの、実はキリスト教信仰の深いことは何もわかっていなかったと振り返る。
青年時代、日本基督教団の牧師・信徒有志により開催されている「全国教会青年同盟」修養会へ参加したことが、信仰と生活を形作る上で、大きな出来事だった。
毎年春と夏の修養会では、毎回変わらぬテーマ「キリストと教会に仕える」を巡って、若手牧師の講演を聞き、諸教会から集まった同年代の青年たちと時間を忘れて、熱く真剣に語り合い祈り合った。その交わりを通して「信仰生活のフォーカス(照準)がピタリと合わ……
このたび、日本基督教団年鑑2012年版を刊行いたしました。前年版以降の新たな情報を満載しておりますので、是非お買い求め下さい(定価3、600円+税)。また、ご購入いただいた方には、是非アンケートハガキにお答えいただき、当年鑑についてのご感想やご批判をいただければ幸いです。来年3月に発行予定の追録をお送り致します。
なお、直接お買い求めの場合は、事務局総務部(℡03-3202-0541)にお電話ください。
2011年11月
日本基督教団事務局総務部