新共同訳聖書では、ローマの信徒への手紙12章1~8節は『キリストにおける新しい生活』という小見出しが付けられて、神への献身である真の礼拝を守るようにと勧められています。端的に言えば、主キリストを信じて新しくされた者の生活の基本は生涯を神に捧げる喜びにあり、それが主日礼拝を中心に据えた教会生活であるというわけです。
さて、その献げる喜びの具体的証しとして、現在、日本基督教団では東日本大震災救援対策本部を設置し、被災教会会堂再建をはじめ被災地域の復興のために、懸命な救援活動に励んでいます。そのために10億円を目標にして国内全教会に募金協力を呼びかけています。現時点では約2億円が献げられ、2015年3月末までにはなんとかして目標額が達成されるようにと願っています。本部会議での報告によると、被災3教区に直接献げられた献金も多く、それを合計すると現在、約3億5千万円になっています。それに海外諸教会……
1939年、東京生まれ。碑文谷教会員、全国教会婦人会連合文書委員。
相馬さんが教会につながったきっかけは、お母さんである。父がニューギニアで戦死した。母は夫の戦死をなかなか受け入れられなかった。母に生きる道を開いたのは、クリスチャンであった母の妹、相馬さんの叔母さんが母を教会に誘ったことにある。最初、教会の敷居は高く教会員宅で開かれていた家庭集会に出席した。牧師の語る言葉に励まされ、父を失った娘3人を連れ碑文谷教会の礼拝に出席するようになった。相馬さんが小学校3年生のときである。
5年生のとき、母が受洗するのに連れられて相馬さんも洗礼を受けた。受洗の自覚も、信仰告白の志も無かった幼児洗礼であった。相馬さんが改めて信仰を自らに問うたのは高校2年生のとき。当時、教会が越谷教会と合同で開催していた夏のキャンプで思いがけず、これまでの教会とのつながりを証ししたことが背を押し、その年のクリス……
サイトを閲覧された方が教会に足を運び、求道し、洗礼に導かれることを願って『伝道のためのコミュニティーサイト』を公開しました。
公開と言っても、今のところ「各地の教会・諸団体」と簡単な「キリスト教Q&A」、ウィキペディアのようなキリスト教「事典」、それと少しの読み物を提供しているだけで内容の充実はこれからですが、入れ物が出来あがりましたので公開することにしました。
組織と目的
インターネット伝道会は東京教区の自主活動団体である東京信徒会の中に作られました。開設準備の最初から関わってきた13名の有志によって中央委員会が組織され、会長・長崎哲夫牧師(東京山手教会)、書記・愛澤豊重牧師(松沢教会)、財務・鈴木功男兄(目白教会員、東京信徒会代表)、事務局長・張田眞牧師(鳥居坂教会)、主事・大三島義孝牧師(碑文谷教会)が選ばれています。
規則が作られており、その第2条に本会の目的が記されていま……
高戸竹二氏(隠退教師)
11年10月28日逝去、88歳。岡山県に生まれる。'47年日本基督教神学専門学校卒業、同年津山教会に赴任、高倉教会、茅ヶ崎恵泉教会、神奈川教区巡回教師を経て、'87年より'95年まで二宮教会を牧会し、隠退した。遺族は妻・高戸暁さん。
2011年2月15日から7月28日までの5ヵ月半、私はEMS(南西ドイツ福音宣教会)の主催するボランティアプログラム(kumenisches Freiwilligen Program)に参加し、ドイツでの生活を経験してきました。このプログラムは、キリスト教がまだマイノリティである国のクリスチャンの若者が、キリスト教が多数派であるドイツで生活をする中で異なる宗教文化を学ぶことを目的としたものです。教団新報での公募に応募し、面接を経て参加が叶いました。
今回の参加者はインドネシア、南アフリカ、香港、日本からの合計5人で、滞在中私たちは、平日は保育園や学校、教会でボランティア活動をし、週末はホストファミリーと過ごし、2ヶ月に一度ほどEMS本部事務所で研修があり、他のボランティアやEMSのスタッフと交流を深めました。
私は幼稚園のころから親に連れられて教会に通うようになりキリスト教というものを……
今年は特に東日本大震災等による被災者の方々を覚えて、その直後から今日に至るまで、多くの祈りがささげられ救援のための働きが続いています。宗教法人立、社会福祉法人立、無認可を問わず、社会福祉事業の働きやその施設も被害を受けました。この事態を受けて、教団や教区、日本キリスト教社会事業同盟を始め、その他の様々な繋がりを通して、病院や社会福祉施設の利用者の皆様に対しても、また地域の皆様に対しても多くの貴重な救援活動が展開されています。ボランティアの皆様の働きも、医療・看護・介護等の専門知識と技術をもった職員の働きも、被災された皆様に喜んでいただいている貴重な働きです。救援のためにご尽力下さいました皆様を覚えて、神さまに感謝します。全国の教会からも「地域の人々の救いに仕える教会の再建を目指して」の主題のもとに呼びかけられている日本基督教団の東日本大震災救援募金に尊い献金と、熱い祈りがささげられておりま……
10月14日、教団会議室にて、教団救援対策本部第6回会議が開催された。開会の後、募金報告として、国内募金総額が、9月30日現在で1億5、200万4、770円となっていること、海外からの献金総額は、10月13日現在で1億5、344万3、510円となっていることが報告されたほか、救援対策本部会計についても報告がなされた。
救援対策本部事務局(通称「11号室」)報告としては、東北教区被災者支援センター「エマオ」の活動(ボランティアによるワークの状況等)、幼稚園・保育園へのエアコン設置費用補助の検討、福島の子どもたちの短期保養プログラムの計画、遠野自殺防止センターの活動、関係諸施設の訪問、会津放射能情報センターの活動等について報告がなされた。
さらに、奥羽・東北・関東・東京の各教区における被災教会の現状、補修・再建計画の状況、各教区における対応等の報告および会計報告がなされたほか、「91124……
▼いにしえの都から奪われた燭台を、取り戻す力はないから、これを追いかけ、その持ち主が変わる度に、部族ごと転居する民がいる。今、ローマをヴァンダル族が襲った時、最早移り住むことが不可能な老人たちが、せめて港でと、燭台の行方を見詰める。▼一行に加えられていた少年が問う。「なぜ、神様は、この略奪を辛抱していらっしゃるのですか?…神は公正で、全能なるものだとおっしゃったではありませんか…なぜ、心正しき者に味方して下さらないのでしょう!」▼祖父はたしなめる。「だまりなさい。神をけがすような口をきくものではない!」途端、ラビ・エリエーゼルは言う。「あんたがまずだまりなさい。この子のなに一つわきまえぬ心が問うていることは、わたしどもが、日々、毎時間、自分みずからに問うていることではないのか…この子のたずねているのは、わたしども古い昔のユダヤ民族の問い以外のものではない」▼ラビは、この問を深め、かく結ぶ。……
10月6日、教団小会議室に於いて第37総会期第3回「在日韓国朝鮮人連帯特設委員会」が開催された。
今回は、8月8~10日横浜共立学園を会場に行われた「第22回2011年度全国キリスト教学校人権教育セミナー」報告、9月15日に行われた日本基督教団と在日大韓基督教会との「歴史共同研究会」の報告、小林貞雄委員による「韓国3教会との協約締結について」の研究発表を行った。また、「韓国人元軍人軍属靖国合祀裁判」に関心を持ち、資料を取り寄せることができた。
「人権教育セミナー」では、6つの分科会がもたれ、島田勝彦、長山信夫両委員とも「外国籍・外国にルーツを持つ子どもたち」の分科会に出席した。13万人に及ぶ5~14歳の在留外国籍の子どもたち、年間2万人を数える日本国籍者と外国籍者間の子どもたちの修学状況の報告、学校の取り組み、課題などが話された。
これは教会においても覚えられていなければならない牧会……
2013年に創立150周年を迎える明治学院(久世了学院長)に、新しい奨学金制度「明治学院ぶどうの木奨学基金」が設立された。
キリスト教教師が扶養する子への奨学金という、今日では希有な性格を持っている。かつては幾多のキリスト教主義学校に、同様な主旨の制度があり、また、授業料免除などの特典があったが、今日では、特定小数を対象とした特典は所轄庁に容認されない。それを補うものであり、日本基督教団の教師にとっては、大いに関心を持つ事柄だ。紙面の限り、詳細をお知らせしたい。
1.奨学金の目的
明治学院創立150周年記念募金の一環として、2011年に篤志家から寄付された資金等を、その意向である「キリスト教教師(もしくはそれに相当する資格を有する者)が扶養する子に奨学金を支給すること」により、明治学院に学ぶ、キリスト教教師が扶養する子の学業奨励、及び建学の精神にふさわしい人物の育成に資する。
2.……