第37総会期第2回宣教委員会は6月29日(水)~30日(木)、教団会議室にて開催された。
常議員会での「救援対策本部」の設置、「海外献金プロジェクト」の可決が報告された。他、常設専門委員会、自主活動団体からの諸報告を受けた。その中で「伝道方策検討委員会」設置経緯が詳しく説明され、特に次のように報告された。
「委員会は、今のところ『伝道局』設置を将来に見据えて、教団内伝道団体との協働を模索しつつ具体的な伝道事例を研究している。」
その後、2012年3月に開催予定の「宣教方策会議」について協議がなされた。活発な議論を促すべく、先ず張田眞委員長から宣教方策会議の主題に関して提案・発題があった。
張田委員長は、「宣教基礎理論」(1963年)、「社会活動基本方針」(1966年)を振り返り、さらに1969年に勃発した教団紛争が教団の「宣教論」にどのような影響を与えて来たかを次のように語った。
……
あの未曾有の大震災から6か月になろうとしています。夥しい数の命が奪われ、壊滅的被害とそれに伴う精神的ダメージは計り知れません。
大船渡教会の牧師から、捜索により明らかに大震災以後とみられる遺体が発見されることがあると、また大船渡教会にも犠牲者があり、大船渡教会を支えてきた医師は検視中に倒れ脳死状態にあるとお聞きしました。
主の慰めと助けを求める祈りと礼拝の時を、日本基督教団主催で大船渡教会で開きます。大震災で愛する者を失って絶望的悲しみの中にある方々を覚え、家を流され生活の基盤を失って明日への希望を見いだせない方々を覚え、また、懸命に復興の為に働いている方々を覚え、ボランティア等被災した方々を懸命に支援している方々を覚え、大船渡教会での祈りと礼拝に全国の日本基督教団の教会の祈りを合わせていただくことをお願いします。
911246(9月11日2時46分)この時を覚えて祈り合いましょう。……
求道・信仰について濃密な語りあい
8月11~13日、北海道・北広島教会を会場として「キリストと教会に仕える」有志の会主催、青年夏の修養会が開催された。遡ること30年以上前より、札幌周辺にある複数教会が合同の青年プログラムを行ってきた。その交わりをふまえた上で、今回はより広く道内全域の教会へ呼びかけ、修養会開催の運びとなった。また一昨年、プロテスタント日本伝道150年記念大会・献身修養会に北海道からも参加者があり、ぜひ北日本の地でも献身修養会を開催したいとの願いと幻が、教会青年と教職の間に起こされ、今回の開催へと至ったものである。日本基督教団内の有志伝道団体である日本伝道会(小島誠志代表)と全国教会青年同盟(林田秀彦理事長)も計画に賛同し、協力した。
帰るべき場所をもつ人生
講師として、小林克哉牧師(西中国教区・呉平安教会、教団伝道委員)が招かれた。師は北海道出身の伝道者で……
放射線の恐怖の中で、礼拝を守り、子どもたちを守る《福島県中通り地方の諸教会伝道所》(以下教会と略)を6月28~29日、教団関係者一行4人で訪問した。全ての教会を訪ねることは日程的に無理があった。スケジュール調整は不可能と判断し、幾つかの重点取材教会には事前の連絡を入れたものの、他は、いきなり訪ねた。東北教区福島地区、いわき・郡山地区25教会の内、20が中通り地方にある。その内、11教会と他に教会関係施設で、現況を見聞きすること、聖書を朗読し祈ることが許された。 それぞれの町の被害程度も性格も違うし、地震に遭遇した教会員一人ひとりの生活も性格も違うのだから当然、教会毎に状況は多様だ。一方で、この地に住む人々は、《放射能汚染への危機感を、共有させられ》ている。これも所によって放射線数値が異なるし、自ずと危機感にも程度差がある。しかし、或る教会員が漏らしたように、一見平穏な日常が続いているようで……
眞嶋宣道氏(別帳教師)
11年5月2日、逝去。86歳。東京都に生まれる。'53年日本基督教神学専門学校を卒業、同年弘前教会に赴任、下川口教会を経て'57年より'59年まで上総大原教会を牧会した。遺族は息・眞嶋威さん(新津田沼教会主任担任教師)。
山畑勝美氏(隠退教師)
11年5月22日、逝去。86歳。埼玉県に生まれる。'52年日本聖書神学校を卒業、同年美唄教会に赴任、'59年よりボリビアでの開拓伝道を経て、'70年より酪農学園に務め、'90年より'94年まで北広島教会を牧会し、隠退した。遺族は妻・山畑佳惠さん。
畠澤雄光氏(隠退教師)
11年6月4日、逝去。97歳。岩手県に生まれる。'75年農村伝道神学校を卒業、'77年鶴川教会に赴任、千厩教会を経て'80年より03年まで伊予長浜教会を牧会し、隠退した。遺族は妻・畠澤廣子さん。
主題 現代日本の危機とキリスト教
東日本大震災を通して問われたこと
日 時 8月29日(月)13:30~18:00
30日(火)10:00~16:00
会 場 日本基督教団 銀座教会
発題者
中山 昇氏(清教学園元理事長)
キリスト教学校の視点から
芳賀 力氏(東京神学大学教授)
神学者の視点から
稲松義人氏(日本キリスト教社会事業同盟理事長)
キリスト教社会福祉の視点から
岡本知之氏(西宮教会牧師、教団副議長)
教会・牧師の視点から
特別講演会講師
大木英夫氏(聖学院大学大学院長)
*参加費無料
開会礼拝で献金があります(東日本大震災救援のため)
*連絡先
東京都新宿区西早稲田2-3-18 日本基督教団事務局
TEL03-3202-0541 FAX03-3207-3918
7月5~6日、教団会議室にて、教団救援対策本部第3回会議が開催された。
今回からは、奥羽・東北・関東の三教区の議長と教団新報主筆も陪席して議事を進めることとなった。
前回記録承認の後、第3回常議員会報告、救援対策委員会報告、「東日本大震災海外献金プロジェクト」関連報告等と続き、さらに、日本キリスト教社会事業同盟と宣教協力学校協議会における取り組みの報告がなされた。
教区報告として、奥羽教区については、邑原宗男議長が、宮古教会、新生釜石教会、千厩教会の会堂等の被害状況、大船渡教会における支援物資配布活動のほか、各教会におけるボランティア活動等について報告した。
東北教区については、高橋和人議長が、被災教会の状況のほか、東北教区被災者支援センター、教区教会救援復興委員会の活動についての報告をした。特に、福島第一原発事故が引き起こした放射能汚染による避難状況など、建物の補修といったことと……
6月28~29日の2日間にわたって第37総会期、第3回教育委員会が開催された。
東日本大震災および原発事故の深刻化は子どもを念頭においた教会教育の現場でも重大な影響を及ぼしている。それは教育委員会の議論にも深く関わってくることである。
教育委員会が毎年全国の教会に向けて依頼しているクリスマス献金の送付先について、例年であれば世界の子どもたちと、日本の子どもたちのためにということであったが、今回は東日本大震災を覚えて、特に教団の献金と一つとしていくことを前回委員会でも確認した。今回はその送付先を具体的に検討しようというところでも、岩手・宮城の状況と、放射能汚染のもとにある福島の状況とを一つのこととして考えられないなど、献金送付先の決定についても難航した。
そのような中で常議員会の救援方針に基づいて、子どもたちのために用いられるよう献金していけるようにと再度確認がなされた。また原発事故に……
常議員会2日目、7月5日の午後には、主に会計関係の議案が扱われた。
議案第16号「予算決算委員会報告の件」が承認された。兵庫教区から阪神淡路大震災救援金の残金の一部が入金されたとの報告に対し、委員会として監査等をし、残りの返金についてはっきりさせた方が良いとの意見が出された。委員会として対応することは考えていないとの応答があった。
議案第17号「監査委員報告に関する件」が承認された。総論として、景気の後退期にもかかわらず健闘していることが述べられた。
出版局会計について、税務署から、在庫と帳簿の間の不一致を指摘され、申告額に修正が発生したことを受け、在庫管理を徹底するよう述べたことが報告された。
議案第18号「2010年度教団歳入歳出予算補正に関する件」が承認された。新潟県中越沖地震救援募金の残金および阪神淡路大震災救援資金の一部が入金されたこと、またスイス・韓国三国間教会協議会が……
3教区から被災教会の状況が報告された
《東北教区》
診断あるいは方向性が出されているものを以下の3段階に分類。
①大規模補修もしくは新築を要し、支援を求める教会
いずみ愛泉(礼拝堂正面タイルの破損、集会室壁亀裂、会堂入り口階段の破損)/岩沼(礼拝堂損傷大、立ち入り禁止張り紙。特に塔部分が危険な状態)/鹿島栄光(玄関渡り廊下部分天井落下)/白石(会堂全体に亀裂。隣接塀倒壊。鐘楼より鐘が落ちて破損。牧師館、風呂場タイルが剥がれ、屋内の土壁崩落)/中村(会堂全体、塀、墓地に損傷)/福島(会堂解体撤去終了。伝道館にて礼拝)/福島新町(瓦、壁の一部崩落、損傷部分大きい。煙突部分解体終了)/郡山(牧師館屋根瓦暖炉煙突瓦崩落。建物亀裂、居住不可)/郡山細沼(石塀の崩れ、内壁落下)/常磐(礼拝堂全体に損傷)
②補修を要し、かつ支援を求める教会(検討中含)
仙台松陵/仙台北三番丁/仙台ホサナ/仙……