能登地震被災・富来伝道所献堂式
能登半島地震被災教会の一つ、羽咋教会富来伝道所が再建され、献堂式が3月17日行われた。夜来の雷雨も朝方には上がり、陽春の光射す午後2時、県内外25教会から62人の出席者が玄関ホールまで埋め尽くす中で、献堂式が始まった。
「この岩の上に教会を」と題する式辞で、内城恵牧師は、「この2年間、多くの方の祈りに支えられ、励まされて過ごして来た。私は阪神大震災の時、西宮市に住んでいたが、この時被災していなかったら、私は牧者として立てられていなかった。その12年後、能登半島地震に遭遇した。60年以上の老朽化した建物の柱、床は歪み 、無数の亀裂が生じた。私たちの教会には再建する力がなく、この地での礼拝を終える時が来たと考えた人もいた。
私は、この地で礼拝を守り続けよとの主の宣教命令が下されていることを信じ、全国諸教会の祈りと支援により、今、献堂を仰ぎ見ている。イエ……
試練を恵へ 震災と戦う
陸前古川教会
08年6月24日午前8時43分、震度6強の激しい揺れが、岩手県・宮城県の内陸地方を襲った。震源に最も近い陸前古川教会では、当初、被害は軽微と思われた。しかし、外からは見えにくい亀裂や断裂が建物内部を侵しており、相次ぐ余震もあって、深刻な被害は次第に露呈した。
結局、幼稚園舎と牧師館については、補強工事では十分な耐震効果が得られないことが判明、会堂に至っては、使用どころか立ち入り禁止となった。
以来、園舎での礼拝を守りながら、再建に向かうより他に選択肢はなかった。9月に発行された「建築通信・試練を恵みへ」?1に、関純一牧師は、次のように記した。
「新会堂建設に向けて、夢を共に描いてきましたが、今回の被災により、夢の実現に向けて急ピッチで取り組むこととなりました。この試練を恵みに変えるべく、一人ひとりが枝である自覚をより深め、この業に参与し、……
*委員会組織、今期の方針を協議 社会
3月2日~3日、第36総会期第1回社会委員会が開催された。
招集者司式による開会礼拝を行い、礼拝後自己紹介、その後、委員会組織を行い、委員長に福井博文、書記に上森俊明を選任した。
続いて担当幹事及び担当職員よりA.前期委員会よりの申し送り事項、B.業務報告、C.会計報告、D.常議員会報告を受け、協議に入った。
協議を始めるに当たり、社会委員会の活動が教規42条4項に記される「社会委員会の司る事項」を踏まえて、申し送り事項及び今期方針・計画を協議することが確認された。
主な協議事項は、次の通りである。
今期委員会の方針及び計画は、前期の申し送り事項である全国社会委員長会議の日程検討、「その他の救済資金」運用、日本キリスト教社会事業同盟との協力及び連絡、社会活動基本方針、「働く人」の廃刊、憲法問題、自殺問題、基地問題などに関する件等を受け……
▼ある養護施設の園長夫妻は、建物の防臭に強い拘りを持つ。病院には嫌な臭いが伴いがちだ。子どもの施設もまた、独特の臭いを持つ。これを払拭することが、この園形成の第一歩だ。▼建物だけではない。調度や服装も小綺麗に明るく、言葉遣いも上品に。所謂、施設くささ、悪い意味での「らしさ」を廃し、世間と同じ 、もっと上質を目指した。やがて巣立ち行く子どもたちには、それが是非必要と考えた。▼園が立地する田舎町は、決して豊かではない。「園の子どもたちの方が贅沢に暮らしている」という批判もあった。勿論限られた予算内のこと、贅沢ではなく、重点をどこに置くかだ。▼いつの間にか、園独特の「らしさ」が生まれ、香り・ 彩りが生まれた。これを「くさい」と言う人もあるかも知れないが、既に悪口ではない。▼今春巣立ち、それぞれの場で働く牧師たちに期待する。教会は清潔に、小綺麗に、嫌な臭いがしないように、掃除は小まめに。牧師自身も……
伝道者としての召命を受けている限り
苦しい自己との戦い、しかし喜ばしくも光栄あるもの
2009年の春季教師検定試験は、3月3日(火)~5日(木)、東京会場(早稲田の日本キリスト教会館)で、4階の教団会議室と6階の会議室(貸室)で行われた。
一日目は開会礼拝の後に学科試験、二日目、三日目に個人面接を行った。原則として二日目の個人面接は遠方からの受験者、三日目の個人面接は東京近郊の受験者とし、受験者の負担軽減を図った。
二日目・三日目それぞれ、個人面接に先立ち、全体会を行った。
開会祈祷後、検定委員の自己紹介があり、続いて小堀康彦委員長(第35総会期)から、学科試験の結果を受けての感想が述べられた。
小堀委員長は、教憲第9条に「本教団の教師は、神に召され正規の手続きを経て献身した者とする。」とあることを指摘し、この条文の意味について、概ね次のように解説し……
刑務所に赴く。月に一回であるが、第四木曜日の午後としている。刑務所に行く私を送り出す連れ合いが、どの集会に行くときよりもうれしそうだと言うのである。うれしくもないが、キリスト教の教誨を希望し、一ヶ月間を待ち望んでいる人を思うと、足が軽くなる思いであることは確かである。
この日の教誨は四人の受刑者であった。実はこのところ数ヶ月は、教誨希望者は一名であった。最初の三〇分は聖書のお話をし、讃美歌を歌う。その後は質問を受けたり、感想を聞いたり、雑談もする。彼はあまり質問をしないので、一方的にイエス様の教えを示していた。それでも彼はキリスト教の教誨を、たとえ一人でも希望していたのである。その彼は他の刑務所へと移されたのであるが、軽い足取りであったろうか。
新しく四名の皆さんに教誨を行った。キリスト教は初めての人ばかりであった。「十戒って何ですか」との質問があった。十の戒めを示し、これは神様が人間……
笑顔で形作るえがおの園
町田市金井7-17-13
℡042-735-3000
特別養護老人ホーム・他
信仰に生きる「人」を紹介する「人ひととき」欄に、今号は、番外編として、「人々」を紹介したい。
教団新報4670号の「荒野の声」に、「笑顔」を主題としたコラムを載せたその翌週、下の写真に出会った。
廊下に模造紙二枚を貼り合わせた分くらいの台紙、そこに何十人もの顔写真が貼られている。近づいてよくよく見ると、一人残らず笑顔、にっこり、クスクス、破顔、笑いにもいろいろ個性があるが、全員笑顔。その笑顔が貼り合わされて、「えがお」の文字を形作っている。
一人ひとりの小さな笑顔が、大きな「えがお」に。…感動のあまり事務所を訪ねて、次第を尋ねずにはいられなかった。
舞台となったのは、特別養護老人ホーム「清風園」、町田市金井にあるキリスト教主義の施設。案内文、HP巻頭にも、次のように……
いよいよプロテスタント日本伝道150年を記念する年を迎えました。日本基督教団は、常議員会の決議に基づき、「キリストこそわが救い」との標題と、コリントの信徒への手紙一第一章十八~二五節を聖句として掲げ、「日本伝道150年記念行事準備委員会」において記念事業を計画しています。この事業を諸教会・教区においても覚えていただきたいと願っています。現在計画されている行事を開催順に紹介します。
【日本伝道150年記念日本基督教団創立記念日礼拝】
◎日時 六月二四日(水)午後一時三○分~
◎会場 富士見町教会
毎年教団創立記念日に教団として礼拝を行っていますが、本年はこれを伝道150年を記念して行います。この礼拝に併せて、在職五〇年以上の現職の教師への表彰を行います。リストを調査中ですが、おおむね七〇名の方々が対象となる予定です。
【日本伝道150年記念式典】
◎日時 十一月二三日(月・祝日)……
真理の主に圧倒されて
春原鈴子(東大和教会牧師)
一九四四年、青山学院高等女学部に入学して、初めて、聖書を手にしました。兄の友人からのお下がりで、文語体の分厚い聖書は、わけも分からず、興味も出ず、学内の礼拝でおしゃべりをしたと、職員室に呼び出されて叱られたり、全くの門外漢でした。
戦後、友達に誘われて行った教会では、青年会で男性先輩方が真理論争の真っ最中でした。教会で終わらず、駅についても終わらず、渋谷の駅頭で立ち話が続きました。聞いているだけでも、心熱くされる論議でした。
やがて、私立中高(男子、一般校)の英語の教師となり、中学のクラス担任として、生活指導、人生指導等の課題に直面しました。教師という立ち場で、中学生の心の中に踏み込んで行けない焦りがありました。その時に、神が、方向転換を指示されました。当時はかなりの理屈屋だったのですが、神には理屈が通りませんでした(ルカ14章……
4670号2面予算決算委員会報告欄氏名、「寺門文男氏」を「寺門文雄氏」にお詫びし訂正いたします。