▼議案16号「常設委員会および常設専門委員会委員選任に関する件」では、前期に続き教団三役と常議員七名を選考委員とする提案がなされた。十七教区の議長が選考に加わるべきという修正案が出されたが、少数否決、三役と下記常議員が選出された。石橋秀雄、北紀吉、高橋潤、長山信夫、後宮敬爾、佃真人、三浦修。▼議案21~24号「06年度教団歳入歳出決算承認に関する件」、「07年度教団歳入歳出決算承認に関する件」、
「08年度教団歳入歳出実行予算に関する件」、「09年度教団歳入歳出原予算に関する件」の財務関連議案では、東京神学大学への交付金など、細かい数字にまで及ぶ質疑応答の後、何れも原案通りに承認された。
▼議案25~33号、部落解放センター、出版局、年金局の財務関連議案、も関心の高さを示す詳細な質疑応答の後、何れも原案通りに承認された。
議案34号「宣教委員会を廃止し常設専門委員会を常設委員会とする……
総会二日目夜六時半から一時間、光の間で開かれた。信徒議員三分の一に相当する全国六〇人が固い握手と尽きぬ想いに満たされた。
樋田利明兄(東京)の開会祈祷に始まり、この会を小林貞夫兄と共に立ち上げた津村正敏兄(兵庫)は兵庫教区での体験を披露した。信徒だけで創り上げた出会いの喜び、小教会で伝道の火を守る信徒を訪ね、信徒同士の連帯の絆を強めたこと、交流の大切さを語った。
発起人の一人望月克仁兄(神奈川)が挨拶し、牧師だけにお任せするのでなく、信徒一人ひとりの祈りを合わせて伝道に励みたい。破れた網では魚は捕れない。主にある一致を願う。この交わりがその第一歩。希望もって共に前進したい。それがこの会の趣旨と述べた。
山北宣久総会議長は信徒に寄せる期待を語った。
「日本の伝道の曙、横浜、熊本、札幌、皆信徒だった。
かつて、エミール・ブルンナーは日本伝道九〇年の挨拶で、日本の教会の問題点を『羊飼い……
別府渉牧師は、教会員の水谷豊彦の息子の就職を助けようと知り合いの中島しおりに相談する。だが、そのやりとりの中で、彼は自分の差別意識を明らかにしてしまった。
差別者だと罵られ、牧師を辞めようかと悩む別府。一方、教会の役員である斎藤真らは、教会の名誉を守ることを優先しようとする。苦悩の中で、別府は荒れ野でのイエスに思いをはせる。そして、自分の中にある差別心と向き合いながら、教会が差別問題に取り組むとはどういうことなのかに気づかされていく…案内チラシに紹介された【あらすじ】。
教団総会の二日目に当たる一〇月二二日夜、恒例の解放劇が二〇〇名を超える観客を得て上演された。
出来事の発端となる回想場面、教会員の子どもの就職斡旋に自ら一役買った牧師が、旧知の間柄である相手方会社の社員に、ためらいながらも、当事者の秘密を漏らす。「その人部落の人なんだ」。
出来事も登場人物もデフォルメされている。芝……
合同は間違いではない...沖縄からの推薦議員が熱弁
議案39号「合同のとらえなおしと実質化」特設委員会を設置する件、議案40号『合同のとらえ直し』を自分のこととして聴き直し、再度合同関連議案を提出するために、合同記念の日を二月二五日に設置する件、が併せて上程された。
提案理由が詳しく述べられた後、質疑が行われ、特に歴史的な事実関係とその評価を巡って理解が対立した。小島誠志議員は、33総会で審議未了廃案となったことの評価を巡る議論に関連して、32総会期で所謂「合同のとらえなおし」関連議案が継続の取扱いとなった経緯を詳細に述べ、むしろ沖縄教区への特別の配慮がなされたのであって、不当な取り扱いだったように批判されることに反駁した。
長山信夫議員が、これらの議案は沖縄教区の了解を得ているのかと問い質したのに対して、柴田もゆる議員は、「沖縄は沖縄で努力しておられ……
今総会期間中、三回の礼拝が捧げられた。 開会礼拝では、教団信仰告白が一同によって告白された後、髙柳竜二氏(本牧めぐみ教会牧師)は、エゼキエル書37章15~28節、コリントの信徒への手紙一1章10~25節に基づき「教会の一致」と題して説教し、「破れた網でさかなを捕ることができないように、破れた教会は神の御委託に応えることはできない。しかし神は十字架の主イエス・キリストの権威によって、その破れを修復して下さり、教会を一致させて下さる」と、公同の教会の一致と連帯の重要性を説いた。 また、「十字架につけられたキリストを通して救いの業が成就した今は、十字架を愚かと言う事はできない、その価値の中に生かされ、召された者として一致を目指して歩んでいくべき」と、一致への希望を語った。 続く献金の祈りでも、一致を求め、誠実に審議がなされる事が願いとして挙げられ、祝祷をもって礼拝が閉じられた。 総会二日目……
PC(USA)、RCAとの間に
議案第37号、38号の可決により、二二日午後五時半から「日本基督教団とアメリカ合衆国長老教会〈PC(USA)〉との宣教協約合意書」「日本基督教団とアメリカ改革派教会(RCA)との宣教協約合意書」の締結式が行われた。
議案の152~163ページに記載されている合意書に双方の代表者が署名、日・北米宣教協力会(JNAC)後の新時代が開かれた。
日本基督教団からそれぞれの教会に七宝焼きの赤富士の額縁と署名に用いられた万年筆が記念品として贈られ、PC(USA)からは記念の書籍が贈られた。
「退任勧告取り下げ」否決、「戒規申立無効確認」僅差可決
未受洗者への配餐の問題や北村慈郎教師に対する教師退任勧告、同教師に対する戒規執行申立の問題に、全国から大きな関心が注がれていたが、これに関する議案第41号から第43号までが三日目に審議された。
これら三議案は、北村慈郎教師への退任勧告に関して、「取り消しを要望」(兵庫教区総会)、「撤回」(神奈川教区総会)、「取り下げ」(東中国教区総会)の決定を内容としている。同趣旨の議案のため、一括して審議された。なお、第43号は分割され、議案の前半のみ審議されることとなった。
各教区議長が議案説明を行った後、賛否それぞれの意見が交互に聞かれた。反対の立場から、持田二郎議員は、教団の教会として教憲・教規を重んずべきであり、教師は教憲・教規を守ることを誓約しているので、北村教師もそれに従うべきと述べた。続いて原田潔……
この度、6月からの試運転期間を経て、正式に「日本基督教団公式サイト」が稼働する事となりました。
主に教団が新任教師オリエンテーションで配布する資料や公式の発行物(教団ニュースレター・教団新報)を掲載していく他、教団からのお知らせなどを、必要に応じて掲載していく事となります。
また、教区・各委員会とのリンクも計画しています。このサイトを通じて、信徒の方の教会生活が豊かになり、教団からの情報発信が円滑に行われるよう、祈っています。(広報センター委員会)
URL http://www.uccj.or.jp
「教団・公同教会としての一致と連帯」の主題の下に開催された第36回教団総会、最大の関心は、「未受洗者への配餐」問題と、これに関連した「教師退任勧告」にあった。白熱した議論が交わされ、幾つかの関連議案が採決された。結果は、「退任勧告取り下げ」議案が否決される一方、「戒規決議無効を確認する件」が可決され、極めて分かり難いものとなった。議論は今総会期に持ち越された。
第36回教団総会は、一〇月二一日から三日間、東京・池袋のホテルで、総会議員四〇〇人中、開会時三六七人が出席して開催された。沖縄教区は、34回総会以来連続して、議員(一〇人)を選出しなかったが、知花正勝前教区議長、具志堅篤前教区副議長ら三人が推薦議員として出席した。
山北宣久議長の議長報告を巡って、日本伝道150年での沖縄無視、合同のとらえ直し問題での時間切れ廃案決着、公同教会の在り方など、さまざまな質……
一〇月十三日(月)大阪女学院チャペルで在日大韓基督教会の宣教一〇〇周年記念大会が開催された。一世紀にわたる尊い宣教の闘いに心からなる敬意を表し、主の祝福が在日大韓基督教会(KCCJ)の二世紀目の歩みのうえに、豊かに注がれるよう心から祈ってやまない。 KCCJの歩みは信徒による伝道から始まった。金貞植長老らが中心となり教会創設を決意、翌年要請に基き来日した韓錫晋牧師によって本格的教会形成が展開されていった。 この一〇〇年に至るまで日本基督教団がKCCJに大きな重荷を負わせたことがあった。宗教団体法により教団成立時に第一部にKCCJを統合した。吸収に近い統合であった。 その後も国家に協力するかたちでKCCJが迫害されるのを黙認するような事態があった。 差別や偏見にさらされたKCCJの兄弟と共に闘えなかった。 にも拘らず戦後、KCCJは教団の罪を許し、大いなる愛を示し交わりを重ねることとし……