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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4665・66号】「同宗連」議長に小林眞氏 「幹事任用の件」可決

2009年1月17日
二日目午前の最後に、議案二五号「幹事任用に関する件」が扱われた。これは、前教団総会副議長の小林眞氏を二〇〇九年三月末日まで非常勤の嘱託幹事として任用する案である。日本基督教団が09年度、「『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議」(同宗連)の議長教団となり小林氏が議長に就くことが内定しており、事務局 を設置したり、事務部門を担当する等の必要があり、その働きを教団としてサポートするための措置である。この議案に対して、基本的に反対する意見はなかったが、教団の予算との関連や教団として承認、支持する意味などを巡る議論があった。 まず、向井希夫常議員から、予算措置を示すこと、また給料や交通費等の概算、さらに給与規定を示すこと等が次々求められたが、内藤留幸総幹事は、「出勤の頻度や仕事の内容については今後話を進めないと分からない。予算内で規定に従って支出するとしか言えない。同宗連の仕事量がどの程度あるの……

【4665・66号】教団を巡る不安、不信、、信頼

年金運用・教区活動連帯金・各種委員選任 総幹事報告に関する質疑の中で、後宮敬爾常議員は教団年金の運用状況について質問した。橋豊年金局長は、前常議員会以降の状況について、「07年三月末の含み損八千万だったものが、前常議員会一億四千万になり、今は二億五千万になっている」と数字を上げて具体的に説明した。また、「厳しい状況下だが、基金の三分の 二と、元本保証されているものへの投資比率が大きいので、損失の比率は多くの企業の平均に比べて半分程で、比較的打撃は少ないが暫く忍耐の時が続く」と述べた。 宮﨑達雄東中国教区議長が教区活動連帯金について質問し、また、その必要性を説く意見を述べたことから、東京教区が07年度分千五百万円の拠出を保留していること、東海教区が昨年度から、中部教区が今年度から、この制度を脱退していることを巡って大きな議論となった。 保留・脱退などは教区間の信頼が壊れたことに起因す……

【4665・66号】常議員会声明

伝道所での洗礼執行についての信仰職制委員会答申を巡って、第36回教団総会で「撤回を求める件」が提出されました。また各教区からも伝道所の現状にあって様々な意見が出されました。この件の重大さに鑑み、常議員会は「伝道所の内容と位置づけに関する検討委員会」を発足させることを決定しました。 同委員会からの報告をもとに教規との整合性、乖離を埋める作業を進めて参りたいと決意しています。 その成果がでるまで、これまで通り伝道所の働きを重く受け止め、諸手続においては現在までの取り扱いを続けていきます。 各伝道所の働きを覚えて、神の祝福を祈りつつ、共に協働できることを感謝します。 2008年12月10日 第36総会期第1回常議員会

【4665・66号】「伝道所」の内容と位置付け巡り教団的理解の一致を図るために委員会設置

常議員会二日目の十日午前、山北宣久議長より、「日本基督教団に於ける『伝道所』の内容と位置づけについて検討し、教団的理解の一致を図るため、常議員会の下に検討委員会を設置する」との第二〇号議案が提案された。 委員数は五名、設置期間は第36総会期。 山北議長は議案書に基づき、次のように、詳細に提案理由を述べた。 「第36回教団総会に議案五八号『日本基督教団信仰職制委員会による答申「伝道所での洗礼執行について」(二〇〇八年七月四日付)の撤回を求める件』が提出され、常議員会付託となった。またここに記されている信仰職制委員会の答申については複数の教区から諮問や要望が提出され、第35総会期第六回常議員会には九月付同 委員会答申を含んだ形で『差し戻し議案』が提出されている。この件の背景には、信仰職制委員会自らが示しているように『伝道所についての教規の規定と実態との間に乖離があること』と『今後検討され……

【4665・66号】第一回常議員会 教団総会での「聖餐式の乱れ」巡り議論

もはや信仰の一致はないのか 第36総会期第一回常議員会は、十二月九日から二日間、教団会議室で、三〇人中二九人が出席して開催された。 先例に従い、議事に入る前に、今総会期常議員会の運営についての懇談の時が持たれ、山北宣久議長は、①要求陪席は認めて行くが、一括承認でなく個別に採決する。議事を乱した時は退席して貰う。②論議は賛否交互に行い、発言は常議員を中心とし、要請陪席者の中では教区議長を優先する。③三役への集中を避けるため、常任常議員会の設置をかねてから主張して来たが賛意を得られなかった。しかるべき時に再度提案したい。④常議員全員の顔を見ながら論議を進めるため、全常議員を最前列とする席の配置換えを行いたい、との基本方針を明らかにした。 この後、教勢問題の審議、要求陪席の在り方、議事録の訂正方法、常議員会宛文書の処理法などについて意見が述べられた。 議事に入り、議事日程が承認された直後……

【4665・66号】荒野の声

▼帯の宣伝文に惹かれてデビット・メイン著、『ノアの箱舟』を読んだ。『言い出したら一直線のノア、迷いつつもついていく妻や息子、そして一風変わった嫁たち。独特の魅力をたたえた登場人物たちが箱舟のはなしを語り始めた...あの逸話は、悩み多き人々が織りなす驚きのドラマだった!』▼『箱舟』は、教会に準えられて来 た。しかし、地球そのものが、『箱舟』かも知れないと思い当たった。箱舟も地球も閉鎖空間であり、そこには限られた資源しかない。▼難題山積の箱舟だが、最大のものは動物たちの棲み分け、ノアは人間に近い生き物を最上階に、遠いものは船底にと考えるが、それでは船底が軽く上が重くなり、あまりにもバランスが悪い。名 前での分類とか、いろいろ模索したあげく、結局、大きさで分類した。閉鎖空間だからこそ必要になる棲み分けは、地球の大問題でもある。▼ノアの家族は一日中、動物たちの汚物処理に追われる。閉鎖空間では最も深……

【4665・66号】新春メッセージ

エフェソの信徒への手紙2章19~22節 あなたがたは神の家族 山北宣久  来りませ イエスよ あなたの教会へ。 喜ばしき新年を さずけたまえ 御名の栄光をたかめ 説教壇と聖餐台を祝福し 給え  ...J・S・バッハ カンタータ61番「異邦人の救い主よ 来りませ」より この祈り願いの言葉の中に新年を歩み出したい。 牛 年 干支の話をするのはどうかとは思うが、牛をめぐる二つの聖書の言葉を引用したい。 「牛がいなければ飼い葉桶は清潔だが/豊作をもたらすのは牛の力。」とある。(箴言14章4節) 牛を飼うと面倒だし不潔だといって遠ざけるが、結局はその牛によって豊かにされるのではないか。価値を見誤るところからくる人生の損失から、免れさせられたいものだ。  「馬が岩の上を駆けるだろうか/牛が海を耕すだろうか。」 (アモス書6章12節) 牛で海を耕すようなこと……

【4664号】社会事業奨励日メッセージ

2008年12月13日
日本基督教団は、社会活動基本方針に『教会と社会福祉事業との相互理解と協力を推進する』と謳い、十二月第一日曜日を「キリスト教社会事業を覚えて祈る日」と定めています。 「伝道とは聖書的な聖化の道を全土に浸透させること」と十八世紀英国のある教会指導者は心得ました。「聖化の道」とは、今日流行の言葉では「霊性」と言い換えることができましょう。すなわち、御言葉によって養われて、聖化へと向かう継続的な力として私たちの内に造られる霊的な気質です。それは、神の国を待つ心であり、個々人のことにとどまらず、浸透して教会的な交わりや社会を形成していきます。そのような教会的霊性をかの指導者は祈り求めたのでした。 来年、私たちは日本伝道150年として記念いたします。北米諸教会から派遣された宣教師の方々の働きは、教会の建設、キリスト教学校や社会事業施設の開設へと向かい、神の国を待つ者たちの歴史となりました。私たちは……

【4664号】人ひととき 有賀 貞(ある が  ただし)さん

人生をより意味あるものへ 有賀さんが受洗したのは二〇〇六年のクリスマス。遡ること四〇年程前から、クリスチャンの妻と共に教会に通い、自分なりにはイエス・キリストの神を信じていると思っていた。しかし学園紛争期にはキリスト教大学で、クリスチャン学徒たちに失望するという経験もした。振返って有賀さんは「古来、敬虔な賢者たちの集まりにも争いや対立があり、人としての弱さを露にするものだということを十分認識していなかった」という。 その有賀さんを受洗に導いたきっかけの一つは、聖学院大学大学院へ勤務したことであった。祈りと讃美歌のある入学式に感激し「敬虔に学問する精神」を実感した。また古屋安雄牧師の「信仰を告白して教会員になっていない者は、こうもりのようなものである、教会に属していなければだめである」との言葉を重く受け止めた 。それまでも長い間、妻と共に教会の礼拝へ出席し、度々神に助けを求めて祈ってきた……

【4664号】西中国教区部落解放現場研修━同悲同苦で生きる━

西中国教区は部落解放現場研修会を、八月三一日、九月一日、広島キリスト教社会館と尾長あいあいプラザで開いた。出席者四八名。 広島牛田教会西嶋佳弘牧師の説教による開会礼拝。 次いでの社会館アワーは窪田晋治保育所長がスライドを用いて報告、そして夕食で楽しい交流。 主題講演は、「部落差別と自己疎外」という題で、部落解放同盟広島県連副委員長得田正明さんが最近起った二つの事件を話した。 一つは、呉市連続大量差別紙片ばらまき事件で、二〇〇四年から四年間、「誰々は部落民」という差別ビラ一三七、二三九枚を呉市中心にばらまいた事件である。 もう一つは、「呉市離婚強要差別事件」である。 二四年間夫婦仲良く暮していたのに、夫の両親が被差別部落出身の妻に離婚を強要し、別れさせた。 結末は、双方とも不幸に終った悲しい事件であった。 両事件と取り組んだ講師の話は、皆の胸を熱くした。 差別は、人間の心を……
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