【4688号】過去から未来へと私たちを接続させる プロテスタント日本伝道150年《北陸のつどい》

 

プロテスタント日本伝道150年北陸のつどいが、11月2日夜、金沢教会で開かれた。これは、中部教区の北陸側の教会と北陸学院で実行委員会(横井伸夫委員長)を作って準備し献金をささげ、中部教区も支援して開かれたもの。冷たい雨のなか富山、石川、福井の三県の諸教会から152人が参加した。

つどいでは、梅染信夫氏(北陸学院大学講師)と関川泰寛氏(東京神学大学教授)が講演した。

「北陸伝道のはじまり」と題して講演した梅染氏は、北陸伝道の「二人の恩人」として、トマス・ウィンとダニエル・マッケンジーの二人の宣教師の働きを紹介した。

米国長老教会の宣教師だったウィンは1877年に来日。「仏教王国」「真宗王国」ともいわれる北陸・金沢の状況を聞いて、「このような地方こそ、おのが生涯をささぐべきところである」と考え金沢で伝道を開始し、金沢・富山などに教会・講義所を立てた。さらに、婦人宣教師を招いて金沢女学校(北陸学院の前身)を開校させた。

一方、マッケンジーは、カナダ・メソジスト教会の信徒説教者として来日し、旧制四高で教えながら、1890年のメソジスト教会金沢部の創設に尽力、その後宣教師となりメソジスト教会北陸部会長を15年務めて北陸の諸教会の礎を築いた。

梅染氏は、宣教師や信徒が受けた迫害の事例や、長老教会とメソジスト教会が互いを尊重し時には協力しながら伝道を進めた事例を挙げたうえで、「北陸の教会が立てられたのは人知をはるかに超えた主の伝道の力によるものだ」と結んだ。

「プロテスタント伝道の過去と未来」と題して講演した関川氏は、アウグスティヌスがマタイ28章19節の主の伝道命令に生涯従った、とした上で、「歴史は持っているだけでは何の役にも立たないが、主の伝道命令は、少しも色あせない」とし、「伝道は、三位一体の神の命令であり、この神の言葉に対する信頼ゆえの宣教であり讃美だ」と語った。そのうえで、「プロテスタント伝道150年の祝賀は、過去から未来へと私たちを接続させる意義を教える機会だ」と述べた。そして、「教会が御言葉の純粋な説教と聖礼典の正しい執行というしるしを帯びた信仰共同体である」というプロテスタント教会のアイデンティティを確認して一致協力する、伝道態勢形成の必要性を説き、さらに一人ひとりが伝道の業に参加する道を具体的に示した。最後に、「伝道する教会はますます伝道の主体である神をあがめ、神は再び教会員を各地に派遣して伝道の果実を刈り取らせる。この健やかな循環が日本伝道を導く」と力強く結んだ。

また、講演の合間には、北陸学院大学ハンドベルリンガーズや石川地区婦人有志によるシャロン・クワイヤによる讃美もささげられ、北陸の諸教会と学校全体で150年を記念し、主の伝道命令に応える決意を新たにする時となった。

(勇文人報)

 

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