【4688号】ありがとう150年、つなごう200年、主とともに

 

福音に共にあずかる

 

プロテスタント日本伝道150年を記念する記念大会と信徒大会が1122日・23日の両日開催された。両大会合わせ2500人を超える記録的な出席者となった。讃美の歌声は会場を揺るがし、大会はこれまでの150年間の主のご恩寵とお導きに感謝し、これを更なる福音宣教の機会として、200年に向けて伝道に奮起することを誓い合った。

 

150年記念信徒大会は、1122日午後6時から東京山手教会で開催され、北海道から沖縄まで全国166教会から950人が出席した。4階から6階までの広い会堂も埋まり、23階ロビーのTV中継を見守る人も出た盛況で、讃美の歌声の熱気は、身震いを覚えるほどだった。

1部開会礼拝で、「福音に共にあずかる」と題して説教した山北宣久教団総会議長は、「日本におけるプロテスタント伝道は信徒の手によって切り開かれた」と、150年に先立って沖縄に渡来したベッテルハイム、150年前のヘボン、シモンズ、フルベッキらが信徒だったと述べ、「新約聖書の最初の殉教者は信徒のステファノだが、日本のプロテスタント伝道最初の殉教者も信徒の市川栄之助だった」と余り語られることのない日本人殉教者のエピソードから説き起こした。

古本業を営んでいた市川は、来日したダニエル・グリーン宣教師の日本語の教師になったが、ヘボン訳の聖書を携行しているところを逮捕・投獄され、激しい拷問を受けて1年半後の1872年(明治511月、37歳の生涯を閉じた。

グリーン宣教師は世界にその不当さを強く訴えたが、折しもフルベッキ提唱による伊藤博文、岩倉具視らの欧米使節団が、信教の自由のない日本に対し欧米列強が非難を強めていることを知り、東京に打電したことが、明治6年のキリシタン禁制高札の撤去、日曜日を休日とする太政官令に繋がった。

「一粒の種は地に落ちて多くの実を結ぶ。市川栄之助は正に一粒の種であり、そうした人に福音が告げられることによって伝道は担われて来た」。「すべての人に対してすべてのものになりました。何とかして何人かでも救うためです」(コリント一922)と聖書にあるが、なぜパウロは、「すべての人を救うため」といわなかったのか。

「福音はすべての人に対して語られる。だが、応答する人はごくわずかだ。その厳しさに耐えてなお、福音の種は蒔き続けられる。希望をもって営々と種を蒔き続け、主のご委託に応えて行く。そうした人々によって伝道は担われて来たし担われて行く」。

「国語辞典は『愛』で始まり『腕力』で終わるが、神の世界は、『愛』で始まり『愛、主イエスの復活の愛』で完成する。「与えなさい。そうすれば与えられる」とのキリストの教えのとおり、福音を伝えれば、福音にあずかるものとなれる。だから伝道は常に教会形成に向かう。福音に共にあずかる者となろう」と山北議長は力強く結んだ。

2部は、「イエス・キリストを証しする-時代の証言者たち」の記念映像。ベッテルハイム、ヘボン、シモンズ、フルベッキら宣教師、初期のミッション・スクール、教会、クラーク、クラークに学んだ内村鑑三、新渡戸稲造などの貴重な写真をちりばめて、150年の伝道の歴史を手際よくまとめてある。15分間の短編だが、諸集会・教会などで用いられればと願う。

 

いつまでも続く教会

 

3部は交わり。まず「地域の宣教の歴史の素顔」と題して5教会製作の映像が上演された。「にじのいえと信仰の歩み」代々木中部教会、「プロテスタント宣教発祥の地で今、新たに福音宣教が始まる」千葉北総伝道所、「阿佐ヶ谷教会85年のアルバム」阿佐ヶ谷教会、「エステラ・フィンチーその知られざる信仰の生涯」マザーオブヨコスカ顕彰会、「いつまでも続く教会」経堂北教会。

地域の中で教会がどのようにして成長し、大きくなって来たかが分かり勇気づけられた。米財閥カーネギーの養女となりながら、伝道のため来日し、40歳で日本に帰化し、関東大震災の翌年、横須賀市民として生涯を閉じたエステラ・フィンチについては大いに啓発されられた。

続いて各教区1人の出席者が1分間スピーチ。突発的な所要でFAX参加となった東中国を含め、北海道から沖縄まで全国17教区の代表が、教区、教会、個人のこと内容は様々だったが、いずれも熱い心に溢れ会場から大きな拍手を浴びた。

その後、大会イメージ・ソング、「いつまでも続く教会」が発表された。経堂北教会が97年、クリスマスに上演したCSミュージカルの主題歌(作詞・綱川めぐみ、作曲・内藤慎也)で、85年から毎年創作ミュージカルを上演している経堂北教会CS13作目の作品。大橋ゆり姉(経堂北教会会員・二期会会員)の指導で、CS生徒・教師、聖歌隊などで編成した合唱団を先導役に会場が「いつまでも続けて行こう この教会」と高らかに唱和した。

記念信徒大会は、東京信徒会が中心になって企画し、実行委員会が今年3月以来、21回の委員会を開いて準備して来たもので、挨拶に立った鈴木功男実行委員長は、「1年前の東京信徒会で持ち上がった話がここに結実した。150年に感謝すると共に、200年に繋ぐために奮起しよう」と力強く述べ、3時間に及んだ大会を締めくくった。

(永井清陽報)

◆お互いの心を燃やした

 

日本基督教団の歴史に、間違いなく残るであろう全国信徒の集りが、1122日の夜、東京山手教会で持たれた。日本伝道150年記念信徒大会の内容骨子は次の通り。

一部 開会礼拝

二部 記念映像 イエス・キリストを証しする-時代の証言者たち-

三部 交わりの時 映像による各教会の伝道史/1分間スピーチ(17教区より)/大会ソング発表と合唱/大会宣言の発表

信徒大会には、幾つものエポックがあった。

東京信徒会が21回の実行委員会を重ねて大会の企画、呼び掛け、準備、実行の総てを行ったことが第一。文字通り、信徒の手作りだった。

次は、参加者が多かったこと。東京山手教会を950名が埋めつくした。「主の集りが、満員札止め」と言った人が居た。特に、沖縄から参加した7名には盛大な拍手が送られた。

第三は、皆が喜んでいたこと。信徒の交流が、教区内中心になっていたので、大きくなった輪は、旧き友人を見いだし、新しい交流を生んだ。時間を越えてお茶を楽しんだ。

「一に伝道、二に伝道、三,四がなくて、五に伝道」 昔の教会が掲げた思いが、お互いの心を燃やした。

(小林貞夫日本伝道150年記念行事準備委員長)

 

 

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