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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4690・91号】新春メッセージ

2010年1月30日
  ルカによる福音書4章40~44節 神の国の福音を告げる 山北宣久   混沌を神の秩序に 新年にまず聖書を手にする。 その最初に目にするみ言葉、それは創世記 1 章。  「初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。」 改めて深い思いに満たされ「初めに」立ち帰らせつつ新たに遣わされる決意に至らしめられる。 この聖句に日本基督教団を重ねた先人がいる。北森嘉蔵牧師である。「教会制度の確立」という本の中でこう語った。 「教団のことを考えるようになって創世記一章一~二の御言葉は身につまされ実感させられている。教団は神のつくられた教会だと信じている。しかし闇と混沌とが無くなってはいない。天地創造のあとに闇と混沌とがある。 問題は闇と混沌を現状肯定するのではなく、混沌を神の秩序に……

【4689号】キリストこそ我が救い

2009年12月25日
  日本プロテスタント伝道150年は多くの恵みを残して終ろうとしている。 最後の記念式典であった11月22日の「日本伝道150年記念信徒大会」、翌23日の日本基督教団としての「記念大会」後日詳しく報告されるであろうが、盛会そのものであった。 6月24日の教団創立記念日の集会を含めて語り継がれるであろう豊かな内容であった。記念委員の奉仕を多としたい。 150年集会反対の強い理由にあったベッテルハイム宣教師の働きをどの集会でも覚えたし、超教派のレベルでも163年の意味をも記憶しつつ課題を共有しえたことは感謝であった。 今回改めて自覚させられたことは、教勢的に最も低い状況でこの記念の年を刻んでいること、そしてそれ故に伝道の使命に一丸となってあたっていかねばならないということであった。 50年前は現住会員10名で1人の受洗者を生んでいた。現在では80名……

【4689号】お知らせ

  ◆「兵庫県南部大地震記念の日」追悼礼拝 ◎時=2010年1月17日(日)午後6時 ◎所=日本基督教団 神戸教会 ◎主催・問合せ=兵庫教区℡078-856-6817-4127 ◎メッセージ=「震災15年~ささやかな関わりの中で感じたこと」 穂積修司牧師(播磨新宮教会)   ◆第7回「農」に関する協議会開催 ◎時 2010年2月22日(月)14時~       23日(火)11時30分 ◎所 アジア学院 ◎講演 菊地 創氏(西那須野教会員、           元アジア学院職員) ◎発題 長嶋 清氏(西那須野教会員、           元アジア学院職員)、     大津健一氏(アジア学院校長) ◎アジア学院見学、アジア学院の農作業に参加 ◎費用 教区推薦     (交通費……

【4689号】年末年始 路上生活者・生活困窮者支援 炊き出しボランティア、夜回りボランティア募集

  昨年末は派遣切りにあった派遣労働者が日比谷公園に急遽設営された年越し村で新年を迎えました。今年の労働環境は昨年より一層悪く、派遣労働者だけでなく正規労働者もリストラに遭って失業し日々の食事に事欠く人が増えています。 今回、NCCは仏教NGOネットワーク、新日本宗教団体連合会など他宗教とも共同して公園等で生活している路上生活者や失業して生活のめどの立たない方々の支援を行い、更に行政に働きかけ、世論を喚起して、困窮者の衣食住の問題解決に寄与したいと考えておりますが、その支援活動の一環として炊き出しのボランティア体験をしていただきたく、皆様に参加をお願いいたします。教会やNGOが公園など年間を通して炊き出しや夜回り、相談活動などを行っておりますが、年末年始は特に人手が不足します。 是非、この機会に一日だけでも炊き出しのボランティアに参加して頂きたいとお願い致します……

【4689号】献身のとき No.11

  真実な礼拝 八木原敬一 (喜多方教会牧師)   今からもうかれこれ30年以上も前になる。当時わたしは、映画の仕事をしており、東北の小さな町でロケをしていた。 洗礼を受けてから(厳密に言えば「堅信礼」だが)一年ほど経っていたが、教会生活はあまり熱心ではなかった。 サラリーマンとは違って、曜日には関係のない不規則な生活。だから礼拝も、行ったり行かなかったり。 その日はたまたま撮影が日曜日に休みになり、自転車を借りて市内見物に出かけた。 すると駅前から道を数本隔てた場所で小さな教会に出合った。 「へェ~、ここに教会があるんだァ」 ちょっとうれしい驚きといっしょに、思いがけない場所で懐かしい人に出合ったような感動をおぼえた。 子どもの頃通っていた九州の小さな教会を、中学1年の時に父親の転勤で去ってから、東京の比較的大きな教会……

【4689号】消息

  中野 潔氏(隠退教師) 11月8日、逝去。78歳。東京都に生まれる。'59年日本聖書神学校を卒業、'60年三瀬谷教会に赴任、久居教会、波瀬教会、出町教会、福野教会、石動教会を経て'87年から秋南教会を牧会し、'99年隠退した。遺族は、妻・偕子さん。

【4689号】京都でフィールドワーク 第23回 神学校等人権教育懇談会報告

  この懇談会は、神学校で人権教育に携わる方々が集まり、各学校の取り組み報告や、差別問題について学びを重ねてきたが、今回は、実際に部落に入り、現場を見ることを目的として、京都でのフィールドワークを実施した。11月16日、各神学校の教師と部落解放センターのメンバーなど11名が京都東九条の希望の家に集まった。 ここでまず井上勇一さん(洛南教会)により、開会礼拝が持たれた。井上さんは、教会の歩みと地元との関わりについて語った。 ここから、崇仁の柳原銀行記念資料館に移動し、事務局長の山内政夫さんより概論を聞き、山内さんの案内で地域を歩いて回りながら、説明を受けた。 この地域は、古文書などの歴史的文書も充実しており、江戸時代のムラの様子、近代の部落改善事業と水平社、戦後の解放運動、そして現在行っている町づくりの状況など数時間では語り尽くせないほど非常に多くのことがあ……

【4689号】「教師検定試験受験の手引き」作成作業 第4回教師検定委員会

  第36総会期の第4回教師検定委員会が、11月16日(月)、教団会議室において、委員7名中6名の出席により行われた。 倉橋康夫委員長により、次の通り事務局報告が行われた。①第36総会期第3回常議員会(10月19日~20日)で、秋季教師検定試験合格者(正教師56名、補教師7名)が承認され、教師転入(正教師2名、補教師2名)が可決された。また教師検定規則第4条変更が可決された。②教師委員会による同志社大学神学部・関西学院大学神学部問安(10月5日)に、教師検定の委員長、書記、幹事が同行し、教師検定規則第4条変更に関する件について説明し、変更規則に基づく試験実施のための準備について理解と協力を求めた。③2010年春季教師検定試験の要綱と願書を各神学校、Cコース継続者、願書送付希望者に送付した(補106通、正9通)。 次いで、教師転入願いの出ている2名の志願者について……

【4689号】教区コラム 東中国教区

何かをしなければ、何も始まらない 宮﨑達雄 東中国教区は岡山県と鳥取県の2県にまたがり、48の教会・伝道所からなる小さな規模の教区です。食べ物は美味しく、温泉が至る所にある癒し系の地です。 さて、現在の教区の課題は、何と言っても中期宣教計画の立案と実行です。教区独自のデータで10年後のシミュレーションを行ったところ、今のままであれば2019年には教会数は12教会が減少する結果となっています。この現状を踏まえ、今年5月開催の第58回教区総会において、「常置委員会の下に『中期宣教計画』を立案する『プロジェクトチーム』を設置する件」(議案第11号)が9割近い賛同を得て可決されました。現在、プロジェクトチームが様々な角度から計画を練るべくスタートしたところです。 この計画の要点は、①「教会について」②「教師について」③「信徒について」という三本柱からなります。①については、各教会……

【4689号】マインドコントロールと天皇制についての学び 第2回靖国・天皇制問題小委員会

  第36回総会期第2回靖国・天皇制問題小委員会が、2009年11月16日(月)~17日(火)、日本キリスト教会館4階会議室で開催された。沼田和也委員による開会礼拝の後、報告・協議が行われた。 委員会一日目において、釜土達雄委員長による発題「マインドコントロールとは何か ~マインドコントロールの視点から見る天皇制~」がなされ、委員による質疑応答がなされた。滅多に起こらないはずのこと、本来仕掛けがあるはずのことが、いつも起こっていることのように、あるいは仕掛けなど皆無であるかのように語られ、人々が無意識にそれを受け入れるプロセスについて分かち合われた。マインドコントロールは本人が意識してイメージトレーニングする際にはよい効果を発揮することもあるが、本人の知らないところで行われるとき、それは悪となるという性質も確認された。 また明治時代のマインドコントロールのプロセ……
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