2009年11月29日(日)、日本基督教団陸前古川教会(宮城県・東北教区)の会堂・一部園舎の献堂礼拝・感謝式が行われた。
陸前古川教会は2008年6月14日の岩手・宮城内陸地震によって建物が深刻な被害を受け建て替えを余儀なくされた。保育室のみ必要十分な補強をし、新しい会堂建物建設の建築計画を立てた。今回建て替えられたのは礼拝堂とホール、幼稚園事務所など。
外観はつや消しの黒い外壁と木が多用されたデザインで、落ち着きとモダンさを感じさせる。既存の園舎と一体化させることで、雨の日に廊下が雨ざらしになることも防げるようになった。隣接地に建った病院のため、日が射さなくなっていた園庭も敷地の前部に移したことで日照を確保した。
当日は教会員、幼稚園関係者、地区・教区内の関係者など100名以上の人が集まり、感謝の時を持った。礼拝では関純一牧師が「自分達が、こんなにも……
福音主義教会の伝統・柔軟性・バランスを大切に
岡田 直丈(ベルギー・ブリュッセル日本語プロテスタント教会牧師)
私は主の導きによって2006年春より宣教師として約6200人の日本人が在住しているベルギーに派遣され、ベルギー福音宣教会(BEM)という福音派のグループに所属し、首都ブリュッセルでフランス語教会を借りて日本語教会を開始しました。それ以前は24年間月1回日本語礼拝が守られてきた集会でした。ブリュッセルはヨーロッパ連合(EU)の中心地でたくさんの日本企業が進出しています。生活費は今のところ4分の3は日本の諸教会の支援会の皆様による経済的支援、残りは日本語教会メンバーによる献金によって成り立っています。そういう訳で、私は07年夏に10週間日本に一時帰国して約40教会、09年秋には8週間約50教会で宣教師デピュテーション(礼拝・集会奉仕、宣教報告……
赤羽カツコ氏(隠退教師)
'09年5月20日、逝去。101歳。広島県に生まれる。'30年救世軍士官学校を卒業、同年救世軍大阪京町堀小隊に赴任、静岡、大連沙河口、奉天、大連育児婦人ホームで伝道牧会に携わり、'68年みぎわ教会に赴任、'79年隠退した。
宣教連帯への取り組み 望月修治
京都教区では謝儀支援制度の見直しを3年間の検討期間を経て、2009年4月より「教会謝儀支援制度」として新たな連帯支援を行っています。謝儀支援の申請教会がここ数年増えてきており、限られた原資の中で宣教現場の必要に応えていく体制の確保が宣教連帯の内実に関わる課題としてあります。各教会への負担金の軽減を一方で実施しつつ、教会相互の支援体制を検討する必要があります。
京都教区は謝儀支援制度も含めて教区の「宣教連帯」を進めていく上で、教区の機構、財政の在り方を見直し、教区改革の可能性を検討する作業を始めています。その検討作業のベースになるのは「教区宣教基本方針・方策」です。その中で、基本姿勢として「その時代・時代の宣教の諸課題に対応するための指針」となることが謳われており、さらに「方策を実質化することの中で、社会への責務を果たし、京……
第36総会期第3回常議員会で設置が承認された表記委員会が2009年12月1日、教団会議室で開催された。出席者は、委員として選ばれた5名、木下宣世(招集者)、向井希夫、小林貞夫、岡本知之(信仰職制委員長)、黒田岩雄(教育委員長)と担当幹事・野村和正。
開会祈祷を木下宣世がささげ、自己紹介の後、組織が行われ、互選により委員長に木下宣世、書記に向井希夫を選任した。
次に当委員会の役割について考えるためには、現在までのキリスト教教育主事養成の歴史、聖和大学における養成の実際について理解する必要性が確認された。その上で聖和大学が関西学院大学と合併したことにより、日本において唯一養成を担ってきた「人文学部キリスト教学科」が2009年度から募集を停止している中、日本基督教団として、今後養成課程をどのようにしていくのかを、認定制度と共に検討し、常議員会に提案することが最終的……
2007年12月以来準備してきた「日本伝道150年記念行事」が、諸教会の協力のもとで行われ、それぞれ大変恵まれたものとなったことを感謝します。
柱は次の3つです。
①日本伝道150年記念日本基督教団創立記念日礼拝
6月24日(水)に富士見町教会で、山北宣久教団総会議長の説教により行われました。320名が集い、共に聖餐にあずかりました。礼拝後、勤続50年の現職の教師61名の表彰が行われました(出席者は26名)。
②日本伝道150年記念大会
11月23日(月)に青山学院講堂を会場に、午前の部は礼拝、午後の部は記念式典として行われ、1500名の出席がありました。式典においては、2つの講演、2団体による音楽演奏、信徒会作成の記念映像などがあり、大会宣言がなされました。
前日の22日(日)午後6時より「日本伝道150年記念信徒大会」が東京山手教……
第36総会期第5回スイス・韓国協約(合同)委員会は、第3回三国間協議会実行委員会として、2009年12月1日、教団会議室で開かれた。
三国間協議会の難しさは、相手窓口が一つでないことだ。2カ国であり、更にそれぞれの国に2~3の窓口となる事務局があり、それらとの調整が求められるところにある。すでに、スイス側の都合によって、開催予定が2011年に順延している。それに基づいて日程の調整が続いており、7月第1週か第2週かの最終結論に達していない。協議会は、広く多くの方々の参加と理解を期待して、カンファレンス形式とすることは確認されている。
主題について、日本の「戦責告白」「憲法9条」をベースにし、「平和」の主題テーマを環境、少数民族などにつなげることなどが提案された。5日目以降の沖縄オプショナルツアーの日程・内容と費用については、現地関係者の具体的な相談をする。
……
日本伝道150年を記念する集会が、東京山手教会、青山学院を会場に開かれ、大盛会であったことは、新報でも紹介した通り。しかし、集会・事業はそれが全てではない。全国各地で、様々な工夫のもとに、特色ある企画が持たれた。
その一つは、日本伝道会(代表・小島誠志松山番町教会牧師)主催による日本伝道150年記念四国大会、6月19日(金)~21日(日)、伊予の諸教会を舞台に展開された。舞台と言ったのは、今回の企画と講師の顔ぶれに依ったもの。各地で「証しと讃美と落語のつどい」を持った。そのタラントを披露したのは、落語家故露の五郎兵衛師匠の妻・明田川紗英さん、夫妻の次女・菅原早樹さん、長女・露のききょうさん(出番の順)。
そもそもは、10年間にわたり上方落語協会会長を務め、数々の賞に輝くなど、上方落語会の重鎮であり、世界福音伝道団栗東キリスト教会の会員である露の五郎兵衛さんを……
主なる神に礼拝を献げることから新しい年をはじめる教会や、地区、支区は多いことと思う。西南支区も、毎年1月1日に新年礼拝を献げてきた。支区内にはそれぞれの教会で新年の礼拝を献げる教会もある。そのような教会の多くも各教会での礼拝を終えて午後2時からの支区新年礼拝に集ってくる。
東京教区西南支区は、渋谷、世田谷両区と港区の一部にまたがる伝道地域に45教会、5600名の現住陪餐会員、3200人の人たちが毎主日に礼拝を献げている。渋谷という町を中心に、おもに山手線沿線、銀座線、半蔵門線、日比谷線といった地下鉄沿線、田園都市線、京王線、小田急線沿線に教会が広がっている。支区の集会は、自ずと各線のターミナル駅となる渋谷駅周辺の教会が会場となることが多い。
今年の新年礼拝も、渋谷の中心に建つ東京山手教会が会場となった。昨年11月には、この東京山手教会を会場として、950名の……
▼「明治の最初は和魂洋才、大正はデモクラシー、戦後はアメリカ援助、日本伝道は、常に〈グリコのおまけ〉で勝負してきた。しかし所詮おまけはおまけ、長続きし歴史を作るには至らない。今また、伝道不振だからと、新しいおまけを開発することに躍起になっているように見える。しかし、今度こそおまけではなく、本質で戦わなくてはならない。おまけの通用しない今こそ、千載一遇の伝道機会だ」。或る教区の研修会で、素晴らしい説教に出会い、心を揺り動かされる思いがした。ため息とともにアーメンと言った。▼旅行先の土産物屋で、小さなパンダのお菓子が目に入った。3㎝程の透明な小袋に丸いチョコが二つ、目鼻が付けられ、それでパンダの姿形になっている。なかなか可愛い。値段も高くない。▼教会学校今年最初の礼拝、出席シールはパンダ。出席簿の脇に皿を置き、何の説明もなく、かのパンダのお菓子を盛った。登校してきた生徒たちが、悲鳴めいた声を出……