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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4697・98号】荒野の声

2010年5月8日
  ▼幼児洗礼者の信仰告白式を執行した。かれこれ30年説教壇に立っているが、全く初めての経験で、手順を間違えないかと緊張した。▼当人は高校2年生の女子。幼児洗礼を受けているくらいだから、両親共に教会員、しかも当教会の青年同士で結ばれ、結婚式を挙げた。当人も赤ちゃんの時から礼拝に出ている。教会の交わりの中で誕生し育った、所謂生え抜きとなる。同じ年頃のCS生徒も列席し、華やか、晴れやかなイースター礼拝を与えられた。▼幼児洗礼については議論がある。生え抜きという表現には抵抗を覚える向きもあるだろう。しかし、何と呼ぼうとも、牧場の中で子どもが生まれないようでは、牧場の未来に展望はない。▼式の後には、聖餐式が続く。ちょっと気になった。同じく幼児洗礼を受けた姉がいて、この礼拝にも出席している。小学生からのCS仲間も出ている。彼女等は聖餐に与ることはできない。▼結果は、杞憂に終わるどころ……

【4697・98号】メッセージ ゼカリヤ書4章1~14節 ペトロの手紙Ⅰ 2章1~10節

  初めのささやかな日をさげすむな 井ノ川勝   瓦礫の山を目の前にして 伊勢神宮の町に、主から伝道者として遣わされて26年。ひたすら主の御言葉を語り続けてきました。しかし、時として途方に暮れることがあります。御言葉がこの町の人々に届かない。伊勢神宮と向き合って立つ教会が、主の教会として堅固に立っているのだろうか。 しかし、そこで繰り返し立ち戻り、聴く御言葉があります。「誰が初めのささやかな日をさげすむのか」。預言者ゼカリヤが語った御言葉です。 神の民イスラエルは、50年にも及ぶ異郷の地での捕囚生活から解き放たれて、喜び勇んで祖国に帰って来ました。ところが、そこでイスラエルの民が目にしたものは、崩壊の現実でした。国家も、神殿も、家もすべて崩壊し、瓦礫の山になっている。すべてが無に帰した状態の中から、どのようにして国家、神殿、家を再建したらよいの……

【4696号】人ひととき 山田 麻美さん

2010年4月24日
  避難場所の大切さ   「入学手続きをする時に、初めて自分の行く学校がミッションスクールだって気付いたんです」。キリスト教との出会いは、中学への入学だった。入学式で「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ」という言葉がとても印象的だった。 元来まじめな性格で、学校から紹介された教会に熱心に通い、1年半をかけて親を説得、高校3年で受洗した。 社会科教師志望だったが、小塩節氏の講演に感動し、中央大学だけは独文科を受験した。結果、中央大学に進むこととなり歴史の教師になるのはあきらめた。そのかわりに司書の資格を取った。今にして思えば全て神様のご計画と言うしかない。教育と関わりは持ち続けたくて、司書教諭の資格も取った。 学校図書館への勤務を志したのは、自身の経験から来る図書館への思いがあった。外に出ることが得意ではない自分に対……

【4696号】お知らせ

◇参加者募集◇ 台湾基督長老教会と日本基督教団との青年交流会 (Youth Mission) ◎期間 2010年8月10日(火)~23日(月) ◎募集人数 6名 ◎応募資格 日本基督教団の教会および関係学校・団体の牧師・教務教師の推薦を受けた青年 ◎交通費 半額負担(SCFが半額を負担)、帰りの交通費とお小遣い等(約4万円)は自己負担 ◎滞在費 無料(台湾基督長老教会が負担) ◎締め切り 7月9日(金) ◎申込先 日本基督教団教育委員会(東京都新宿区西早稲田2-3-18) 電話(03-3202-0544) ◎担当職員 草深茂雄 ◎メール (kusafuka@uccj.org) ◎主催 日本基督教団・台湾基督長老教会 ◎  後援 学生キリスト教友愛会(SCF)   ◇「インド・スマトラ・フィリピン……

【4696号】献身のとき No.15

  神のみ業が現れるために 田中 文宏 (真駒内教会牧師)   ヨハネによる福音書9章には、生まれつき目の見えない人が主イエスによって癒された物語が記されています。特に、「本人が罪を犯したからでも、両親が罪を犯したからでもない。神の業がこの人に現れるためである。」(3節)という主のみ言葉は、私の伝道者としての召命を支え、牧師としての働きを導いてきたといっても過言ではありません。 私は、兵庫県の北部の湯村温泉という山間の町に、農家の5人兄弟の末っ子として生まれました。中学生の時に読んだ下村湖人の「論語物語」に感動し、キリスト教に出会うまでは孔子の教えを人生の指針として歩みました。私の家の近くには教会はなく、隣町に小さな教会がありましたが、牧師は公立中学の教師を兼務していました。 高校卒業後、盲学校の教師になることを志して東京教育大学に入りました。受験勉……

【4696号】消息

  松井敏郎氏(隠退教師)  09年10月28日、逝去。80歳。愛媛県に生まれる。 '56年東京神学大学大学院を卒業、同年都城城南教会に赴任、長崎教会を経て、'70年より福岡渡辺通教会を牧会し、'98年隠退した。 遺族は、妻・容子さん(隠退教師)。

【4696号】教区総会を前にして 四国教区 議長 黒田道郎

  ①(主題)四国教区は教区総会で主題を掲げることはしませんが、教区内諸教会および伝道所が、それぞれ神に委託された使命を自覚しつつ、協力し合って歩むことを目指しています。 ②(最重要議案)すべてが最重要議案ですが、中でも教団総会議員選挙が大事だと考えています。 ③(祈りに覚えてほしいこと)無牧だった三つの教会に教師が赴任されましたが、新たに無牧になる教会が六つ増えました。専住者なき教会数が16と全体のほぼ2割になりました。個教会の教勢や財力など体力の低下も顕著になりました。四国教区として互助制度を軸に協力関係の中で、精一杯のことを考え、試みていることを祈りに覚えていただきたい。   ※  新報4697号2面に、教区総会を迎える各教区についての特集記事を予定しています。総会日程の関係上、四国教区のみ先に掲載させていただきます。  ……

【4696号】委員会コラム 宣教委員会

  立ち返るしかない 小出 望   「委員長コラム」の執筆依頼を頂いた。何を書いたらいいか分からないので思いの侭を書くことにする。 宣教委員会は、伝道、教育、社会、の常設専門委員会が置かれ、全国教会婦人会連合、教会幼稚園連絡会、日本キリスト教保育所同盟の自主活動団体を組織し、「障がいを考える」小委員会があり、「宣教の綜合活動」を担っている。 宣教方策会議でも申し上げた話だが、ある教会で、県外の高校に進学した息子が受洗して帰省。が、牧師の「未受洗者は与れない」に「差別だ!」と与らず、両親を含め教会の傷みとなったという。 無差別陪餐には従来の聖餐への批判がある。批判は否定なのだ。鍵で言えば、マスターキーのように汎用性が高いようだが、実は、開くはずがない別物なのだ。聖餐理解は教会理解、福音理解を表している。別物なのだ。 これでは、一致した「……

【4696号】再建は、あと二教会に 募金の目標、達成を 第4回「能登半島地震」~再建支援委員会

  第36総会期第4回「能登半島地震」被災教会会堂等再建支援委員会(以下、委員会という)が、2月16日に、教団会議室で開催された。 前回委員会議事録承認後長山信夫委員長より、「信徒の友」2010年1月号及び2月号のグラビア《ここに教会がある》に能登半島にある七尾、羽咋、輪島の3教会が紹介されることに合わせて、地震被災献金のお願いの広告を掲載したとの報告があった。 次に事務局より、献金及び支出状況の報告があった。2010年2月12日現在の募金状況は1億3千6百万円強であり、その内7千万円強が再建された会堂等に送金されていることが説明、報告された。 また、「能登半島地震支援ニュース№6(11月20日)」を発行したこと、クリスマス献金の募金アピールポスターを全国の教会・伝道所に配布したとの報告があった。 続いて陪席の中部教区能登半島地震被災教会再建委員会の……

【4696号】「アジア学院」を会場に 第7回「農」に関する協議会

  2月22日(月)~23日(火)、栃木県那須塩原市にあるアジア学院で、第7回「農」に関する協議会が開催された。参加者は40名ほどであった。 以前からアジア学院での開催を望む声があった。アジア学院は、農村伝道神学校の東南アジア科を前身として、1973年に創立されたキリスト教信仰に基づく国際人材養成機関である。 協議会は米倉美佐男伝道委員長による開会礼拝に始まり、続いて、職員である中村満氏の案内でアジア学院を見学した。 その後、「西那須野教会の歴史とアジア学院の創立」と題して菊地創氏による講演。菊地氏は西那須野教会員であるとともにアジア学院の創立発起人であり、校長も務めた。創立以来のアジア学院と西那須野教会の関わりを語りながら、「命とそれを支える食物を大切にする世界を造ろう」というアジア学院の精神は、現代の宣教の大切な課題となり得るのではと語った。教会での小……
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