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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4695号】教区コラム 兵庫教区

2010年4月10日
  何故、今、互助・連帯か 林 邦夫   「兵庫県最北端に灯された福音の灯りを消さないために」との熱き祈りのもと、2008年7月、竹野伝道所の献堂式は執り行われました。この献堂式は、但馬地区挙げての連帯を基になされたみ業であり、教区にとって大きな喜びであると共に、大切な問いを与えられる出来事でした。これに先立ち、兵庫教区は2007年に常置委員会のもとに設置した「竹野伝道所に関する協議会」において、4回の協議を重ね、また、常置委員会でも協議の時を持ちました。その内容の骨子は概ね以下の通りです。 固有の地域に建てられ、現在、宣教活動の継続が困難になった伝道所の課題、例えば、礼拝をどう守るか、また、会堂維持・確保など、その存続の問題は、一伝道所だけの問題ではなく、教区全体の課題であり、教区がどのように各個教会・伝道所に向き合うのか、教区としての姿勢が問われる事柄……

【4695号】カリフォルニア・ニューヨークへの問案検討 第4回世界宣教委員会

  第36総会期第4回世界宣教委員会が2月5日、教団会議室で開かれた。 関係する6つの小委員会の報告があり、スイス・韓国・日本の「三国間協議会の日程を2011年7月5日?8日と決定し、主題、基調講演者、プログラムの詳細の検討に入っていること、宣教師支援委員会で宣教師会議を3月25日(木)?27日(土)天城山荘で行うこと。後者の主題は、 "Love for Others and Love for Creation"、例年30名前後の教団受入れ宣教師が参加している。 また、佐原光児宣教師(シカモア組合教会)が、ビザ未発給のため京都に待機中であったが、書類が整い12月に任地に向かったこと、4月の台湾基督長老教会(PCT)の総会に内藤留幸総幹事が、またアジアキリスト教協議会(CCA)の総会に大宮溥元世界宣教委員長が出席する予定であることの報告があった。 協……

【4695号】活動委員会を招いて開催 第3回部落解放センター運営委員会

  第36総会期第3回部落解放センター運営委員会が、1月25日午後から翌26日にかけて日本基督教団東梅田教会で開催された。 開会時に今年度で退職される五十嵐照美さんの感謝の時を持った。28年間の永きにわたって職員としてセンターを支えた五十嵐さんが紹介され、ご挨拶をいただき、活動委員長より祈りが献げられ、運営委員長より花束が贈られた。 出席者は陪席者をあわせて34名。今委員会は活動委員も出席して開催された。前日から京都で行われた活動委員会主催の一泊研修会とあわせて交わりが深められ、活発に意見の交換がなされた。運営委員会と活動委員会との連携の強化によって、教団の解放運動への取り組みがなお強められることが期待される。 6月に東京で開催される第11回全国会議の計画が実行委員会から出され、プログラムの具体的な検討等を行い開催の準備を行った。 前回、四国教区で開……

【4695号】裁判員制度と人権を考える 第4回社会委員会

  2月8日~9日、第36総会期第4回社会委員会が開催された。 担当幹事及び担当職員より教務・業務報告を受けた。その後、常議員会報告を担当幹事より受け、また、宣教委員会報告を福井博文委員長より受けた。 第1日目の議事を終了し、「裁判員制度と人権を考える?『裁くこと』の意味」という主題で、今村嗣夫弁護士の講演を聞いた。停止中の陪審法(1923年)と現在の裁判員制度の比較、他国の国民の司法参加制度、そして裁判員制度を導入に至る背景、また、国民が司法参加する意味を学ぶことができた。 2日目は、日本キリスト教社会事業同盟、日本キリスト教保育所同盟、靖国・天皇制問題小委員会の報告を担当委員から受けた。 その後、社会福祉施設援助金送金先と援助額に関する件、2010年度社会委員会予算に関する件、全国社会委員長会議(2010年7月5日~6日)に関する件、「社会委員会……

【4695号】按手礼志願者が配餐巡り所信 北村慈郎氏の議員資格で質疑

  第123回神奈川教区総会が、2月27日、清水ヶ丘教会を会場に行われた。開会礼拝後の組織会の冒頭で准議員の大住雄一氏から、免職の戒規を受けた北村慈郎氏が議員とされていることの根拠等が質された。それに対して岩﨑隆議長は、「北村慈郎氏は上告し、現在審判委員会で審議中であるため議員とする」と答え、正議員228名中175名の出席で総会の成立が宣言された。 議事ではまず、准允執行と按手礼執行に関する件が上程されたが、孫裕久議員から「教区総会では、議事に先立って教区形成基本方針が朗読されるはずではなかったか」との指摘があり、岩﨑議長は「朗読します」と答えた。これに対し、「教区形成基本方針を読むなら、(総会の根拠である)教憲・教規も読むべき。ただ慣例を守るために読む必要はない」とする意見もあったが、岩﨑議長は慣例に従って副議長に教区形成基本方針を朗読させた上で議事に入った。 ……

【4695号】宣教方策会議 分団、全体協議、閉会礼拝 全て恵みの内に

  2日目午前の講演Ⅱの後、10分団に分かれて、少人数での話し合いの時が持たれた。この様子は、午後の全体協議で、各分団3分ずつの時間で報告された。詳細を知るには至らないものの、活発な議論また体験の共有がなされたことを伺い知ることができた。 信徒の参加者が多いことが、今回の宣教方策会議の特徴であったが、教会そして福音宣教を巡る基本的なこと、言い換えれば根本的なことについて質疑がなされたことは、評価すべきことであろう。翻って、開会冒頭の小出望宣教委員長による主催者挨拶も、一部は、内藤留幸総幹事の主題講演に重なるものであり、教団の最重要課題に真正面から向かい合い、信徒・教職が共にこの課題を担おうという姿勢を鮮明にするものであった。 具志堅篤宣教委員会書記が、閉会礼拝・説教に当たった。5年前トルコで起こった羊の集団自殺?の出来事を紹介することから始めて、詩編80編15~……

【4695号】宣教方策会議 講演2 日本基督教団における教職制度の課題と展望 教師資格一本化を提案

  講演Ⅱは、岡本知之氏(西宮教会牧師)による『日本基督教団における教職制度の課題と展望』。 冒頭、教勢低下とそれに伴う財政逼迫という、絶望的とさえ見える教団の近未来像を、日本国そのものの人口減少、財政破綻と絡めて、生々しく描き出した。その上で、「過去のいきさつを捨てて現況から」と前置きし、次のような、鋭い分析と大胆な提言を行った。 先ず、二種(二重)教職制について、40年来続いて来たヒエラルキー批判というイデオロギー議論とは全く別次元の「機能的側面から」説明し直し、問題解消法を提案した。 「准允」とは、允可・允許を与えること、允可とは要するに許可することであり、宗教や武道等に於いて、特定の段位や資格を認定することである。現行の教憲教規によれば、それは「説教免許」である。つまり教団の教職制度に於ける「補教師」とは「説教免許を与えられた教師」ということである……

【4695号】宣教方策会議 講演1 礼拝と聖餐 聖餐を聖餐たらしめるもの

  一日目夜のセッションでは、芳賀力氏(東京神学大学教授・東村山教会牧師)による「礼拝と聖餐」と題する講演が行われた。芳賀氏は、今回の講演の目的を、教憲・教規に照らして、日本基督教団における聖餐執行の筋道を明らかにすることであると述べ、教団信仰告白と教憲第8条を踏まえることが大切であるとの認識を示した。 教会を教会たらしめるものとしての「主の民」という共同体概念がある。功利的個人主義の時代、いやしと心の安定を求める人々は、自分の関心事だけを満たしてくれる小さな神々を求める。その中で、まことの神を主として礼拝するために集められた共同体こそ教会である。キリストの出来事を宣教できるのは教会のみであり、その意味で世に遣わされ、地の片隅へと派遣される使徒的共同体、即ち主に属する民である。 そこで、主の民を主の民たらしめるものとしての説教と聖礼典が位置を持つ。聖書的語りを現……

【4695号】宣教方策会議 主題講演 教憲に示された教会観

  内藤留幸総幹事による主題講演は、「日本基督教団教憲に示された教会観について」。後の質疑で答えたように「今回の宣教方策会議は、信徒の参加者が多いという前提で、専門用語はなるべく避け、平易な言葉を用い」、「詳細に立ち入るよりも今日の教団で大きな問題になっている事柄に照準を合わせた」ものだった。 先ず、印刷配布されたレジメの「はじめに」に従い、講演の主旨と教憲の意義を、次のように述べた。 ▼最近の教団内の諸活動をみると、日本基督教団の教会観、教団に属しているということは、どういう信仰に生きていることなのか、教団内の各部門が何をなすのかということ等について、整理された形で理解されていないのではないか。教団がキリストのからだなる教会として、制度を持った教会であり、その実体がどのようなものなのかを、しっかりと捉え、理解することが大切である。 教団は合同教会だと言わ……

【4695号】宣教方策会議 開会説教 十字架の直下に立ち

  山北宣久議長は、聖書日課に従いマルコ福音書9章2~8節に基づき、次のような主旨で開会礼拝説教を語り、宣教方策会議、また教団の進路を示した。 主は何のために山に登られたのか、祈るためであり、祈りは使命の再確認のためであった。直前のマルコ8章31節で、主ご自身が十字架に架けられることを明確に述べられた。十字架を目指す第一歩のために、先ず退いて祈られ、そのために山に登られた。事をなすに当たって先ず祈る、前進する時には退いて祈り体制を整える、それが主イエスにあって私たちの取るべき姿勢だ。 何をなすべきかの前に、如何にあるべきかを整えなければならない。あらゆる行動において大切なことだ。特に人間のいろいろな考えが交錯する会議に於いては、祈りなくしては何も実を結ばない。祈りを経ない行動は思い付きに終わり、沈黙を経ない行動は、悪くすれば混乱を招く。 神は私に何をさせよ……
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