【4712号】解放劇『あなたの隣人とは』 差別がなくなるようにとの願いの中で

 

2日目夜745分から、部落解放劇「あなたの隣人とは」が上演された。最初に東谷誠部落解放センター運営委員長から「部落解放劇は差別がなくなるようにとの願いの中で上演されてきた。北村慈郎先生の戒規決定以降、このような状況の中で解放劇を上演して良いのかを私も出演者も悩み続けてきた。それは、私は北村先生の事柄は人権侵害であると言い続けてきたからである。そのような中で上演を決定したのは、すべての差別がなくなる訴えをすると共に、このことも含めて解放劇を観て共に考えたいと願ったからである」との挨拶がなされた。

劇には大きく分けて3つのグループが登場する。信仰的信念を持ちすぎた牧師とその牧師を全面的に肯定する役員は教会的権威や律法主義を象徴している。それに対する形で部落出身の青年小林と、彼に寄り添おうとする石川が存在する。3つめのグループは石川の呼びかけの中で聖書を学び、変わっていく教会のメンバーだ。

ストーリーは小林が牧師に部落出身であることを打ち明け、悩みを相談する場面から始まる。「信仰者はこうあらねば」的な牧師の言葉は、弱っている小林を救わない。結果、小林は礼拝に出席しなくなる。役員会でその事が報告されると議場は彼を批判する多数と、彼の気持ちを汲もうとする石川で激しく対立する。しかし石川の呼びかけで教会員がルカ10章の「良きサマリア人の譬え」を学び、その中から小林に寄り添おうという意志を持つ者が現れ、牧師に責任があるのかどうか臨時総会の場で決議しようということになる。

印象的なのは、石川からその話を聞いた小林が「何か違う気がする」と舞台を去るシーン。また最終的に総会の場で教会員が採決に反対し、結果牧師の責任を問うのではなく、小林に寄り添おうとする者が寄り添っていくという結末を迎えることだ。「行ってあなたも同じようにしてください」自分は自分で良いのだと思えるようになった小林のモノローグで物語は終わる。

残念だったのはメンバー多忙のためか、台詞のミスが目立ったこと、雑誌で隠した台本を見ながら演技しているメンバーがいたことだ。回を重ねて上演されていく中で、それらが解決していくことを願う。ただ、差別をなくそうという熱い思いは伝わった。

(新報編集部報)

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