本総会中3回の礼拝がささげられた。
開会礼拝では、司式者の角谷多美子氏(安藤記念教会)が「二つのものを一つにして下さる神が、3日間の総会の上に、導きを与えて下さるように」と祈った。また日本基督教団信仰告白を一同で告白した。
イザヤ書53章4~6節とマタイ福音書16章13~20節より、疋田國磨呂牧師(大宮教会)が「この岩の上にわたしの教会を建てる」と題して説教。「あなたはメシア、救い主」との信仰告白、これは2千年間の教会の告白である。「信仰告白」の岩の上に、主イエスは教会建設命令を与えられた。陰府の力、死と罪の力に打ち勝って、教会は建てられる。私たちは現状を憂う、しかし教会は私たちのものではない。主イエスが、私のものと呼んで下さることにより、私たちは生かされる。主イエスの教会を立てていく限り、教会は永遠に滅びない。「死にも打ち勝つ」との主の約束があるから、と結ばれた。
一同で力強く讃美の歌声をあげ、祝祷をもって礼拝が閉じられた。
2日目朝の逝去者記念礼拝では、邑原宗男牧師(江刺教会)から逝去教師86名、逝去宣教師9名、計95名全員の氏名が朗読された。
ヨハネ黙示録21章1~4節に基づき「神が人と共に住み、人は神の民となる」と題し、追悼の辞を語り、今年逝去された飯渕よし教師の生涯に触れた。
戦時中のホーリネス教会弾圧で解散させられた男鹿教会へ1945年に赴任、離散していた信徒を集め、教会を復興した。後に男鹿幼稚園を併設、さらに脇本教会・幼稚園が加えられた。そして教師の働きを励まし続けた信徒がいる。男鹿半島の地で一生をかけて礼拝を守り続け、幼子を導き続けた教師と信仰者の群れを覚えた。主が信仰の先達を用い、栄光の道を歩ませて下さったことを感謝し、私たちも主にあって豊かに用いられたいと結んだ。
3日目には大村栄牧師(阿佐ヶ谷教会)の司式により、日本基督教団式文(試用版)を用いて、聖餐礼拝が持たれた。
イザヤ書53章1~5節と教団聖書日課のマルコ福音書1章29~39節に基づき、「十字架の主に従う」と題して以下のように説教が語られた。
「主イエスは弟子シモンのしゅうとめの手を取って起こされ、いやされた。すると彼女は一同をもてなし、主に仕える者とされた。主はご自分に従う者の家族にも出会い、手を取って信仰を起こして下さる。家族の救いを祈ることは、福音宣教の第一歩である」。
「主は御国の福音を宣べ伝え、多くの人々を癒された。それを通して十字架と復活による救いの御業を成就された。主は多くの痛みを負い、人々から殺される十字架により救いを全うされた。従って福音に与る者は、十字架の恵みを感謝して受け止め、宣べ伝える者とされる。聖餐の恵みに感謝して与り、福音宣教に仕える教会とされる」。
一同で感謝のうちに、教団信仰告白を告白し、聖餐の恵みに与った。