梅沢信生氏(横浜二ツ橋教会牧師)
10年4月18日、逝去。77歳。神奈川県に生まれる。'57年日本聖書神学校を卒業、同年二ツ橋伝道所に赴任、'58年より横浜二ツ橋教会(教会設立)を牧会した。遺族は、妻・俊子さん。
「ひとりに目を注ぐ」原点 黒田若雄
全国の子どもたちから捧げられるクリスマス献金の中から、「教会学校応援セット」をお送りしている。比較的小規模の教会の教会学校や子どもの教会の働きを、全体で少しでもお支えしていきたいとの願いによる。お送りした教会を委員で分担して訪問し、その教会の教会教育への願いや展望等をお聞きし、共に祈る時を持たせていただいている。この訪問に、委員会として本当に感謝させられている。
昨年度、私も3教会を訪問させていただいた。本当に感謝だった。それぞれの教会は、必ずしも恵まれた状況にあるわけではなく、少ないスタッフで取り組んでいる。しかし、賜物を精一杯捧げ、様々な工夫をし、少人数の子どもたちのために心を砕いて歩んでいる。望みを持ちつつなされる一つ一つの取り組みに、教会教育の明日が開かれていくとの思いを与えられた。
3月より、代務として働くようになった教会の「……
4月7日、教団会議室にて、36総会期第7回教師委員会を開催した。
議事に先立ち松井睦委員長より、前回委員会をもって委員を辞任した2名の補充として、亀岡顕氏(本郷中央教会牧師)と勇文人氏(若草教会牧師)が紹介された。
前回議事録承認後、委員長および事務局からの報告を受け、主に審判委員会より当委員会に提出を求められている資料(北村慈郎教師への戒規適用申立書および関係資料、同申立の受理を決定した委員会議事録、調査員会報告書、戒規適用を決定した委員会議事録等)の内容について確認し、審判委員会に送付することとした。
続いて、当委員会に寄せられた5件の戒規適用の申立について、各申立書および関係資料により慎重に審議し、その結果5件とも戒規の適用が相当であると判断することができないため、不受理とした。なお、それぞれに不受理とした理由と、申立事案によっては各関係機関およ……
去る3月25日から27日まで、伊豆の天城山荘で50名の出席を得て、世界宣教委員会主催「宣教師会議2010」が開かれた。
昨年は、プロテスタント日本伝道150年記念諸集会で歴史を振り返り、多数の宣教師の献身的な奉仕によって日本の教会の今があることを感謝したが、今回あらためて、教団の教会やミッションスクール、社会福祉事業の現場で働く宣教師の存在に心から感謝の思いで充たされた時となった。
宣教師支援委員会の委員であるN・ブラウネル宣教師を中心にJ・キムラ宣教師、K・ハーバート宣教師(いずれもフェリス女学院中学・高等学校)の企画委員たちがプログラムを立案・運営し、英語での礼拝や若く熱心な賛美チームによる賛美の時間、お互いの語らい等をとおしてリフレッシュされ、新鮮な感覚のリトリートとなった。
宣教師たちは、お互いの近況や悩みを母国語で自由に語り合い、親睦を深め、……
第68回四国教区総会は4月28日と29日、ウェルピア伊予で、正議員155人中、開会時、116人が出席して開催された。
開会礼拝後、黒田道郎議長による次のような議長メッセージが示された。
高齢化と教勢低下、無牧師の教会の増加、厳しさを増す互助制度の運用等の課題に、常置委員会を中心に全力で取り組んでいく。諸課題に対し、教区内の諸教会及び伝道所が互いに信頼しあうことを主の御心とし、教会員どうし・教師どうし・教会どうし信頼関係を築きながら、さまざまな協力を重ねてきた。
教団総会議員選挙の内、信徒議員については、従来どおり選考委員7名を選任し、推薦者を挙げることが承認された。四国教区の議員数が18名から16名に減らされたことには、信徒数の減少(経済的には一種教会が2つなくなったぐらいのダメージ)が反映していると、篠浦千史副議長は閉会礼拝説教で指摘している。その中……
第74回京都教区定期総会は、5月3日から2日間、平安教会で開催され、正議員153人中、開会時115人が出席した。
組織会の後、教区総会議長報告に関する件で、望月修治議長は教団問安使受入拒否を継続した件について触れ「教区からの問いかけに対して教団からの真摯な応答がないこと。北村慈郎教師への免職戒規決定に見られる、一元化の方向性を強める教団の姿勢に疑義があること」が理由であると述べた。これに対し「教団議長を招いて欲しい。北村教師の戒規問題についても、教区を通した一方的意見しか聞こえない。直接問安使から聞きたい」「教団執行部は横暴である。民主的であるなどと言う希望的観測はない。教団総会はボイコットすべきである」「問安使拒否と教団総会参加の是非を混同してはならない。教区もまた教団のメンバーである」などの発言が相次いだ。望月議長は「頑なに問安使を拒否しているのではない。教団……
2010年5月3日~4日、大阪女学院へールチャペルに於いて、第55回大阪教区定期総会が行われ、正議員291人中、開会時205人が出席した。
すべての議事に先立って11号議案「三号議案に関する件」が上程された。「三号議案」とは2007年度に「教区総会議案として『三号議案に関する件』が上程される毎に、下記文書(「大阪教区の主にある一致と前進のために」と題された文書)を教区総会書記が朗読することによって、『三号議案』の精神を継承し、その精神に堅く立った教区形成を進めて行く」と可決されて以来、毎年上程され、継続されているものである。
この上程に対し、「対話が謳われているが、この議案自体が十分な話し合いを経ていない」「執行部にとって都合の良い文書」「歴史を知らない世代が騙される」など反対意見が上がったが、議長から「常置委員会で充分議論されたことであり、すでに(52回総……
5月3日~4日、北海道クリスチャンセンター(札幌)にて北海教区第70回定期総会が、129名中、開会時で106名の出席を得て開催された。
議員点呼直後、担任招聘が未承認のためという理由で、榮英彦教師が教会選出議員ではなく、教区内無任所教師として推薦准議員登録されたことについて、札幌教会議員より質問があり、また招聘承認保留の理由そのものが問われたが、久世そらち議長は「招聘承認は常置委員会で継続審議中。担任教師として未登録ゆえ准議員登録となる。教務内容の審議にはここでは踏み込まない」とした。
山本光一教区幹事辞任に伴い、幹事代行の日向恭司書記が、正式に教区幹事として任期4年で選任され、また欠員となった書記には卜部康之議員(千歳栄光)が任期1年で選出された。
教区総会議長総括、教務関係報告、決算・予算関連等の審議において教区常置委員会と札幌教会間の問題が多く議……
第60回九州教区総会は、5月4日から2日間、福岡中部教会に正議員244名中、開会時203名が出席して開催された。
深澤奨議長は、議長報告の中で、「諸教会・教区の財政状況悪化、東京教区の連帯金留保による200万円の収入減もあり、教区財政のスリム化と来年度の機構改正に併せて、教勢・財政の現状に見合った組織の合理化を目指したい」と今総会の重要課題を指摘した。また、前回総会で可決に至った按手礼式執行に触れ、「受按者の牧する教会で4件執行した。新方式には、受按者全員の所信表明を分かち合えないというデメリットがあり、司式者(議長もしくはその代理)1人の按手に異論もあるが、これには2種教職制の解決が不可欠だ」と述べた。
議長報告は挙手多数で承認された。
財政のスリム化を目指す教区教会互助規則改定で、教師謝儀保障援助金を①上限200万円②75歳までとし、経過措置として本年4月現在該当する……
昨年、教会の「百二十五年史」が完成し、皆で喜びの時を持った。私共の教会は数回の火災を経験して教会資料が消失しているため、教会史を編むことに十分な取り組みができなかったと委員から聞かされた。しかし、たとえ資料が少なくとも、長い教会の歴史を記すには、多くの時と労を掛けてその資料を読み取る作業が必要だったのであり、委員の苦労は言うまでもないのである。無くても困り、あっても難しいのが資料の取り扱いなのであろう。
この年度替わりの時期にいつも思うのは、一年の感謝と共に教会資料をどのように保存すべきかということである。週報や総会資料・役員会資料を始め、必ず残すべき資料はあるに違いないが、教会の信仰の息吹を伝える資料をどのように選び、また用い易い形で残すのかが課題なのである。教会の事柄を知るための資料はある程度同じものを積み上げることで満たされる。しかし後の人々が信仰の上で必要……