祈りから始まる支え合い 田村 博
南支区は、東京城南地区にある30の教会・伝道所によって組織され、年1回の総会(2月)と2ヶ月に1回の常任委員会のもと、7つの部と2つの委員会が組織され、年間計画が立てられて具体的な活動が展開されています。
支区内各教会は、各部主催の講演会、セミナーなどを通して交流をはかっていますが、5つのブロックに分かれてさらなる交流の活性化に努めようとしています。
新たな試みとしては、合同聖歌隊を支区活動の中での位置づけを明確にしつつさかんにしてゆこうという動きが見られます。昨年秋の伝道講演会では30名を越える聖歌隊が力強く賛美をしました。
また、当支区には世界宣教部があることも特徴的なことでありましょう。現在は、米国改革派教会(RCA)からキスト岡崎エイブラハム・さゆ里宣教師ご夫妻をお迎えして宣教協力をいただいております。昨……
竹前先生を送る 小島誠志(松山番町教会牧師)
大きな人だった。
体格もそうだが、人間の大きさを感じさせる人だった。
たいていの人には押さえどころがある。要所をつかめば全体像が浮び上がってくるような。
しかし、竹前先生はつかみどころのない人だった。
シャープにもの言う人ではなかった。先生の言葉は茫漠としていて、その広さも深さも量りがたいものがあった。そう、ちょうど海のように。
日本基督教団の転換期に、時を得て現れた総幹事だったと思う。
機敏にこまかく対処するような動き方はしない人だった。対症療法みたいなことはしなかった。
ときには動いていないように見えた。
しかし動いていたのだ。森のように。
あの大きなふところにすべての問題を受けとめていたのである。
すべてを受けとめて、大きく舵を切った。
いつもそうだが、事柄が動いたあ……
日本キリスト教海外医療協力会 大江 浩
①.JOCSの源流、そして今日までの歩み
JOCS(1960年創立)は、2010年に創立50周年を迎えました。母団体は1949年に設立された日本キリスト者医科連盟(JCMA)です。その源流は72年前の日中戦争の時代、京都大学YMCAのキリスト者医学生を中心とした中国での難民医療活動に遡ります。
中国難民救済施療団の第1陣(1938年)は学生キリスト者の情熱の証しとして始まり、第2陣(1939年)では全国各地の医科系YMCA関係者を巻き込む活動に広がって行きました。私たちの歴史を貫くものは、戦争に対する贖罪の意識、キリスト者による償いとしてのアジアにおける保健医療協力、保健医療を通じた「みんなで生きる」平和な世界の実現、という理念です。JOCSは教会と共に歩むキリスト者による「祈りと働き」の器です。
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▼野球賭博騒動も冷めないのに、八百長疑惑で大相撲界に激震が走っている。今度ばかりは確定的な証拠が上げられており、いい加減にほっかむりは出来ない状況らしい。▼過去の疑惑報道を通じて、何故八百長が生まれるのか、その手口は、という点については、様々に解説もされている。何しろ八百長業界用語が駆使されている。▼動機や手口が分かっても、根本的な疑問は晴れない。何故、そんなことをするのか。相撲を愛してやまない人たちの筈なのに、何故、それを汚すことが出来るのか、何故、力士としての我が存在を否定することが出来るのか。▼『欲望の赴くままに生活してあざける者たちが現れ、あざけって、こう言います。…ペトロ二3章3~4節』金銭的な欲望だけで相撲への愛はない、誇りもないと言うしかないだろう。▼今後、防止と処罰が課題になってくるが、法律的にどうのという話ではないだろう。相撲協会への愛、力士の矜恃を捨てた者は去るしかない……
ガラテヤの信徒への手紙4章8~20節
雲然俊美
途方に暮れている
パウロはガラテヤの教会の兄弟姉妹に対して、「あなたがたのことで途方に暮れている」(20節)と語りかけました。教会の人たちのことで途方に暮れていると。この手紙を受け取ったガラテヤの教会の人たちはどのような思いでこの言葉を聞いたことでしょうか。
ここでパウロが途方に暮れているのは、かつてはまことの神を知らず、他の神々に奴隷として仕えていたガラテヤの人たちが、せっかくまことの神の御救いにあずかりながら、また逆戻りして、無力で頼りにならない諸霊の奴隷として仕えようとしている(8節以下)ということが原因でありました。
せっかく一人ひとりの内に福音が根付き、その成長が期待されていたのに、またもや逆戻りしてしまった。そこでパウロは言うのです。「わたしの子どもたち、キリストがあなたがたの内……
第37総会期第1回常議員会(12月20~21日)において『救援対策基金』の設置に関する件が可決されました。この基金は諸教区内に大規模な自然災害が起こった時に備えて設置したもので、災害発生時の初動の救援金に充てられます。
この救援基金の運用規定も定められました。いま、その主たる内容を記すと次のとおりです。
・このたび設置された『救援対策基金』の資金は教団の『救援対策引当預金』に置くこと。
・災害発生後、直ちに総幹事が総責任者となり、対策委員会を立ち上げる。なお、委員の選任は総幹事が当たること。
・大規模自然災害が起こった際、直ちに総幹事は当該教区との窓口となって被災状況を把握し、救援対策委員会に諮って救援金の額を早急に決めて執行すること。
・この基金には阪神淡路大震災救援金(「第2次募金」といわれてきた)の内の役割を終えたものの中からの600……
イエスさまと共になかまと共に歩む
「『人生を人にわけ与えてください』1991年12月22日、受洗を祝って--福井達雨--と記された聖書は、私の大切な宝物です」。松岡洋子さんはさらに語る。「私は小学生の時、両親が離婚し、母子家庭になったことで、様々な理不尽な経験をしました。その頃に読んだ『氷点』(三浦綾子著)の主人公陽子の心情に重ね合わせることで、どんなに苦しくても自分なりに歪まない生き方をしようとずっと、一人で力をいれ、心を硬くしながら生きていました」。
保母になりたいと進学したキリスト教保育専門学校に在学中、止揚学園の福井達雨先生の著書『非合理に不器用にありのままに』を読み、本の中の世界を知りたいという思いから、一年生の冬に初めて止揚学園を訪ねたことが、人生の転機となった。
その日、止揚学園でみんなと食べた食事の温かさ、そして何よりも、皆が……
◇職種 日本基督教団とキリスト教関係団体が所有する会館の管理事務 1名
◇年齢 65歳程度まで
◇勤務 8:00~16:30
◇休日 土・日、祝日
◇給与 18万円以上、賞与あり(詳細は要綱による)
日本キリスト教会館
東京都新宿区西早稲田2-3-18(東西線早稲田駅、徒歩5分)
◇応募・問合せ
℡03-3202-6145
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フェリス女学院創立者メアリー・エディ・キダーの歩み
-近代日本における女子教育の先駆者-
田部井 善郎
(フェリス女学院中学校高等学校校長)
日本で最初の女学校であるフェリス女学院は、1870年9月、アメリカから来日した最初の婦人宣教師メアリー・エディ・キダーによって始められました。横浜の居留地39番(山下町)で医療活動をしていた長老派教会の医療宣教師ヘボン博士の施療所の一室で、同夫人の生徒たち女の子も含む数名を引き継いで英語などを教えたのがその始まりです。当時の日本は明治時代になってまだ3年目、近代化が始まったとは言え、キリスト教の信仰もまだ禁じられていた中、しかも女性が教育を受けることなどは想像もできない時に、キダーはキリスト教に基づく女子教育を始めたのです。
1834年バーモント州ウォーズボロに生まれたキダーは、十代の頃から……
【 】内は補充者 《 》内は辞退者
常設委員会
〈宣教委員会〉
張田眞(招)、加藤幹夫、田中かおる、白戸清、望月修、具志堅篤、【福井博文】、《東島勇人》
〈教師委員会〉
小宮山剛(招)、岸俊彦、大友英樹、堀眞知子、、井ノ川勝、【宇田真、吉澤永】、《森下耕、白井進》
〈信仰職制委員会〉
小堀康彦(招)、菅原力、深谷松男、須藤繁、深井智朗、田邊由紀夫、【小池磨理子】、《後宮敬爾》
〈教師検定委員会〉
東野尚志(招)、武田真治、小峰擁、鷹澤匠、渡部和使、八木浩史、【若月健悟】、《菅根信彦》
〈予算決算委員会〉
伊藤瑞男(招)、山上清之、長島恵子、外崎孝、津村正敏、宮下重康、【森川恵美子】、《小平正宣》
〈世界宣教委員会〉
木下宣世(招)、秋山徹、清弘剛生、【ルツ・ウェーラー、網中彰子】、《横山好江、越川弘英》
常設専門委員会
〈伝道委員会〉
米倉美佐男(招)、……