第36総会期第2回全国財務委員長会議が9月13日~14日に教団会議室で開催された。
伊藤瑞男予算決算委員長は会議の目的を述べると共に、今年のテーマ「教区活動連帯金の現状と、教区活動への影響について」の意見交換が良き示唆となることを願うと挨拶した。
第1日目は、まず北海教区から九州教区まで順番に各教区報告がなされ、ほとんどの教区が教勢低下の中、宣教の進展のために工夫努力していることを共有した。
また、各教区財務報告書内の科目名「負担金」について、教規に従い「教区負担金」と「教会負担金」を統一して記した方が良いのではとの意見が出された。
次に内藤留幸総幹事は「厳しい状況の中、各教区の課題への取組みに励まされている。教区活動連帯金については教区の実情を踏まえ教区間の互助として体制を作り上げていきたい。また謝恩日献金への各教区の努力を感謝する」と述べた。……
第36総会期第6回予算決算委員会が全国財務委員長会議を挟んで、9月13日(月)13時30分~16時及び14日(火)12時~13時30分の両日にわたり教団会議室で開催された。
伊藤瑞男委員長による開会祈祷に続き、議事日程を事務局の提案通り確定して審議に入った。
まず総幹事・財務幹事報告では、内藤留幸総幹事より第37回教団総会の準備が大詰めであること、並行して各委員会が行なわれていること、沖縄教区が総会議員を選出していないため定数に対して10名減の390名で議員が決まっていること、北村慈郎牧師から出されている上告について審判委員会が今まで4回開かれていること等の報告がなされた。
また、計良祐時財務幹事より前年度決算書の一部修正、10年度実行予算については今委員会で審議、センター等の法人税・消費税申告、9月末に予定されている税務署調査等についての報告があった……
▼「父の棺を入れるために大きな鉛の縁どりのある石棺の蓋を引き開けたとき、ぼくは神が人間をすべて蒐集していることがわかった。父が暗闇へと下ろされていったとき、ぼくはようやく気付いた。ほかの選択肢なんかないのだ。ぼくらは死んだら神のもとへ行かなければならない。...中略...ぼくらの重い死体は十字架のしるしの下に押し込まれるのだ。大きなゴミ容器となんら変わらない。神は、がらくた蒐集家なのだ...『望楼館追想』.文春文庫」。▼冒涜的な言葉だが、一面の真理を突いているとも思う。人間の到達点がどこにあるのか、そして、そこに神の意志が働いていること、この見解には賛成だ。がらくた蒐集家というのも、人間的な目で見れば、その通りかも知れない。▼この言葉を吐いた主人公がそもそもがらくた蒐集家だ。533頁の本の末尾には、52頁にわたって、彼の蒐集物リストが載っている。その大半が傍目にはがらく……
2010年度教区活動連帯金配分協議会は、9月14日、教団会議室で開催された。
出席者は、各教区総会議長および財務委員長(東海教区、沖縄教区は欠席)、教団宣教委員長、予算決算委員長、総幹事、財務幹事。加えて今回は常議員会のもとに新たに設置された教区活動連帯金検討委員の陪席も得た。なお、教団伝道委員長は欠席であった。
教区活動連帯金配分検討委員会(以下、「検討委員会」)委員長である疋田國磨呂関東教区議長が議長となり、開会祈祷・挨拶を行い、内藤留幸総幹事の挨拶を受け、協議に入った。
前回記録の承認を巡り、前回同様、東海教区が脱退を表明しているのに記録に欠席者として記載されていることへの疑義が出された。協議会の本来の趣旨に鑑み欠席扱いとすることが確認され、前回記録は承認された。
前回はこの制度のあり方に関して多くの時間を割き、様々な意見が出されたが、今回……
第36総会期第6回教育委員会が、9月6日(月)~7日(火)、教団会議室で開催された。
報告事項として、2009年度のクリスマス献金に関して、教会学校応援セットを贈呈した教会への問安報告、2010年のクリスマス献金に関する協議事項、教会教育プログラム策定に関する事項などが挙げられるが、特に台湾基督長老教会との青年交流プロジェクトであるユースミッションについて感謝をもって報告がなされた。
委員会初日の夜、ユースミッションの報告会が同会議室で開催された。本年のユースミッションは、8月10日~23日まで、公募に応えた8名の青年に教育委員1名が引率して台湾を訪れ、台湾基督長老教会が準備した交流プログラムに参加した。参加した青年より多くの出会いと交わりをとおして豊かな恵みを受けたことが報告された。
また今後この交流プログラムの担い方について協議され、他の委員会との……
第36総会期第6回伝道委員会が9月13日(月)~14日(火)西中国教区・呉平安教会で開催された。
前日の9月12日(日)には、教団伝道委員会による伝道応援が新たな形で実施され、米倉美佐男委員長が呉平安教会の特別伝道礼拝と伝道懇談を、竹井眞人委員が広島教会の主日礼拝を担当した。今総会期における一つの大きなチャレンジであったと言えよう。
開会礼拝では、岩田昌路委員からマルコ福音書1章21~28節より、キリストの驚くべき力に支えられる伝道について奨めがあった。
議事録承認のあと、業務報告、会計報告、第5回教団常議員会報告、「信徒の友」「こころの友」編集委員会報告、日本基督教団教誨師会運営委員会報告、第41回開拓伝道協議会報告が、各委員、担当幹事よりなされ、承認された。
今回委員会の協議事項は以下のものである。
○2010年度前期分貸出金申請の件で……
10月25日(月)に開催される第36総会期第6回常議員会、10月26日(火)~28日(木)に開催される第37回教団総会の報道の関係上、次号を4710・4711合併号とし、11月6日(土)に、4712号を総会報告号とし、12月4日(土)に発行致します。
総幹事 内藤留幸
創世記1章27節
人間の聖なる像を自覚させる
20数年の牧師生活の中で読んだ本から、忘れ得ない幾つもの言葉をいただいてきましたが、その一つに次のようなものがあります。ユダヤ人思想家A・J・ヘシェルの「人間の聖なる像を自覚させる。おそらくこれが宗教教育における中心的課題であろう」という文章です。(『神と人間のあいだ』教文館、357頁)私は、「宗教教育」という言葉を礼拝とか信仰生活におきかえて、牧会の何よりもの課題を教示してくれる言葉としていつも心に刻んできました。
では、この人間の聖なる像とはどのようなものでしょうか。ヘシェルもそのところでふれていますし、すぐに私たちが思い至るのは、冒頭に掲げた創世記1章27節の御言葉です。いわゆる『神の似姿』と呼ばれるものですが、この内容を私は、創世記1章全体から次のようにとらえてきました。
創世記1章1節は、……
北村慈郎教師に対する戒規(免職)の決定について
2010年1月26日付で教師委員会が決定した北村慈郎教師の戒規処分について、同教師は2010年2月12日、教団総会議長に上告し、教団総会議長は戒規施行細則6条にもとづき、常議員会の議を経て審判委員を選出し、審判をさせました。これを受けて審判委員会は、2010年9月15日に下記の通り決定しました。これにより、同日付で北村慈郎教師の免職が確定しました。
北村慈郎教師がこの決定を受けとめ、悔い改めをもって復帰の道(戒規施行細則8条)へ進まれることを願うものです。
2010年9月17日
日本基督教団総会議長
山北宣久
.....................................................................
北村慈郎氏の上告について……
主の山に備えあり
武蔵豊岡教会の歴史は一人の青年が東京で勉学中にキリスト教に触れ、築地美以教会で受洗し、郷里(家族)伝道を志したことに端を発する。青年の名は石川和助、黒田さんの母方の曽祖父の弟にあたる。当初入信に猛反対であった和助の父金右衛門が、不思議なことに主に捕えられ、後にドレーパル宣教師(米国メソジスト監督教会)より豊岡の地で受洗。121年前のことである。「此の地に於て初穂の献げられたる日なるを以て、教会の創立記念日と定む」(日本メソヂスト豊岡教会略史)。
金右衛門から数えると5代目のキリスト者である。物心がついた時にはすでに教会に通っていた。教会付属の「恵幼稚園」から教会学校、青年会、教会学校教師、教会役員と、「お決まりのコース」の中で育てられて来たが、人生の道のりは決して平坦ではなかった。大学卒業後継いだ家業は倒産。紆余曲折を経て28歳の時にかねてより望んでいた旅行業……