第37総会期第5回世界宣教委員会が9月24日、教団会議室で開かれた。加藤誠担当幹事より報告を聞き、宣教の現状や見通しについて課題を分かち合った。
⑴ボリビアのラ・グロリア教会に赴任する知花スガ子宣教師の派遣式を6月25日シロアム教会で行い、カナダのバンクーバー日系人合同教会に赴任する坐間豊宣教師の派遣式を8月27日教団会議室で行い、祈りと共に送り出した。⑵次に世界各地の日本語教会の現状を確認した。米国のウェスレー合同メソジスト教会はフルタイム牧師の維持が困難になりつつあること、アルゼンチンの在亜・キリスト福音公同教会は谷智恵子さんの亡くなった後、殆どの会員が高齢で県外に在住しており、全体をまとめる力なく、教会の消滅やむなきこと、マレーシアのクアラルンプール日本語キリスト者集会(KLJCF)は牧会ボランティアに紹介した相浦和生牧師の働きが現地で大変喜ばれ、恵子夫人もオルガン奉仕などのよい働きをしたことの他、ベトナムのハノイ日本人クリスチャン集会での説教奉仕をしたこと、ウィーンやロンドンの日本語教会から宣教師派遣の依頼があるが、生活を支えられる体制ではないこと、などの状況を聞いた。
震災被災地へ、台湾基督長老教会から支援ボランティアが大挙して訪れ、現地で喜ばれたこと、また韓国・米国・スウェーデンなどからのボランティアが訪ねたことを聞き、感謝した。⑶宣教師支援委員会では、宣教師会議が7月14〜16日に花巻で行われ、被災地の見学もしたこと、新任宣教師オリエンテーションとして各宣教師との面談を行ったことなどの報告を聞いた。
協議事項として、⑴カナダ・ギルモア・パーク合同教会の教会教育・地域向け奉仕活動担当牧師に異動した木原葉子宣教師について、9月でのフレーザーバレー日系人教会辞任を承認した。⑵マレーシアKLJCFへの牧会ボランティア紹介に関して、2012年10月から12月11日まで、藤本治祥教師(81歳、ロサンゼルス在住)を紹介すること、それ以降について検討を続けることを確認した。
退任宣教師の帰国報告を聞き協議の時を持った。小海光宣教師は、ニューヨークのオーシャンサイド・ファースト合同メソジスト教会教師としての働きを終え、合同メソジスト教会からの派遣宣教師として、南青山にあるウェスレー・センター主事として赴任した。アメリカの教会の牧会経験や今後日本だけでなくアジアの女性と青年のための宣教の働きが期待されていることについて、語り合った。
また、インドネシアのジャカルタ日本語キリスト教会で6年余にわたる奉仕を終えた松本章宏宣教師夫妻の報告を聞いた。海外の日本人教会には特別な宣教の機会が開かれていること、また、退任後、ヨーロッパの日本人教会を巡回したこと、ドバイやエルサレムでも日本人教会を立ち上げたことなどの話を聞いた。さらにアジアの教会に奉仕したいとの志が述べられ、委員一同励まされた。
(秋山徹報)