6月5日、教団会議室にて、今総会期第1回目の教区議長会議を開催した。出席者は、教団三役のほか教区議長16名(沖縄教区議長は欠席)で、教団伝道対策検討委員3名、予算決算委員長、教団幹事5名が陪席した。
この教区議長会議の開催は、今総会期第1回常議員会における教団伝道対策検討委員会設置議案の提案理由の中にも記されていたことであり、各教区における伝道の現状と取り組みを、まずはお互いに聞き合い、教団における伝道の進展の具体的な取り組みについて検討することを目的として開催されたものである。
最初に、今年度はほとんどの教区が改選期であったため、各教区議長が自己紹介をすると共に、各教区における伝道の取り組みや課題等について短く述べた。
その後、雲然俊美書記が、これまで2回開催された教団伝道対策検討委員会における検討内容について報告したほか、教団伝道推進基本方針の制定について説明……
4月6日に第2回教団伝道対策検討委員会を、また、6月5日に第3回委員会を、教団会議室にて開催した。
第2回委員会においては、第1回委員会(1月30日開催)における石橋秀雄議長による教団の伝道推進のための発題と、それに対する意見等を踏まえた提案が石橋議長よりなされた。
提案の内容は、「祈祷運動-祈ろう-」(日本伝道推進の日を設けて祈ること等)、「信徒運動-伝えよう-」(伝道する信徒の養成等)、「献金運動-献げよう-」(献身の志が高められるように献金運動を展開する等)を柱として、教団における伝道の推進のために具体的な取り組みを進めるというものであった。
これに対して、「祈祷運動」についてはどのように展開しようとしているのか、宣教委員会や伝道委員会あるいは伝道推進室との関わりはどうなるのか、伝道する信徒の養成と共に伝道する牧師の養成が必要である、「献金運動」に関して一番……
40総会期第2回予算決算委員会が、6月8日、全委員が出席し、教団会議室で行われた。
最初に、道家紀一総幹事事務取扱より幹事報告があり、主に2016年度出版局決算の概要と会館地下倉庫の耐震補修が必要なこと等が報告された。
この後、2016年度第2次補正予算に関する件を取り扱った。この2次補正の主要な点は、収益事業会計のうち、当初はゼロであった会館室料が、耐震工事終了後の、各団体の再入居等により大幅な増収になったので、799万5千円の補正を行うというものである。協議の結果、この第2次補正予算を決定した。
次に、2016年度決算を取り扱い、この中で負担金収入が2013年度を100とすると、97・5に減少していることや、教団全体の活動を支える支出を縮小することが限界点に達していることが指摘された。そして、教団の財務体質が、年度内に特別な支出が発生した場合に差損に至る体質に……
各教区総会も終わり、40総会期第1回伝道資金小委員会が6月9日教団会議室にて開催された。佐々木美知夫委員長、髙橋潤書記、米倉美佐男宣教委員長、小宮山剛伝道委員長、小西望東北教区議長、岸俊彦東京教区議長、黒田若雄四国教区議長で委員会を組織した。
2014年10月第39回教団総会にて決議された「伝道資金規則」によって、全教団的教区間互助が開始され3年目を迎えた。2017年度伝道資金は14教区から申請があったが沖縄教区、九州教区、大阪教区からは届いていない。現在まで、各教区が全体を配慮しつつ申請を行っているため、ほぼ各教区の申請通り実行されてきている。
2016年度の伝道資金運用報告を承認し、2017年度伝道資金運用状況について確認した。課題としては、本委員会は常議員会の下に設置された特設委員会として実務を担う委員会であり、前総会期より「制度全体の評価と展望を議長または総幹事が……
第2回社会委員会が、6月12~13日に開催された。1日目と2日目午前、若松栄町教会にて協議が持たれた。
主として、全国社会委員長会議について協議。2018年2月26~27日に実施、会場は東京を予定。内容は、石橋秀雄議長より提出される「組織的犯罪処罰法改正に抗議し、同法の廃止を求める声明」に即しながら、その課題の共有等、学びの時を持つ。講師は後日決定する。また日本キリスト教社会事業同盟からの、本委員会への派遣委員について。原田史郎委員は任期満了につき、次回より伊藤信彦委員に交代することを承認した。長きに亘る働きに感謝したい。
1日目夕方、会津放射能情報センターにて、片岡輝美代表より、福島第一原子力発電所事故から6年、これまでの取り組み、現状、今後の課題について、話を聞いた。安倍総理による「原発事故はアンダーコントロールである」という発言が何を意味するのか。改めて痛みと悲しみ……
日本基督教団が教師を立てることは、教団の教会を建てることと同じ意味を持っていると理解して委員会はその任に当たります。それゆえに教師試験は、入学試験や資格試験とは異なり教師としての召命が問われます。従って、試験は32総会期の議決をふまえ、日本基督教団信仰告白に基づいて行われます。今期もこの議決をふまえております。ここが曖昧になってしまいますと、教師の考える教会にはなりますが、教団の教会であることが薄れてしまいます。教師を生み出すことは、教団の生命線の一つでもあるのです。
具体的な試験は、提出試験、筆記試験そして面接試験が行われます。近年は面接試験を大事にするようにしております。それは既述のように、召命を問う、ということが試験の一番のポイントだからです。同様の理由で、検定委員会は他教派からの教師転入の審査も行っております。このことも教団の教師を生み出す大切な務めの一つです。
……
島津虔一氏(隠退教師)
17年5月13日逝去、86歳。静岡県生まれ。57年東京神学大学大学院卒業。同年より芸西、初芝、佐倉、富里教会を牧会し07年隠退。
遺族は妻・島津和子さん。
藤田 基氏(隠退教師)
17年5月16日逝去、86歳。愛媛県生まれ。53年関西学院大学卒業。54年より松山番町、三津、高浜教会を牧会し、松山東雲学園に務め、三津教会を牧会し04年隠退。
遺族は妻・藤田千文さん。
大津健一氏(隠退教師)
17年6月22日逝去、73歳。大阪府生まれ。69年同志社大学大学院卒業。73年より倉敷、天城教会を牧会し、日本クリスチャンアカデミー、西陣市民センター、上賀茂教会を経てアジアキリスト教協議会、日本キリスト教協議会、日本クリスチャンアカデミー関東活動センター、アジア学院に務め、15年隠退。
遺族は妻・大津恵子さん。……
江刺教会は、岩手県奥州市江刺区にあります。広い岩手県南の内陸にあります。伝道の歴史は大正時代にさかのぼります。当時、日本浸礼教会盛町講義所として盛岡からの出張伝道でした。大正4年(1914年)足達信三郎牧師がタッピング宣教師の監督の下に「岩谷堂バプテスト教会」として創立しています。足達牧師の結婚後、岩谷堂での最初の幼稚園を創設し、地域に仕える働きをしていました。しかし、米国バプテスト伝道会社は、伝道不振を理由に援助を打ち切りました。自活のため、鋳物工場から南部鉄瓶を仕入れ、東京への行商する日々の中、お連れ合いが担われた岩谷堂幼稚園は地域に必要なものとなりました。牧師が過労で逝去後、町の運営へと移管し今日に至っています。戦時中、諸事情によりこの教会は、解散させられています。
1947年岩谷堂にいた信徒たちは水沢教会に助けを求めて集会を再開しました。まだ教区などの承認を得る前に「岩谷……
「アイアムスク」なる言葉が頻繁に飛び交う場が、メキシコの古都プエブラの、マデロ大学に出現した。それは2017年5月27日〜31日、メソジスト関係学校国際連盟(略称IAMSCU)世界大会であった。大会テーマは、隣国大統領の公約を意識し「壁を崩す-平和と癒しと人間性回復への道のり」。学校での取り組みや教育信念の発表を、200名を超える出席者一同が耳を傾けるという伝統的行事で、休憩時間や食事での交流から参加者同士の関係作りが発展していく。
IAMSCU設立は1991年。2年後に青山学院で開催された理事会で3年毎の世界大会開催を決議。3年前の前回は広島女学院で開催し、今回は8度目。集まったのは若い世代の教育活動に熱心な、高校校長、大学学長や宗教主任、神学校校長らである。多くは博士号取得者で、信仰深く献身的、また人間味溢れる参加者であった。
ジョン・ウェスレーは、野外説教等を通して……
松本三男さんは、「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」(マタイによる福音書7章12節)を心に刻んで歩んできた。小学生の頃、夜行列車の一人旅で、高崎から同席した宣教師より一冊の聖書を手渡されたことが御言葉との出会いである。
約20年前、決断を与えられ、世界最貧国のひとつ、バングラデシュの子どもたちのための支援を開始。黒板に始まり、奨学金、文房具、日用雑貨を贈り、学校を建てた。現地訪問の際には農業指導、子どもの家庭訪問をし、食前には必ずお祈りをする。
人口の9割がイスラム教の国で、キリスト者であることを宣言することは勇気がいることである。隣人を愛する愛がなければ、行うことはできない。
始まりは、一人の留学生との出会いであった。貧しい子どもたちのために、教育の施設を建設したい。その夢と祈りが、実現する。最初は数名の有志による計画であった。忍耐……