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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4857・58号】2017年春季教師検定試験 補教師50名、正教師14名受験

2017年3月25日
信仰・教会の筋道を身につけるよう  2月21日から23日にかけて、春季教師検定試験が行われた。今回の検定試験の受験者数は、補教師試験50名(AコースからCⅡコースまでを含む)、正教師試験14名、計64名であった。今回の春の検定試験は耐震補強工事が終了していたので、日本キリスト教会館(東京・早稲田)にて開催された。  試験全体の印象は次の通りであった。まず、補教師の提出試験である釈義と説教は、旧約はネヘミヤ記、新約はマタイによる福音書からが課題箇所であった。旧約に関しては、内容的には取り組みやすい箇所ではあったが、テキストの背景的なところまで深くとらえ、踏まえて語る説教が少なかったことは残念な点であった。民の涙を流すほどの苦しみと、喜びへの宣言の展開に丁寧に焦点を当てて欲しかった。  新約は「十人のおとめ」のたとえ話であったが、イメージしやすいテキストであったため、取り組みやす……

【4857・58号】▼宗教改革500周年記念事業準備委員会▲4つのプロジェクト、同時進行準備中

 40総会期の宗教改革500周年記念事業準備委員会が1月13日(第1回)、2月22日(第2回)に開催され、招集者・石橋秀雄議長の下、委員長・岡村恒、書記・物井惠一、会計・中嶌曉彦を選出した。その他の委員は、小橋孝一、常時陪席は高花富夫(東京信徒会書記)、増田将平(教会中高生大会・青年大会実行委員長)、大三島義孝(宣教)、加藤誠(世界宣教)、馬場忠徳(富士見町教会)、松田俊彦(阿佐ヶ谷教会)である。  当委員会は福音伝道を推進する契機とするため39総会期常議員会承認の宗教改革500周年記念事業方針に基づく継続委員会である。4つのプロジェクトのこれまでの準備状況が2回の委員会を通して報告され、それぞれの課題が協議された。  6月開催の記念礼拝・信徒会のプログラムは東京信徒会の協力を得て決定した。説教は東京神学大学教授・大住雄一氏に、奉唱を桜美林大学聖歌隊にお願いした。2月からアピー……

【4857・58号】▼伝道委員会▲委員による発題を委員会毎に

 40総会期の第1回委員会が、2月20~21日に教団遺愛会議室にて行われた。招集者・小宮山剛委員の奨励で開会礼拝がもたれ、初めて顔を合わせた委員たちが挨拶を交わした。  委員会組織として、委員長に小宮山、書記に飯田敏勝が選出された。また、その他の担当者は以下の通り。宣教委員会・小宮山剛。「こころの友」「信徒の友」編集委員・水沼昭子、村上恵理也。農村伝道担当者・兼清啓司、木村太郎。刑務所伝道担当・飯田敏勝、小池正造。伝道推進室派遣委員・小宮山剛。宗教改革500周年記念教会中高生・青年大会(リフォユース500)実行委員・飯田敏勝。  大三島義孝幹事より、業務報告及び会計報告、常議員会報告、東日本大震災救援対策本部報告、伝道推進室報告を受けた。2016年度会計中間報告を受け、日独ユースミッション及びリフォユース500に補助金を出すことを決定した。また2017年度予算案を審議した。 ……

【4857・58号】▼部落解放センター運営委員会▲東谷運営委員長選出

 2月13日から2月14日まで、教団会議室において40回総会期第1回部落解放センター運営委員会が開催された。出席者は23名。開会礼拝では宮田誉夫運営委員がルカ8・43~48をテキストに「あなたは現場にとらえられたか」と題し説教した。  センター運営委員長選任の件では、東谷誠前運営委員長から、10年間委員長を担ったので違う方を推薦してほしいとの要望があり、委員長選任について東谷委員が強く固辞し、1日目に決まらず、2日目朝選挙によって東谷運営委員が選ばれた。  丹波二三夫さん医療費カンパの件が「『丹波さんを支える会』として事務扱いは解放センターが行い、呼びかけ人としてそれぞれが名前を連ねる」として承認された。各教区報告など様々な取り組みについての報告がなされた。第13回部落解放全国会議in北海道は、千歳栄光教会を会場に6月26日~28日 に開催。テーマは「今、アイヌモシリで差別を考……

【4857・58号】▼伝道推進室▲500周年事業、伝道対策検討委 との連携を確認

 40総会期・伝道推進室第1回委員会が、2月21日に教団会議室にて開催された。招集者の石橋秀雄教団総会議長が室長、網中彰子委員が広報担当、齋藤篤委員が会計、山畑謙委員が書記となった。  また伝道委員会から小宮山剛委員長が派遣委員として加わることとなった。宗教改革500周年記念事業に関連して、増田将平教会中高生・青年大会実行委員長を特別協力委員とし、宗教改革500周年記念事業との連携を強く持つこととした。諸活動の継続性を考慮し、宗教改革500周年記念教会中高生・青年大会への派遣委員や広報実務委員および協力委員の選任を行い、委嘱状を担当幹事から送付する。  次に、伝道推進室の位置づけと基本方針の確認を行った。37総会期・伝道方策検討委員会の提言を受け、新しい伝道の気運が起こり、著しい教団の教勢低下を座視できない状況の中で、常議員会が特別な決断をして伝道推進室が立ち上げられて今に至っ……

【4857・58号】消息

池田 勤氏(無任所教師)  17年2月8日逝去、89歳。宮崎県生まれ。55年同志社大学大学院卒業。57年より68年まで桜美林教会を牧会。  遺族は妻・池田京子さん。   松永政和氏(泉ヶ丘教会主任担任教師)  17年2月13日逝去、75歳。大阪府生まれ。02年東京神学大学大学院卒業。同年より五反田、泉ヶ丘教会を牧会。  遺族は妻・松永惠子さん。   青木 優氏(隠退教師)  17年2月13日逝去、92歳。岡山県生まれ。56年東京神学大学大学院卒業。同年より岩国東、小郡教会、調布柴崎伝道所を経て04年隠退。  遺族は妻・青木道代さん。。

【4857・58号】伝道のともしび 希望の光として  髙橋 良隆

 あれから6年、一関教会の周囲の環境は大きく様変わりしました。2011年3月11日の本震と同年4月7日の余震によって、会堂内部の漆喰壁が大きく崩落。その後、応急修理はしたものの、附属保育園の保育室を兼ねていた礼拝堂は、保育室としては使用を続けることはできない状況となりました。しかし礼拝堂を使用しなければ保育園としての設置基準を満たすことはできず、抜本的な耐震補強をするか、大幅な改築をしなければならないことになりました。  もとより教会にそのような資金はなく、宗教法人には公的な補助もないことから、閉園するか、それともいわゆる社会福祉法人化するか、決断を迫られました。教会附属の睦保育園は1936年から今日まで80年余、地域の児童福祉に携わって来ました。幾度となく教会懇談会を重ねて話し合った結果、キリスト教保育を継続し、安全で最適な保育環境を園児に提供するために、社会福祉法人として再出発す……

【4857・58号】人ひととき 原田一二三さん 信仰の心で主を見上げ

 津和野教会は、山々を仰ぐ古都(島根県)にある。乙女峠には長崎浦上から流された迫害の跡が刻まれる。  原田一二三さんは盲導犬のキーパー君と共に毎週の礼拝に通う。若くして病のために失明した。しかし、キリストの光に導かれ信仰の輝きの中に招かれた。いつも、教会のために、牧師のために、地域の人々の救いのために祈る言葉は、篤い信仰に満ちている。  津和野教会は2016年夏に新築工事を終え、新会堂で礼拝を行えるようになった。旧会堂兼牧師館は築百年を越え、使用できる限界を越えていた。2014年10月、当時の代務者、新保恵子牧師と共に3人の教会員、平和生さん、長安玲子さん、そして原田さんは決断した。新しい会堂を造り常住の牧師を招こうと。特に原田さんは、常住の牧師を招くことができるのは、これが最後のチャンスになるのではないかと考えていた。  津和野教会は1891年に創立し、現在に至る。ただ……

【4856号】メッセージ 主に信頼する歩み 佐々木美知夫

2017年3月11日
それゆえ、主は恵みを与えようとしてあなたたちを待ち、それゆえ、主は憐れみを与えようとして立ち上がられる。まことに、主は正義の神。なんと幸いなことか、すべて主を待ち望む人は。まことに、シオンの民、エルサレムに住む者よ、もはや泣くことはない。主はあなたの呼ぶ声に答えて必ず恵みを与えられる。主がそれを聞いて、直ちに答えてくださる。わが主はあなたたちに災いのパンと苦しみの水を与えられた。あなたを導かれる方はもはや隠れておられることなく、あなたの目は常にあなたを導かれる方を見る。あなたの耳は、背後から語られる言葉を聞く。「これが行くべき道だ、ここを歩け、右に行け、左に行け」と。《イザヤ書30章18〜21節》 人間の知恵と力で乗り切るのではなく  「お前たちは、立ち帰って静かにしているならば救われる。安らかに信頼していることにこそ力がある」。これは信仰を求める言葉です。困難の中でうろたえ、人間……

【4856号】「熊本・大分地震」「鳥取中部地震」 現地報告

《熊本・大分地震》教会支援・地域支援を柱として  「熊本・大分地震」から10箇月が経った。この間、皆様が寄せて下さった篤い祈りと貴い献げ物に心より感謝する。事態は尚、深刻だが、私共九州教区はこの苦難の中に、主の御手をはっきりと感じている。感謝に堪えない。 九州教区の課題  課題は、①被災教会・信徒・教職の救援、②地域の被災者支援、の2つである。②から記す。 地域の被災者支援  九州教区と在日大韓基督教会総会が共同で「ボランティアセンター・エルピスくまもと」を設立し、この働きに当っている。発足時期が避難所に大勢の被災者が身を寄せつつある時だったので、熊本YMCAが管理する御船町避難所でのカフェ開設「ドリームカフェ」による娯楽提供・傾聴活動に取り組んだ。教区内教職による子ども・大人をそれぞれ対象とした工作教室も非常に好評で、活動は10月末の避難所閉鎖まで忠実に続けられた。 ……
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