新しい年度の歩みが始まって一ヵ月が過ぎた。
新たに教師(牧師、伝道師)を迎えた教会においては、教会員と教師との間で丁寧な関係づくりがなされていることと思う。両者に信頼関係が無ければ教会の伝道の進展は望めないからである。
そして、教会および教師においては、各地区や分区・支区、さらに教区の他の教会との関わりも必要となる。その関係が災害等の場合に支え合うことだけではなく、教会同士で相互に祈り合い、学び合い、力を合わせて共に伝道を推進する、いわゆる協力伝道が求められるからである。
ところで、3月のある日のこと、朝、鳥の鳴く声が聞こえて空を見上げると、白鳥十数羽がきれいな逆V字編隊で北の方角に向かって飛んでいた。
聞いたところでは、渡り鳥が逆V字編隊で飛ぶ理由は、先頭の鳥の羽ばたきによって上昇気流が生まれ、後続の鳥が楽に飛ぶことができ、先頭の鳥が疲れると最後尾に回っ……
だれが、キリストの愛からわたしたちを引き離すことができましょう。艱難か。苦しみか。迫害か。飢えか。裸か。危険か。剣か。「わたしたちは、あなたのために一日中死にさらされ、屠られる羊のように見られている」と書いてあるとおりです。しかし、これらすべてのことにおいて、わたしたちは、わたしたちを愛してくださる方によって輝かしい勝利を収めています。わたしは確信しています。死も、命も、天使も、支配するものも、現在のものも、未来のものも、力あるものも、高い所にいるものも、低い所にいるものも、他のどんな被造物も、わたしたちの主キリスト・イエスによって示された神の愛から、わたしたちを引き離すことはできないのです。
《ローマの信徒への手紙8章35〜39節》
東日本大震災・原発事故から6年
今年もイースターを迎えました。6年前に石巻の教会に赴任して以来、受難節からイースターへと向かう季節は同時に東日本……
断固たる告白に導かれた
東日本大震災救援対策本部長 石橋秀雄
日本基督教団の東日本大震災救援対策本部の活動を終える時を迎えた。被災地の抱える課題の深刻さは時の経過と共に変わるが、被災者への祈りは終わることがない。しかし主の憐みを受け、被災者支援、被災教会支援と、計画された支援活動を終結する時を迎えた。
私は2011年3月13日から16日まで幹事たちと被災教会を問安し、3月28日〜31日は、神学生と共に「祈りと奉仕」の旅をなしたことによって二つの力が示された。
一つは、御言葉が与えられたこと。石巻の津波の凄まじい破壊の中、衝撃を受けて言葉を失って歩く中で、詩編124編8節「わたしたちの助けは天地を造られた主の御名にある」との御言葉が心に響いた。この御言葉を掲げて「東日本大震災に関する議長声明」を出し、この御言葉に導かれて大震災の重い課題に取り組んだ。
二つ目は、……
関東教区・被災6周年記念礼拝は、教区被災教会中、最後に再建された水戸中央教会(2016年7月17日献堂式)で行われた。
司式、飯塚拓也宣教部委員長。竜ケ崎教会の子どもたちが礼拝文の先唱や聖書朗読を分担した。震災後に生まれた子どもたちによって、被災を乗り越えて生きる命の強さと、命を守り育ててゆく大人の責任が示された。
説教は、秋山徹教区議長。ヘブライ12章より「揺り動かされるもの」と「揺り動かされないもの」の対比が示された。建物は揺り動かされ壊れたが、主イエス・キリストにある信仰は揺るがされることなく、世界中からの支援を得て、より素晴らしい礼拝堂が与えられた。すべてのことは相働いて益となる一例である。
再建を終えた教会ではどこも礼拝出席者や信仰を求める人々が増えている。大きな苦難であったし、今もその苦難の中に私たちはあるが、御言葉は揺らぐことなく、その御言葉に押し出……
3月6日、教団救援対策本部最後となる40総会期第3回(通算第53回)会議を教団会議室にて開催した。
会議に先立って教団派遣専従者からの報告を受けた。平田信之専従者(ハートフル釜石)からは、復興公営住宅の入居状況のほか、お茶っこサロン活動継続について釜石市社会福祉協議会と相談していること等が報告された。佐藤真史専従者(エマオ仙台)からは、祈りとスローワーク(出会いとコミュニケーション)を中心とした活動を続けることができたことの感謝と共に、今後被災地にあっては「心の復興」が課題となるとのことが報告された。小川幸子専従者(エマオ石巻)からは、高齢の方たちへの在宅支援、子どもたちへの支援の必要性等が報告された。報告の後、それぞれの働きに対して感謝の祈りをささげた。
会議においては報告事項として、1月末現在で国内募金が10億2819万9823円、海外からの献金が4億811万2041……
第137回神奈川教区定期総会が2月25日、清水ヶ丘教会で開催された。出席者は議員総数232名中開会時171名。開会礼拝は大野高志牧師の司式により行われた。孫裕久副議長により「神奈川教区形成基本方針」が朗読され議事に入った。
まず、笹野信治氏、飯田瑞穂氏の按手礼執行が可決され執行された。
次に2017年度教区活動基本方策案および活動計画案が原案通り承認された。2017年度教区予算案については一部修正のうえ可決され、各教会負担金割当額については、財務委員長より修正案が提出され、可決された。2017年度会計監査委員として窪田秀幸氏、石川孝幸氏、和田明氏が選任された。
今回の教区総会は例年になく議事が順調に進み、選挙を除く議事は予定時間内に終了した。しかし、常置委員の選挙結果は、総会後、旧常置委員による臨時常置委員会にて開票結果を確認することとなった。
旧教区三役……
40総会期第1回社会委員会が、2月27~28日、教団会議室で開催された。
開会礼拝の後、組織会を行い、互選により委員長に森下耕、書記に石井佑二を選任。委員は加藤孔二、松本敏之、高承和、髙橋真人、原田史郎(日本キリスト教社会事業同盟より派遣)である。
諸報告がなされ、特に前総会期からの「申し送り事項」を確認し、今総会期委員会の方針及び計画に関して、基本的に前年度を踏襲することを可決した。特にその中で、日本キリスト教社会事業同盟との関係を保ち深めること、基地問題・死刑制度・放射能問題など「命」の問題を継続して取り扱うことを確認した。
大三島義孝担当幹事より、本委員会は教規第42条4項に基づく委員会であり、「活動委員会」ではなく「教務委員会」としての機能を持つ委員会として位置づけられてきたことが説明され、今総会期においても同様の働きを果たすことを確認した。
社会……
志知馬太一氏(隠退教師)
16年11月9日逝去、94歳。51年日本神学専門学校卒業。同年より浜松元城教会を牧会し96年隠退。
遺族は妻・志知和子さん。
淡路多恵子氏(隠退教師)
17年1月22日逝去、85歳。大阪府生まれ。96年日本聖書神学校卒業。同年より弓町本郷教会を牧会後、信愛報恩会に務め、06年隠退。
遺族は息・淡路雅彦さん。
池上 昭氏(隠退教師)
17年1月31日逝去、85歳。東京都生まれ。85年受允、88年受按。85年より八千代台、相良、塩尻アイオナ、上山教会を牧会し07年隠退。
遺族は妻・池上正子さん。
嶺重 知氏(隠退教師)
17年2月23日逝去、92歳。山口県生まれ。57年関西学院大学大学院卒業。同年より札幌、山崎、主恩、小阪、東梅田、泉北栂教会を牧会し05年隠退。
……
40総会期第1回監査委員会が、服部能幸、辻康、宮下重康の3名の委員全員の出席で、2月28日に開催された。組織とし、委員長を服部教師としたが、監査という業務の性質上、各監査委員は同等であることが確認された。
委員会では、2016年12月期までの経理状況について計良祐時財務幹事から報告を受けた。さらに、直近の状況について、道家紀一総務幹事(総幹事事務取扱)から報告を受けた。
その上で、今総会期において共有して行く課題として次のようなことが分かちあわれた。
⑴財務幹事の交代期にあたるので細心の注意をもって2016年度決算および2017年度の財務執行を確認して行くこと。⑵東日本大震災救援対策本部が閉じられる時期を迎えるので、その決算について注視して行くこと。⑶全国財務委員長会議などにおいて提示される各教区の財務諸表のフォーマットが統一されていない現状の改善を関係各位と協議……
40総会期第1回教師委員会が2月28日、教団会議室にて開催された。委員の半数交代もあり初めての顔合わせとなった。互いに短い挨拶を交わして始めた。そして、菅原力委員長を再選、書記に古旗誠、その他、今期は福島純雄、宮川経宣、金澤正善、上原智加子、中村英之各委員が選ばれた。
今委員会で特に準備する必要がある事項は、新任教師オリエンテーションである。6月12日〜14日、ハートピア熱海で開催する。交通の便が良く前回から利用し温泉もあり好評である。参加者は、2017年春季教師検定試験合格者等新任教師の他、教団三役、神学校教師など70~85名の参加を予定している。
3日間にわたるプログラムは、新任教師にとって牧会上の労苦を担っていく励ましと慰めを得る貴重な機会となっている。また、神学校の違いを越えての教職間の出会いも与えられている。毎回、優れた講師に恵まれているが、今年も石橋秀雄教団議……