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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4868号】人ひととき 梶原 友広さん 主において喜ぶ 人生へ

2017年9月16日
 「幼い頃は、教会の庭がいつもみんなの遊び場でした」。梶原友広さんは懐かしそうにそう語ってくれた。小学生の頃は学校から帰ると自宅の隣の教会で、友達と暗くなるまで遊ぶのが毎日の楽しみだった。しかしその時にはまだ、日曜日に礼拝堂に足を踏み入れることはなかった。  やがて成人したとき、自宅のポストにクリスマス・イブ礼拝の案内チラシが入っていた。ご近所付き合いのあった当時の牧師の誘いもあってクリスマス・イブ礼拝に初めて参加した。それが生まれて初めての礼拝だった。それ以来、年に一度クリスマス・イブには教会の礼拝に参加するようになった。  転機が訪れたのは2011年3月11日に起こった東日本大震災。自宅は少し高台にあったため、津波の直接の被害はなかったが、最愛の叔父が犠牲になった。「大好きだった叔父を助けてあげられなかった」、しばらくはその無力感に苛まれた。そうした中で「神さまにすべてを委……

【4868号】教団全体における宣教協力

 7月、奥羽教区秋田地区において、第11回秋田地区修養会が開催された。秋田地区内の16の教会より約90名が集い、講師より、「主の祈り」についてじっくりと学ぶことができた。一教会ではなかなか招くことができない講師を、地区や教区が主催する集会においてお招きし、その恵みに与ることができることは本当に幸いなことである。  ところで、同講師が牧師をしておられる東京のD教会では、年に一度、交通費を教会が負担して、同講師を地方の教会における奉仕のために派遣しているとのことであった(この度の地区修養会はそれを利用したものではなかったが)。  このことは、地方の小規模教会にとってはとてもありがたいことである。すでに秋田地区内のある教会ではそれを利用して同講師に来てもらい(何年か待ったとのことであるが)、礼拝説教と特別集会での奉仕をしてもらったということであった。  これは、同講師が以前、地……

【4866・67号】第40総会期第2回常議員会

2017年8月5日
熊本・大分地震被災教会現況、再建報告  40総会期第2回常議員会は7月10・11両日、教団会議室で開かれ、常議員30名全員が出席した。小橋孝一常議員による開会礼拝後、議事に入り、石橋秀雄教団総会議長は、「いくつかの教区総会を問安したが、教勢の衰退傾向が気になった。今総会期中、2度教区議長会を持つので、話し合って行きたい」と述べた。佐々木美知夫副議長は、教区総会問安で、印象に残ることとして、「四国教区が、互助への取り組みに力を入れている」ことを挙げた。  冒頭、梅崎浩二九州教区議長は、九州北部豪雨被害について、「果樹栽培の朝倉(福岡)、林業の日田(大分)両地区で甚大な被害が出たが、玖珠教会(大分)の保育園に被害が出た以外は、教会、信徒宅に大きな被害は出なかった」と報告した。  総幹事報告で、道家紀一総幹事事務取扱は、文書報告以外の報告として、「主座教会(大阪教区)が3月末で、被……

【4866・67号】▼伝道委員会▲四国・高知にて委員会開催

 40総会期第2回委員会が、6月19~20日に高知中央教会にて行われた。益敏牧師が、益守栄協力牧師、教会役員と共に新会堂のために支出された開拓伝道援助金への感謝を改めて述べた。  小池正造委員による開会礼拝がささげられた。  大三島義孝幹事より、業務報告及び会計報告を受けた。宣教委員会、農村伝道担当者、伝道推進室、リフォユース500実行委員会から、各担当報告を受けた。2016年度決算説明を受け、日独ユースミッション及びリフォユース500にそれぞれ20万円の補助金を支出したことを報告、承認した。  第11回「農村伝道」に関する協議会(2018年2月開催)の準備を進め、東海教区の農伝協議会と共に行う予定を確認した。本協議会としてはフィールドワークを含めたいなどプログラムの持ち方や、共催の在り方、経費の分担方法など、更に明瞭にしなければならない課題がある。東海教区の農村伝道委員……

【4866・67号】▼熊本・大分地震被災教会会堂等再建支援委員会▲熊本、大分をそれぞれ分担し視察

 熊本・大分地震被災教会会堂等再建支援委員会は6月26~27日、熊本・大分の2チームに分かれ、被災教会を訪問視察し、被害の状況、再建計画などの説明を聞いた。詳しい報告は、教団ホームページを参照してもらいたい。  熊本チームは、日下部遺志九州教区副議長、川島直道牧師(錦ヶ丘)、難波信義牧師(熊本草葉町)の案内で、被災教会8教会の内、7教会を訪問した。  熊本草葉町教会は補修工事完了。錦ヶ丘教会は補修済みだが十字架塔の再建は準備中。隈府教会は建物老朽化のため建て替えを決議、着工待ち。武蔵ヶ丘教会と熊本城東教会は見積もり・修復の業者順番待ちである。この2教会は順番待ちをしている中、昨年、また本年7月初めの大雨の時に雨漏りの二次被害にあったとのこと。早急な修理が望まれる。合志豊岡伝道所は破損軽微であるが工事は未着手。在日大韓基督教会熊本教会は「建物要注意」の診断だが、修復か建て替えかの……

【4866・67号】▼教育委員会▲教会学校から青年伝道まで広くカバーして

 40総会期第2回教育委員会が6月26〜27日、教団会議室で開催された。  宗教改革500周年というメモリアルイヤー。今年の夏は中高生・青年を対象にした大きな行事が目白押しである。台湾ユースミッション、日独ユースミッション、リフォユースなど、それぞれの進捗状況が報告された。その中で、今年度を単なる記念の年として終えてはならないこと、教団が青年に対する働きかけをするにあたって、確固とした足場を組める絶好の機会であるという認識が共有された。あまり時間をかけず、確実に取り組んでいくことが必須である。  また、それに関連して、第7回教区青年担当者会(9月4〜5日)についての準備が行われた。青年への牧会・伝道に関わる人は必ずしも「教区」の枠組で動いているとは限らない。青年に対する活発な働きをなしていくうえで、より多くの人が参加する工夫が必要である。今年はまず、講演の部分を公開にするなど、……

【4866・67号】▼宣教委員会▲「宣教方策会議」準備委員会を組織

 40総会期第2回宣教委員会が7月3日、4日両日、教団会議室にて開催された。  委員会は毎回、礼拝をもって始められるが、それに先立ち、委員会とほぼ重なる日程で葬儀が行われた内藤留幸元総幹事を覚えて黙祷がなされた。また、開会礼拝の説教のなかでも内藤元総幹事の働きに触れられ、同氏が教団総会に提案した「伝道決議」の意義について振り返る時を持った。  常設専門委員会、自主活動団体報告を受けた後に、主として3つの事項について協議した。  まず、第1回委員会での協議を受けて、「宣教方策会議」に関して話し合った。現行宣教基礎理論の取扱や改訂宣教基礎理論をめぐっての議論、また、伝道や伝道協力について、教憲教規の実質化など多岐にわたる議論がなされた。そのうえで委員長、書記の他4名の委員を選び、準備委員会を行うこととした。  なお、宣教方策会議は2018年3月5〜6日、富士見町教会にて……

【4866・67号】▼「牧会者とその家族のための相談室」設置準備委員会▲相談室設置に向けて10年にわたる協議

 7月4~5日、40総会期第1回「牧会者とその家族のための相談室」設置準備委員会を教団会議室にて開催した。これは前総会期において、宣教委員会の下に「牧会者とその家族のための相談室」を設置するための準備として、相談室設置準備委員会の設置が承認された結果であり、今期のみの委員会である。  当委員会委員は、米倉美佐男宣教委員長、堀眞知子「障がい」を考える小委員会委員長、加藤幹夫38総会期「障がい」を考える小委員会委員長の3名である。また吉澤永宣教委員会・「障がい」を考える小委員会委員を常時陪席とした。組織として、委員長に加藤、書記に堀を選出した。  「障がい」を考える小委員会において、10年前より牧会者やその家族の自死や精神的な疲労、それに伴う教会の混乱など、その深刻な問題が協議されてきた。また36・38総会期、2度にわたって同小委員会主催で「牧会者ならびにその家族の精神的ケアを考え……

【4866・67号】▼信仰職制委員会▲問い合わせ2件について協議

 第2回信仰職制委員会が、7月3~4日に全委員と担当幹事の出席のもと、教団会議室にて開催された。  前回議事録承認後、最初に当委員会発行の『式文(試用版Ⅰ、Ⅱ)』から3つの「祈り」の文章の転載の申し出を教団出版局から受けた。出版局職員より説明を受けたのち、協議し、これを承認した。  今回は、当委員会に対して答申を求められた諮問はなかったが、担当幹事からの問い合わせ2件について協議し、委員会としての見解を答えた。その2件とは、「教会員の陪餐資格及び入会資格について」と「教団総会議員である教師が他教区に転任した際の教団総会議員資格について」であった。  続いて、研究課題である『式文(試用版Ⅰ、Ⅱ)』(2006年及び2008年発行)作成と発行について、これまでの委員会報告及び式文改訂小委員会報告を参照しながら、検討を行った。今後も継続して学ぶことを通して、式文改訂を目指すことを……

【4866・67号】委員会コラム 予算決算委員会 教区財政も視野に入れて

 予算決算委員会は実務を処理することを主として扱う委員会です。それゆえに第1回委員会では「教規」「予算管理についての指針」「事務局経理規程」「経理規定細則」を確認し、これに則り委員会を進めることを確認しました。  春の時期は決算の審議が中心になります。しかし、執行の状況により今年度も予算の補正を行わなければなりませんでした。当初予算編成時には予測し得なかった事態への対応ではありますが、予算執行に適切な管理がより一層求められております。  ことに16年度決算は単年度赤字を計上しなければなりませんでした。昨年度予算決算委員会は「今後の教団財政の見通し」を公表し、2050年度までの予測表を作成しました。これによれば厳しい財務状況が今後も予測されます。そうした中での教団の予算執行は、これまで以上に注意が必要となるでありましょう。  そのような状況は教団ばかりではなく教区も同じだと……
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