東日本大震災支援の継続を確認
東北教区
第72回東北教区総会が5月23日、24日、仙台青葉荘教会、東北教区センター「エマオ」を会場に開催された。出席議員は開会時151名中127名だった。組織会後直ちに、昨秋の教師検定試験合格者に対して16年11月に行われた按手礼早期執行(2名)の報告を承認し、本総会では按手1名、准允5名を執行、正・補教師を新たに立てた。
小西望議長は議長報告で、提案を予定していた台湾長老教会嘉義中会との宣教協約についての審議は、先方の都合により今総会では行えないことを報告、事情については現在問合せ中とした。東日本大震災救援について「2016年度末に教団救援対策本部は解散したが、教区は昨年度総会で確認したとおり2019年3月まで働きを継続する。教区内19教会が会堂・牧師館の建て替え、大規模修繕に取り組み、内14教会が教団からの総額1億6085万円の貸付を受けた……
教区総会の取材を終えようとしている。いつもこの時期に思うのは、主観と客観のせめぎ合いである。▼会議で語られたことをすべて報告しようと思えば、発言録としてテープ起こしなどして何頁にもわたる記録となる。語ったことをそのまま文字とするのだから最も客観的と言えるのかもしれない。しかし議事録であってもこうはならない。書記による取捨選択により手際良く、議論されたこと、決議したことが記録として残る。新報記事はなお紙幅が限られるゆえ、記者たちの選択幅はもっと大きくなり主観と客観のせめぎ合いが起る。▼けれども、幾つかの教区を取材すると、その教区に特徴的な議題や慣習となっている議事進行も際立ってくる。議事録ではかえって平板となり目立たなくなることかもしれない。他教区から転任してきたり、教区を跨いで教会を転会したりがあると同じような経験もあることだろう。中にいては当たり前と思ってしまうことも、外から来て見るこ……
機構改革による削減予算可決
奥羽教区
第72回奥羽教区総会が5月23日~24日、奥羽キリスト教センターで、開会時正議員114名中102名の出席で行われた。
議長報告において、邑原宗男議長が6頁にわたる報告文を約30分かけて朗読。冒頭、江刺教会が献堂式を行い、教区内被災教会礼拝堂・牧師館の再建事業は一応完了したことを感謝と共に報告した。また、教区に関しては、11月に開催された臨時総会で機構改革を可決し、今年度から実施すること、昨年度の総会で可決された「安全保障関連法の廃止を求め、憲法『改正』に反対する声明」に基づき、議長名で「安全保障関連法による自衛隊の南スーダン派遣閣議決定及びそれに基づく派遣への抗議」を採択し、安倍晋三内閣総理大臣、稲田朋美防衛大臣に送付したこと等を報告した。
機構改革においては、教師常置委員を1名減らし3名とした他、5つの常設委員会(伝道、社会、教……
教師委員会の働きは教規によれば、①教師養成機関に関する事項、②教師の育成、研修および留学などに関する事項、③教師の人事交流に関する事項、④教師の戒規に関する事項、とあります。どれもが重要な事項ですが、特に委員会が喫緊の課題として検討しているのは、②の「教師の育成、研修」ということです。教団がたてた一人の教師が主のご委託に応えて歩んでいくためには、主の導きの中で、さまざまな形の学びや支えが必要でありましょう。その一つの大事な柱として、教師の継続教育、生涯教育ということがあります。それは教団という教会の欠くことのできない、大切な事柄です。教団は過去において、教師夏期講習会、牧会者共同セミナーといった継続教育に取り組んできましたが、さまざまな事情からそれらは現在行われていません。地区、教区、各神学校をはじめ、さまざまな形での研修の取り組みが現在行われていますが、同時に、教団としての教師の継続教……
三井啓示氏(隠退教師)
17年4月2日逝去、83歳。東京都生まれ。59年青山学院大学大学院卒業。同年より桜木、福井神明、中目黒、仙台五橋教会を牧会し08年隠退。
遺族は息・平井義人さん。
出口光子氏(隠退教師)
17年4月26日逝去、91歳。静岡県生まれ。55年東京神学大学大学院卒業。60年より六角橋教会を牧会し09年隠退。
遺族は息・出口告さん。
3月6日の救援対策本部最終会議に引き続き、3月16日及び5月8日、本部事業の残務処理を担当する継続事業委員会が開催された。
第1回委員会 冒頭委員会組織が行われ、委員長に佐々木美知夫・前対策室長、書記に真壁巌・前本部委員、財務委員長に佐久間文雄・前本部財務委員長を互選し、その他、保科隆・前本部委員、陪席に道家紀一総幹事事務取扱、飯島信担当幹事で組織することが確認された。
続いて常議員会から付託された事業内容として①被災教会からの貸付金返済受付等管理業務、②教団救援対策本部よりの申し送り事項【東北教区被災者支援センター・エマオ活動支援、東北教区放射能問題支援対策室「いずみ」活動支援】、③教団救援対策事業全記録刊行業務、④教団救援対策本部会計処理業務、⑤その他、教団救援対策本部活動からの継続事業を改めて確認したほか、計良祐時財務幹事が2月末までの収支状況を、飯島担当幹事が会堂……
5月25~26日、韓国南水原永楽教会を会場に、第14回日韓連合異端似而非対策セミナーが開かれた。日本側は日本基督教団、在日大韓基督教会、カトリック中央協議会、日本聖公会、バプテスト連盟を含む16名、韓国側は大韓イエス教長老会(PCK)の35名の計51名の参加。
今回の講演は、卓志一教授(釜山長神学大学校)「韓国異端の動向分析及び対応策-異端と政治権力の癒着を中心に」と、川島堅二教授(農伝・恵泉女学園大)「日本における『摂理』の活動と対策」であった。
卓講演では、セウォル号事件をきっかけに起こった朴大統領から文大統領への政権交代により、韓国政界がカルト系諸団体との癒着関係を明確に否定するようになり、「似而非集団規制法」制定の動きまで出始めたことが報告された。朝鮮戦争期に生まれた多くの団体が、現在女性教祖に代替わり継承されていく形で生き残りを図ろうとしている中で、これは注目す……
成田夫妻は日曜の朝礼拝前、道行く人に『こころの友』を配り、教会の存在を伝えている。
産婦人科医として生きた喜代司さんは、「僕は二人の犠牲で生きているのです。一人はイエス様。もう一人は母です。結核に罹って、命が危ない、と言われていたのに、僕を産んで、3ヶ月で亡くなりました。僕は十字架の贖いを、そのことと重ねて考えさせられるのです」と語る。命を見つめ続ける務めにあったことに深い思いを抱き続けたことを感じさせられる言葉である。
喜代司さんは順天堂大学医学部に合格。一人の教授に導かれ、日本ホーリネス教団小岩教会で受洗。その後、鳥取大学医学部に入学し、米子教会に出席する。東京・富士見町教会で受洗し、故郷の米子教会に出席していた由紀子さんとはここで出会い結婚、一男一女を授かった。博士号取得後、移住。広島・庄原教会に籍を置く。当時の笹尾清史牧師との家庭的な交わりに感謝をしている、とのこ……
幼稚園の庭に大きな桜の木が4本ある。今、新緑が深まり、子どもたちのために大きな木陰を作っている。涼しい風を受け、子どもたちは元気に遊んでいる。この大きな木陰は当然一朝一夕に出来たものではない。先達が小さな苗を植え大切に育ててくれたからこそ、桜は神の恵みを受けて大木となった。子どもたちのために充分その役割を果たしているのである。子どもたちは花を楽しみ、木陰で遊び、鳥の声を聴き、美しい落ち葉で様々なものを作る。冬の寒さの中で、木の周りを走り回って遊ぶ。
この桜もやがて年老いてゆくだろう。この素晴らしい環境を子どもたちのために維持するには、今の桜を大切にしながら若木を将来に向かって育てねばならない。桜は子どもたちと遊びながら年を重ね、神の御業のために成長していくからである。
考えてみれば幼稚園は子どもたちが自らの将来に備える場であり、将来の社会を創るための備えの場である。神の愛……
熊本・大分地震献金議案可決 三役再選
九州教区
第67回九州教区総会は、5月2日から3日間、福岡中部教会で、正議員235名中、開会時159名が出席して開催された。
梅崎浩二議長は、8頁、30分余にわたる長文の議長報告の半分を、昨年4月発生した熊本・大分地震への対応、現況報告に当て、「被災15教会の修復費用を1億8000万円と試算し、再建支援募金を展開している。
この1年、4284回の間断無い揺れに、傷ついた建物は揺さぶられ、記録的豪雨に被害が増幅した。これまでに、竹田教会(大分)の補修工事が完了し、復旧第1号となった」と報告した。
1日目午後4時半、総会は、「熊本・大分地震報告」議員研修会を開いた。九州教区は、隔年の3日間総会の際、初日夜をその場としているが、「出席率を配慮」(梅崎議長)して、議事を中断し1時間半の研修会を持った。
講師の川島直道牧師(……