3月8日から13日にかけて世界教会協議会(WCC)の世界宣教伝道会議がタンザニア・アルーシャにて開催された。テーマは「霊に導かれて進むことー変革をもたらす主の弟子となることへの招き」だった。全体で1000名以上、日本から10名が参加、教団世界宣教委員会からは、野川祈氏(国立)と三浦洋人氏(仙台北)を派遣した。
会議は、礼拝、聖書研究、社会と教会が抱える課題についての発題とワークショップから成り、特に10日は「周縁からの宣教」(Mission from the Margins)というテーマで障がいを抱える人、少数民族、移民、女性等から発題があり、討論する時間があった。ここで言う周縁とは社会から弾き出された弱者を指す。確かに周縁に置かれている人々に眼差しを注ぐことは極めて重要であるが、「周縁や少数者という言葉を用いること自体が、中心にいる自分たちと、そうでない人々を既に差別してしまう……
かつて「江戸優り」と言われるほどに栄えていた水郷の町・佐原には、屋号を代々引き継いでいる商家が多い。橋本伊作さんは「司佐野屋」に生を受けた。曾祖父は今年で創立130年となる佐原教会の当初からの教会員で、橋本さんは四代目にあたる。「あなたの家は教会守りなんて、よく言われますが」と、橋本さんは面映ゆげに目を伏せた。「人間に神様を守れるはずがありません。恩寵の中に置かれているのは私どもです」。
教会に通うことを当たり前として育ったが、主との出会いはなかなか訪れなかった。千葉支区中高生修養会で、感動的な証しを語る仲間が羨ましかった。信仰ばかりでなく身近な事柄を、頑ななまでに真剣に受けとめ悩む十代を送る中で「その日の苦労は、その日だけで十分である」の聖句が心に沁みた。深く慰められ、今日を大切に生きることだけに集中しようと決めた時、心底から楽になった。
高校2年で受洗した。救われた喜……
3年前、教会駐車場のアスファルト舗装工事をした際、余ったアスファルトを、雑草で悩まされていた細長い隙間に敷いてもらった。工事担当者からは、「下地をきちんとやっていないから草が生えて来ますよ」と言われた。
その言葉の通り、アスファルトを突き破って、草ならぬ、球根を全部移植したはずの水仙とチューリップが顔を出し、前よりも大きく育った。花の生命力の強さに皆驚いたが、埼玉から引っ越して来られた会員が本当に感動して見ていた。彼女は息子さん家族がおられる秋田に転居して来られたのであるが、冬の寒さと雪国の生活の厳しさにいささか気落ちしておられた。
彼女が先日、「こんな記事がありました」と、新聞の切り抜きを見せてくれた。あるテレビ番組の紹介記事で、アスファルトの下は乾きにくく、光が当たりやすいので、植物の成長には好条件なのだとあった。植物学者の、「(植物にとって)ハッピーだと思いますよ」……
その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。そう言って、手とわき腹とをお見せになった。弟子たちは、主を見て喜んだ。イエスは重ねて言われた。「あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」《ヨハネによる福音書 20章19~21節》
命のための行進ーヘッドライトの働きを担った高校生
イースター・主の復活をお祝いいたします。
ここアメリカで3月24日に歴史的な「命のための行進」が行われました。それは過日、フロリダ州で起こった銃乱射による高校生殺害の事件に端を発した銃規制を呼びかけるものでした。
アメリカでは年間3万5000人が銃によって命を落としていると言われます。その内、子ども及び……
テキストに真剣に向き合い、喜びを見出し、語り出すように
2018年春季教師検定試験が、2月20~22日、キリスト教会館、早稲田奉仕園を会場として行われた。初日、筆記試験、2~3日目、面接試験が行われた。補教師58名、正教師21名、転入4名が受験した。今回、受験生が多く与えられた。伝道者が不足している厳しい現実にあって、主が日本基督教団の教師としてこれだけ多くの伝道者を立ててくださっていることに感謝した。試験の結果、補教師合格44名、継続6名、不合格8名、正教師合格19名、不合格2名となり、転入4名も認められた。
教師検定試験は伝道者としての召命を問う試験である。筆記試験、面接試験を通して、伝道者としての召しが問われた。
そこで問われるのが、伝道者が語る言葉であった。福音を聴く魂の奥底まで届く、明晰で、鋭く、慰めに満ちた福音を語っているかが問われた。そのために、伝道者とし……
「熊本・大分地震被災教会会堂等再建支援募金」にご協力くださり感謝いたします。
以下のように40総会期第4回常議員会にて、2019年3月31日までの延長を決定しました。引き続きご支援をお願いいたします。
教団総会議長 石橋秀雄
議事30 熊本・大分地震被災教会会堂等再建支援募金に関する件
提案者 議 長
議 案
熊本・大分地震被災教会会堂等再建支援募金を、1年間(2018年4月1日~2019年3月31日)延長する。
提案理由
39総会期第第8回常議員会(2016年8月30日)において、熊本・大分地震被災教会支援に関して、熊本・大分地震被災教会会堂等再建支援募金の開始を可決した。その際、同募金の期間は、「2年間(2016年4月15日~2018年3月31日)」とした。
しかし、熊本・大分地震被災教会会堂等再建支援委員会よりの報告によると……
3月21日、青山学院大学ガウチャー記念礼拝堂を会場に、宗教改革500周年記念事業の最後の行事として、日本基督教団主催の青年大会「リフォユース500ユースカンファレンス」が開催された。
教派を超えて、教団が加盟しているNCC系、JEA(福音派)系、JPN(ペンテコステ派)系の諸団体にも呼びかけがされた。
大会当日は、雪交じりというあいにくの天候であったが、教団からの参加者約200名を含む1000人以上の若者を中心とした参加者が集められ、教団主催の青年大会としては稀にみる大規模な大会となった。また、当日の様子はインターネットを通じてライブ配信され、常時100人を超える人たちが視聴した。学食には20を超える協賛団体のブースも用意され、参加者の交流の場ともなった。
当日のプログラムは礼拝形式で進められた。大会のために青年有志により結成された100人ゴスペルチームによる賛美……
3月14~16日、広島教会を会場にアメリカ、オランダ、カナダ、南アフリカ、韓国、台湾、香港等、出身国も派遣団体も異なる35名の参加者が集い、2018年宣教師会議が開催された。
初日は会場となった広島教会の武田真治牧師を通して御言葉に与りつつ、開会礼拝が捧げられた。今年の主題は「本当の平和への道—ヨハネ14章27節」。
2日目は広島教会会員の山崎敦子氏から被爆体験を聞いた後、日本語、英語、韓国語、中国語等の言語別に分かれ、シェアリングの時がもたれた。証しの中で、かつて広島教会におられた牧師が説教中に「広島に原爆が落ちたことは恵みだった」と語ったという話が特に出席者の関心を集めた。この牧師も原爆で娘を亡くしている。その言葉の意図は、また神の恵みとはいったい何なのか。北森嘉蔵牧師の「神の痛みの神学」について思い巡らした者、理解を超えた出来事を心に留め続けた主イエスの母マリアや主……
東京教区には約250の教会、1万7000人の現住陪餐会員が属しています。
教区は東、西南、南、北、千葉の五支区を置き、各支区が支区内諸教会の連帯をはかりながら伝道に励んでいます。
教区には、東支区の伊豆諸島の教会、千葉支区の千葉県農漁村地域にある教会が属しています。両支区を通して関係を維持し、それぞれに宣教費、経常互助費を予算化しています。また教団伝道資金教区伝道方策交付金を活用して「離島教会交流」「伝道キャラバン(千葉県)」などを実施しています。
教団信仰告白を奉じ、教憲、教規を遵守することを基本方針に、五支区の一致をはかり、支区相互の情報交換や教区活動への協力をお願いするため、教区五支区長会を置いています。
教区伝道部、教育部、社会部も各支区各部との連絡調整と教区としての課題を担うために活動しています。各委員会も各支区を通して各教会へ、また各教会から支……
川端由喜男氏(隠退教師)
18年3月2日逝去、94歳。東京都生まれ。50年東京基督教神学専門学校卒業。同年より二宮、国府、信愛、清瀬信愛教会を牧会し、94年隠退。
遺族は娘・秋元慈子さん。