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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

新型コロナウイルス感染拡大の渦中で,教団新報:一覧

【4884号】台湾基督長老会総会報告

2018年6月30日
 台湾基督長老会(PCT)総会が4月17~20日、台南の長榮女子高級中學で開かれ、世界宣教担当の加藤誠幹事とともに参加した。ちなみに会場となった高校は台湾で最初の女子教育機関であり、戦前日本の統治下では植村環牧師や番匠鉄雄牧師が校長を務めた学校で、日本とも関係が深く、総会では開会礼拝に続き多くの海外ゲストよりアメリカ改革教会と日本基督教団からの表敬の挨拶が求められた。  総会参加者は各中会からの代議員他総勢で600人ほど、議長、副議長、書記などの選挙が行われたほか、会期が長いせいか、間に一般社会の法と教会の法との違いに関する講演があったり、召天された牧師や長く働いた方々への感謝の時が設けられたり、ぎすぎすした議論の場というよりは、穏やかな教会の会議の雰囲気で終始していた。  今総会では韓国福音教会(EKC)とブラジル台湾長老教会との宣教協約が結ばれ、丁寧に協約条項を確認した後、……

【4884号】人ひととき Sowers(ソワーズ)倉橋宇多子  宗田 光悦 歌による種まきを

 ソワーズのヴォーカルとして活躍する倉橋宇多子さんは、武蔵野音大声楽科を卒業。日本テレビ「今夜は最高!」にコーラス「ザ・最高ガールズ」としてレギュラー出演。都内ライブハウスに出演しCM等のレコーディングに参加した実績を持つ。ピアノを担当する宗田光悦さんは、国立音大作曲科を卒業。六本木にてジャズピアニストトリオで活動を開始。テレビ、ラジオの音楽製作も手がける。現在、高校の音楽科で音楽理論や作曲の講師を務める。  宇多子さんは、幼少より歌うことが大好きだった。母・佐江子さんの歌好きは、娘の名前に反映した。クリスチャンの母と教会に通い、中3の時、広島の教会で洗礼を受けた。卒業後は歌手として音楽事務所に所属し、子ども向けコンサートで全国を巡った。その時のスタッフの一人だった光悦さんと出逢う。光悦さんは会津若松出身。姉の影響でオルガンを始め、小学生の時から電子オルガン奏者として活動し、作曲家を……

【4884号】姉の証し

 広島の姪から電話で「母が死んだ」とのこと。私の姉が召された。すぐ広島の呉に飛んだ。  呉の天応は私の故郷だ。特に天応での小学校4年生から6年生は楽しくて仕方がなかった。父の会社が倒産し両親は職を求めて東京に行ったが、私は、11歳年上の姉と二人、天応で暮らした。  姉は勉強が大好きで、広島女学院から勉強がしたくて公立の大学に進学した。医学部に行きたかったけれど、家が貧しく、大嫌いな国文科に入った。大嫌いだから却って勉強ができると思ったとのこと。大学を卒業すると給与が一番よいとバスガイドになり私を育ててくれた。  姉は私を厳しく育ててくれたが、仕事柄、早朝出かけて深夜帰宅、泊りのときもあった。お陰で「海の子、山の子、自然の子」と遊びまくる最高に楽しい小学生時代だった。  私は姉を尊敬し、姉を誇りに思っていた。姉と共に呉山手教会に通った。姉は同教会で受洗し、同教会で結婚……

【4883号】2018年度教区総会報告2 教団機構改定を各教区議論

2018年6月16日
教区機構改正否決、再検討へ 西中国教区  5月15日、16日、エソール広島で第67回西中国教区総会が開催された。開会時出席議員は128名中105名。開会礼拝、組織会後、直ちに准允1名、按手3名を承認、執行、補・正教師を立てた。  小畑太作議長は議長総括で、66総会から常置委員会への付託事項(広報委員会原稿書き直しについて、性差別的表現についての取組み)は、いずれもが審議継続中と報告した。教区機構改正、中長期的財政計画を今総会で審議するとした。  「中長期的財政計画検討」として栗原通了財務委員長が経過報告した。66総会には教区財政推移と今後の経過予想を示したが、今回は新たに17教区の会員数推移、年齢構成、献金割合、負担金割合のデータを提示して教団全体での西中国教区の位置を提示した。会員数減少に応じた教区財政規模の縮小、教区予算規模(17年度、2954万円)に対して37%になる……

【4883号】荒野の声

 ほどよい距離感、転入会した新会員が歓迎会で話してくれた言葉である。はじめての礼拝出席からしばらくして入会を申し出た。この間の教会員たちとの交わりの距離感をこう表現した。一方で、はじめて教会に来て何ヶ月も誰からも声をかけてもらわなかった、と受洗後しばらくして笑い話のように語った教会員もいた。▼積極的に声をかけてすっと避けられてしまうこともある。遠慮と言うか、配慮と言うか、声をかけないでいて寂しい思いをしていることもある。ほどよい距離感はなかなか難しい。伝道においても、牧会においても。▼少し時間が経ったが、オリンピックで活躍したカーリングを、その一投は自分が投げた後に意味がわかると解説していた。投げてみなければ何も起らない。投げたものはわたしたちの手を離れて肯定だろうと、否定だろうと反応を起こす。▼投げた種は実を結ぶこともあれば、そうではないこともある。わたしたちはどの種が実を結び、どれが結……

【4883号】2018年度教区総会報告2

互助自主献金、目標額を大幅に上回る 中部教区  5月22~23日、第68回中部教区総会が金沢教会にて開催された。開会時の出席議員数は195名中166名であった。開会礼拝の中で聖餐式を執行し、組織会を経て常置委員会報告から議事を開始した。 初日前半では、昨年度から開始した「中部教区互助制度を支える自主献金」の今後への展望に議論が集中した。中部教区は手厚い互助制度を特色としているが、これまでの体制では教師の生活を支えきれないところまで財政が悪化したことを鑑みて、前総会で教会・教師に加えて信徒による献金運動の開始を可決、昨年度中に100万円を目標として実施した。横山良樹議長は常置委員会報告の「評価と展望」の中で、この目標額を大幅に上回る約320万円が献げられ、謝儀援助と伝道費援助を大きく増額して今年度互助案が可能になったと告げた。そのうえで、今年度の250万円の献金目標額を提示し、献金……

【4883号】教区議長コラム 神奈川教区 三宅宣幸

神奈川教区の働き  神奈川教区には、現在107の教会・伝道所があり、現住陪餐会員数は、2016年度の統計では、8133名です。  一教会を除いて、負担金は全額納めていただいており、教区の財政、運営は、全教会によって支えられている、という状況にあります。  しかし、懸案の北村慈郎教師の処分の問題については、まだ解決には至っていない、と考えています。教区の中にさまざまの立場、意見があることは確かですが、教区としては、教団の決定に異議を唱える立場を確認しています。  そのような中ですが、教区としては、特に困難な状況にある教会・伝道所を教区内互助制度によって支えると共に、委員会活動を通して、さまざまな課題と取り組んでいます。2017年度には、宣教部委員会が中心となって、2017年11月23日(木・祝日)に「第二次大戦下における日本基督教団の責任についての告白」、いわゆる「戦責告……

【4883号】宣教研究所▶「青年と性」シンポジウム

青年の性意識の変遷に教会の対応は  4月16日、宣教研究所委員会は教団会議室において「青年と性―キリスト教倫理の観点から」と題するシンポジウムを開催した。この集会は、今日における青年の性をめぐる問題を教会がいかに受け止め、取り組むかは、教会の宣教の本質に関わる問題であるとの認識を元に開催されたものであるが、各方面の理解と協力により38名の出席者を得て開催することが出来た。  集会には2名の講師(発題者)が立てられた。最初に講演に臨んだ町田健一氏(元国際基督教大学・北陸学院大学教授)は、「キリスト教教育における性教育の位置づけ―青少年の現状と緊急課題」と題して発題し、現在の青少年の性意識の変遷について説明し、性関係が結婚という出来事から切り離されて一般化したのは遙か昔のことであるが、今や小学生に対する性関係への誘いが少年少女漫画やインターネットにより浸透しつつあることを述べた。またこ……

【4883号】消息

古屋安雄氏(隠退教師)  18年4月16日逝去、91歳。上海生まれ。51年日本基督教神学専門学校卒業。同年より伊東教会を牧会し、国際基督教大学、聖学院大学大学院に務め、13年に隠退。  遺族は妻・古屋幸さん。   小笠原政敏氏(隠退教師)  18年4月22日逝去、96歳。 宮城県生まれ。53年 エール大学神学大学院修士課程修了。54年より東北学院大学に勤め、56年 より岩沼、仙台長町教会、名取伝道所(現、名取教会)を牧会し、11年隠退。  遺族は、娘・大泉真理さん。   榎本てる子氏(関西学院大学神学部)  18年4月25日逝去、55歳。京都府生まれ。85年関西学院大学神学部卒業。同年より甲子園、世光教会を牧会し、京都教区巡回教師を経て、関西学院大学神学部に務める。  遺族は母・榎本和子さん。   小林 望氏(隠……

【4883号】人ひととき 中川 ミヨさん 聖霊に導かれたあゆみ

 かつて、日野原重明先生の薫陶を受け、聖路加国際病院の看護師、保健師として、先生の信仰と共に、公衆衛生の先駆けとなった。「それは、厳しかったです」と中川さん。日野原先生は、「明日までにやっておきなさい」と、期日までにその成果をきっちりと出さなければ許されない先生だった。それは、ご自身の信仰からだったと中川さん。神さまから託された人の命と、その仕事の意味と重さを知っておられたからと。  中川さんにとってのキリスト教のルーツは、日本基督教団中条教会を設立した祖父に遡る。さらに、信仰者の養子となり、青年期まで過ごした、前橋の共愛学園での寮生活にある。共愛学園での生活は礼拝に始まって、礼拝で終わった。当時、戦争中であり、空襲警報が鳴り響く中、焼夷弾をかいくぐり、下級生の手を引いて逃げた。帰ってきたら、学校が丸焼けになっていた。お互いに、生きて帰れるかわからない生命のはかなさを感じ、友人たちと……
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