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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4875号】熊本・大分地震被災教会のクリスマス

2018年1月27日
主が建てられた教会を信じる 別府不老町教会  熊本地震によって被災した緒教会の復興のために祈り、支えくださり、心より感謝する。主の憐れみと皆様の支援がなければ、復興の道筋は到底見出すことができないものだった。改めて、祈られ、支えられている幸いと喜びを心に刻むものである。  震災以後、別府不老町教会は礼拝堂が使用できなくなり、礼拝堂の建て直しを決議して歩んできた。しかし、以前に行った建築の借入金も完済しておらず、資金の目途がまったく立っていないなかで、計画を進めることになった。日々不安や恐れとの戦いがあり、「神を信頼するか」、「主が建てられた教会を信じるか」が大きく問われることとなった。  資金が足りなかったときのための資金繰りに頭を悩ませていたが、主なる神と主の教会は私たちの信頼に応えてくださった。  九州教区の執行部、教団の会堂等復興支援委員会、教団伝道委員会が祈りを……

【4875号】教区議長会議 教区議長が集い日本伝道について話し合う

 12月11~12日、ハートピア熱海にて、今総会期第2回目の教区議長会議を開催した。出席者は、教団三役・16教区議長(沖縄教区議長は欠席)で、教団伝道対策検討委員3名、予算決算委員長、教団幹事4名が陪席した。  これは、6月の第1回教区議長会議に続き、各教区での伝道の取組みを互いに聞き合い、それぞれの現状と課題を共有することを目的として開催したものである。  開会礼拝(石橋秀雄議長)の後、伝道対策検討委員会報告として、同委員会の検討内容について雲然俊美書記、同委員会が設置した教団機構・財政検討小委員会での検討内容について同小委員会の小西望書記が報告した。報告の後、教団における信仰の一致とは何か、伝道対策検討委員会で審議している伝道の概念とは何か、小規模教会に対してどのような支援をしようとしているのか等々の協議をした。  その後、1日目の夜まで、各教区からの報告の時間をもっ……

【4875号】信仰職制委員会 「式文」改訂について協議

 第3回信仰職制委員会が、12月4~5日に教団会議室にて開催された。武田真治書記欠席のため、田邊由紀夫委員が書記を代行した。  今回、当委員会に対して答申を求められた諮問はなかったが、道家紀一担当幹事から、「キリスト教教育主事の関係施設における位置・処遇について」と「在外教師の教区名簿の登録について」の問い合わせがあり、協議の上、委員会としての見解を答えた。  続いて以下の研究課題に取り組んだ。  ⑴「『現行教規、諸規則』の問題点について」—藤盛勇紀委員長より発題があり協議した。石橋秀雄教団議長に報告し、今後の取り扱いについて検討してもらうことにした。  ⑵「式文改訂について」—この件を検討する前提として、『式文』(試用版Ⅰ、Ⅱ)の作成に携わった岡本知之前信仰職制委員会委員長に同席してもらい、試用版『礼拝式文』作成の経緯と教団における礼拝指針の位置づけについて、詳し……

【4875号】教区議長コラム 北海教区 「連帯」の宣教的意義

 北海教区の教会・伝道所の半数以上が会員数30名以下の「小規模教会」である。いずれも高齢化、会員減、若年層の不在、財政難に悩んでいる。  しかし、教会が立つ街もまた高齢化、少子化、人口減、経済不振といった課題を抱えている。教会は、地域の課題を共に負って悩んでいるのだ。隣人と共に担う苦難を恥じることはない。胸をはって苦しもう。  苦悩する地域に教会が証しできるメッセージは、「神は共におられる」ということだ。私たちは決して見捨てられてはいない。孤独ではない。孤立していない。ひとりではない。共におられる方がいる。そして共に生き、悩み、重荷と困難を分ちあう交わりがある。北海教区の諸教会がつちかってきた「連帯」の宣教的意義がそこにある。  北海教区は長年にわたり「教職謝儀保障」を充実させて地方小規模教会にも牧師が定住できるよう祈り支えてきた。ところが近年はそれでも牧師招聘が困難で牧……

【4875号】クリスチャントゥデイなど張在亨牧師グループに関する声明

 日本基督教団は2008年6月、議長声明において、クリスチャントゥデイに対する疑惑が解消されるまで、クリスチャントゥデイと一切の関係を持たないことを宣言した。  2008年4月に、クリスチャントゥデイは、疑惑を指摘したキリスト教教職者を名誉毀損で提訴した。この民事訴訟の2013年11月判決において、この教職者の表現の一部に適切でない部分があったとされる一方で、クリスチャントゥデイを含む多数の関連団体・教会が張在亨牧師の影響下にある一体的なものであったことが明らかにされた。  そして今年、かつて同グループ内において、張在亨牧師は来臨のキリストであるとの信仰に誘導する聖書講義が行われていた事実や、団体・教会の活動を維持するため、メンバーが消費者金融から借り入れをするように仕向けられたり、人事指示を受けて過酷な集団生活や無償労働をさせられていた事実などについて、複数の脱会者から証言を……

【4875号】消息

城﨑 進氏(無任所教師)  17年8月1日逝去、93歳。中国(青島市)生まれ。50年関西学院大学神学科卒業。同年より神戸東部教会を牧会し、関西学院、神戸女学院に02年まで務める。  遺族は妻・城﨑昑子さん。   杉山謙治氏(隠退教師)  17年11月4日逝去、87歳。静岡県生まれ。56年東京神学大学大学院卒業。同年より富来、羽咋、松阪、小阪、西九条教会を牧会し、14年隠退。  遺族は息・杉山牧夫さん。   花島順一郎氏(東京シオン教会主任担任教師)  17年11月18日逝去、81歳。東京都生まれ。62年東京聖書学校卒業。同年より菖蒲、小松川、東京シオン教会を牧会。  遺族は息・花島宣人さん。   加藤喜雄氏(隠退教師)  17年12月7日逝去、80歳。東京都生まれ。61年日本聖書神学校卒業。同年より軽井沢、江東……

【4875号】伝道のともしび 「受けるよりは与える」教会へ  關橋 賢

 2011年3月11日、私は東京神学大学で執り行われていた先輩方の卒業式に出席していました。式が行われる礼拝堂は卒業生とその関係者で埋め尽くされていたので、2階の大教室に設置されたプロジェクター越しに中継される式の様子を他の学生たちと一緒に見ていました。当時の学長であった近藤勝彦牧師の式辞が始まってしばらくすると、激しい揺れに襲われ、床が抜けて下に落ちてしまうのではないかという恐怖を覚えました。仙台に住む親戚から電気・ガス・水道などのインフラがすべてとまり、自宅から避難していると知ったのは震災の2日後でした。  東京で私が恐怖を覚えたあの激しい揺れは、北関東の内陸にある群馬の地にも押し寄せ、震度5弱の地震によって、献堂から59年を経た原市教会の会堂にも被害が出ました。  原市教会は安中教会の枝教会として1886年に創立され、現在の会堂は1952年に完成・献堂されました。清水建設……

【4875号】宣教協力学校協議会主催 宣教師不在校での出張礼拝

 宣教協力学校協議会は、これまで北米・英国の旧JNAC(日・北米宣教協力会)諸教会から宣教師を受け入れてきた諸学校で構成する協議会である。かつてはCoC関係学校協議会という名称だったが、旧CoC(内外協力会)の発展的解消により2007年に改称した。  宣教協力学校協議会の加盟校は40校あるが、現在、宣教師がいる学校は全体の3分の1に留まる。残りの3分の2は、宣教師不在にもかかわらず同協議会を支え続けている。脱退の意向を表明する加盟校が現れる中、協議会運営委員会は、小暮修也運営委員長(明治学院院長)を中心に何度も話し合い、宣教師不在校にも協議会加盟のメリットを感じられる働きを見出すこととした。  昨年の運営委員会で、宣教師不在校で宣教師が説教を行う提案があった。こうしてプロジェクトが動き出した。主催は同協議会、コーディネートを教団事務局が行った。対象校を同協議会の運営委員会が選び……

【4875号】人ひととき 伊藤由紀子さん 被爆二世として 連帯を生きる

 本州最西端の町、下関は、関門海峡を挟んで眼前に九州、門司港が望める。国内外の船舶が往来したこの下関の中心街で、伊藤由紀子さんは、祖父の代からの骨董店を継ぎ、ギャラリー喫茶を営んでいる。  伊藤さんは、地元のミッションスクール、梅光女学院に進学し、キリスト教に出会う。当時の恩師、詩人の森田進氏が繰り返した聖句が、今も耳に残る。「後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けよ」(フィリピ3・13)。卒業後は後ろのものを忘れた。美大進学のため上京するも、キリスト教を振り返ることはなかった。しかし、主は、伊藤さんを忘れなかった。美大を卒業して地元に帰ると、ふと教会へ足が向いた。就職し、病を得、紆余曲折あったが、「気づいたときには、洗礼の水がここ(頭)にあった」と笑う。伊藤さんの店は、常連客や梅光女学院OGの憩いの場だ。  伊藤さんは、被爆二世である。当時16歳だった母は、建物疎開に向かう途……

【4875号】御業を喜び歌う歩み

 寒さの時、教会の庭で土から芽を出している植物がある。よく見ればあちこちに、蕾をつけて咲き始めている草花がある。蒼々とした葉を冷たい風の中に揺らしているものもある。四季折々の庭の風景として見れば当然の姿である。しかし僅かな寒さに震えている私からすれば、一つ一つが不思議な光景であり、“神様の為さることは本当に素晴らしい”と、あらためて思う。もちろん葉を落とした木々も既に春の準備を終え、枝先に堅い花芽や新芽をつけている。  教会はこの季節、主の御降誕を祝い、やがてレントへと向かう。クリスマスの喜びは十字架の贖いへと私たちを導き、飼い葉桶のキリストはその命の温もりで私たちの存在に力を与えられるのである。私たちを復活の命に生かし、神の国の住人とするために主イエスは来られ、私たちの中を歩んでくださった。教会はこの救い主を宣べ伝え、世の人々に仕えて、主を証していく。その旅路には困難が繰り返し襲っ……
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