広島・呉市天応が大災害に苦しんでいる。わたしが小学生時代に通った学校の校庭は災害救援の車両でいっぱいだ。住んでいた天応の家はそのまま残っていて広島に行くたびこの家を見る。この家を見ると元気が出る。この地域で大切にされて育った。今年6月に行ったときには、自治会長の溝口さんが門の所にいたので声をかけた。「秀、秀、秀」とわたしの名前を思い出そうとしてくれて50年前を思い起こしてくれた。
7月に見舞いのために呉市に行き「キリスト教会・呉ボランティアセンター」の働きを知らされた。呉市の教会が力を合わせて天応での働きをしている。
呉山手教会の三矢亮牧師は、大型免許を持っていて懸命に土砂を運搬していた。呉平安教会の小林克哉牧師は、ボランティアをしながら「わたしは牧師です、祈らせてください」と言うと、被災した方が「そうだと思った、お願いします」と言って涙を流し「アーメン」と祈りに心を合わ……
北海・奥羽・東北三教区 保養プログラム
「あなたがたに味方がいます」と 伝えるために
8月2~7日「心と体をリラックス第12回親子短期保養プログラムin 北海道」を札幌で行った。東京電力福島第一原子力発電所事故による放射能汚染の影響を逃れ、6家族21名(子ども12名)と引率者2名が北海道クリスチャンセンターに滞在、北海教区東日本大震災支援委員会が準備したプログラム等を楽しんだ。
北日本三教区(北海・奥羽・東北)は定期的に「北日本宣教会議」を開催しているが、2011年秋の会議で「保養プログラム」が提案された。三教区で準備し翌年3月、第1回が札幌で行われた。第6回からは東北教区放射能問題支援対策室「いずみ」が主催に加わり、実務の中心を担っている。滞在先として北海道の他、沖縄教区、九州教区の協力を得て沖縄、奄美でも行われてきた。
本来「保養プログラム」とは、成長期の子どもた……
この夏も伝道プログラムに、教会、地区、教区、またボランタリーな伝道グループで励まれたことと思う。本号もそのわずかでも伝えたいと願い、それぞれ執筆をお願いした。協力に感謝する。▼仕える教会でも台風の影響で出発直前まで宿舎への道路が封鎖されやきもきしたが、期間中は天候に恵まれて教会学校の子供たちとキャンプに行ってきた。その他にも幼稚科のデイキャンプ、中高生の夕涼み会、幼稚園のお楽しみ会と夏休みも特別プログラム目白押しだった。▼また今年は、はじめて夏期伝道実習生を迎えた。自分もいかに多くの祈りをもって実習に迎えてもらっていたのか実感した。派遣されてきた神学生から教会も伝道への多くの刺激をもらったことは、ことのほか新鮮だった。ふだん出席神学生のいない教会であればなおさらのことだろう。▼そのような中で何とか数日休暇を取った。外からの連絡を極力絶とうとしたけれども難しい。休暇は海外へ、教会に事が起れ……
6月18日午前7時58分、高槻市を震源とするマグニチュード6・1、震度6弱の大阪北部地震が起こった。大きな地震が起こり得ることは頭では理解していたが、自分の住んでいる街を震源とする大きな地震の揺れを経験すると少し慌てた。1、2週間程度で地域全体としてのライフラインの回復が行われ、余震もどうにか収まり、2ヶ月を経て地域も落ち着きを取り戻してきた。
大阪教区では地震当初から諸教会・伝道所の安否確認・被害状況の確認を行った。大阪北部の教会・伝道所を中心に食器が割れた、本が散乱、花瓶などの破損で水浸し等の被害が多数あった。
高槻教会、茨木春日丘教会が大きな被害を受けた。高槻教会は礼拝堂の建物に大きなダメージを受け、大きな改修を余儀なくされている。また茨木春日丘教会は、礼拝堂の大きなガラスが壊れ、足場を組んでの修理がなされた。またのちに、壁が壊れて不安定になっている教会も判明し対応……
6月28日から7月8日の西日本豪雨では、東中国教区(倉敷市真備町)、西中国教区(広島市安芸区他、呉市天応地区他、三原市)、四国教区(大洲市、宇和島市吉田町、三間町)などに被害があった。幾つかの教会・伝道所が床上浸水に遭ったが、各教区・地区の支援によって復旧が進められた。しかし教会の建つ地域の復旧には目途が立たず、信徒宅を含めて支援活動が続いている。今回の救援の特徴は、教団独自のベースを設置せず、超教派の支援活動の中で教団の教会、教職、信徒が活動していることだ。教団は、各教区・地区(分区)を通し支援活動に協力してゆく。
倉敷市真備町では多くの家屋が浸水した。東中国教区は、「岡山キリスト災害支援室」のもと「せとうちYMCA」などキリスト教支援団体と共に、家屋清掃など質の高いワークを行っている。活動は10月までとしているが、さらに長期に亘ると思われる。9月からは台湾基督長老教会のワーカ……
第5回宣教委員会は7月2~3日に、京都教区・洛陽教会を会場にして開催された。その週末に起こる関西豪雨の前触れのような雨の中での委員会であった。豪雨被災地に心からお見舞い申し上げる。議事に先立ち、栗原清委員司式・説教による礼拝を共にし、引き続き会議室に場所を移して、報告、協議がなされた。
前回委員会から引き続き、宣教方策会議でのワールドカフェで出された意見を担当者が分析、報告し、協議した。基本的に宣教方策会議の報告には、無理にまとめるのではなく列記してアイデアを提供することにした。それによって次の宣教方策会議の教区報告に反映されることを期待する。また改訂宣教基礎理論についての意見も出されていたことを受けて、宣教委員会として、どう受け止めていくか、総括が求められることも確認した。
「牧会者とその家族のための相談室」については、今総会期中の設置を常議員会に提案することを決め、委……
第5回信仰職制委員会が、7月30~31日に全委員と秋山徹総幹事と道家紀一担当幹事の出席のもと、教団会議室にて開催された。前回議事録承認後、委員による『教団教師について』の発表を聞き協議、教師に関する共通認識を確認した。その後「諮問」1件と「問い合わせ」4件を取り扱った。議事内容は以下の通りである。
《諮問》は、東京教区から「教規施行細則12条に規定された教会が、教団を離脱する場合、当該教会が教区に対して行うべき手続きと、教区が対応すべき手続きについて、また伝道所の離脱について」であった。
《答申》は「教会が教団を離脱する場合、当該教会の教区に対する手続きはありません。教区が当該教会に対してとるべき手続きもありません。ただし、教規第66条⑥に基づく教区による指導が事前になされることが望ましいと考えます。伝道所は、教規第120条②により、所属教区または関係教会の監督指導と援助……
2019年4月30日と5月1日に、現天皇の退位および新天皇の即位が予定されています。私たちは、これに関する諸行事、とりわけ大嘗祭に国が関わることに、以下の理由により反対の意思を表明します。
1. 天皇の退位および即位に際して行われる諸行事において、本来は皇室の私的宗教行事である大嘗祭まで国の公的な行事として行うことは、国民に対して天皇が特別な存在であるとのイメージを植え付け、天皇の神格化を推し進めるものとなります。
2.宗教行事である大嘗祭に国が関与することは、日本国憲法が保障する信教の自由および政教分離の原則に反するものです。
3.どのような名目であれ大嘗祭に関わる経費に国費を支出することは、日本国憲法の政教分離の原則に反しています。
私たちは、神以外の何ものをも神としてはならないとの聖書の教えに生きるキリスト者として、天皇の代替わりに関する宗教的諸行事、とり……
第1回教師継続教育研修会は、8月21日より23日までの三日間に亘って、ハートピア熱海において開催された。
テーマは、牧師にとって最も重要な「説教と牧会ー福音を伝える喜び」とした。須田拓牧師(橋本教会・東京神学大学准教授)と柳下明子牧師(武蔵野緑教会・日本聖書神学校教授)には、それぞれの専門の立場から大変豊かな講演をしてもらった。さらに、教師養成制度検討委員会の岡本知之牧師(洛北教会)、小宮山剛牧師(逗子教会)、東野尚志牧師(聖学院教会)には、それぞれ牧会の現場に即して発題してもらった。それぞれの内容を紹介する紙面の余裕がなく残念であるが、講演も発題もとても内容豊かなものであり、貴重な学びと励ましを受けた。
石橋秀雄教団議長と秋山徹教団総幹事の挨拶、佐々木美知夫教団副議長の礼拝説教を通して、日本基督教団がこれから大切にしていかなければならない教師研修会であることが確認された……
大阪教区は議長であるわたしの思い通りに動いている。わたしの思い通りに動くものではないというわたしの思い通りに(独り言です)。
大阪教区は和歌山県、奈良県、大阪府の143教会・伝道所が集まっている教区です。旧教派的伝統も様々であり、教会のあり方も様々です。大阪教区では1970年日本万国博覧会にキリスト教館出展の是非をめぐって激しい議論が起こり、その後10年間、教区総会を開くことができませんでした。1980年に臨時総会が開かれ、対立していた双方の真理契機を認め合い、今後異なる意見にも耳を傾け、対話を深めていくことを内容とする「3号議案」が採択されました。そうした歴史的な経緯があり、大阪教区では粘り強く、よく話し合うということが大切にされています。常置委員や教団総会議員の選挙も半数連記で行われています。そうした中で必要なのは、自分の思い通りに動くことはないという思いを持つということだと……