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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4877・78号】予算決算委員会 17年度第一次補正予算、差損130万円に

2018年3月3日
 第4回予算決算委員会は、全委員が出席して、1月26日に教団会議室で行われた。最初に、道家紀一総幹事事務取扱より、教団事務局等報告が行なわれ、大三島義孝宣教部担当幹事が、財務幹事を兼任することが報告された。また、目標が1億8000万円の熊本・大分地震被災教会会堂等再建支援募金の状況は、9525万4656円(2017年11月13日現在)であることが報告された。  次に、道家総幹事事務取扱より、2017年度予算の第一次補正について、次の説明が行われた。事業活動収入「第4款利子・雑収入」の504万円の増加分は、伝道所廃止による教団特別財産(土地)の売却収入である。そして、事業活動支出「第1款総会関係費」が、伝道所廃止に伴う教団特別財産処理費用(建物の解体除却費用)約300万円、教団伝道対策検討委員会の増額分約160万円等を含む650万7000円増額になることと、「第6款他団体分担金」の92……

【4877・78号】アイヌモシリから共生の天幕を

 2月1~2日、北海道クリスチャンセンターを会場に「第32回外キ協(外国人住民基本法の制定を求める全国キリスト教連絡協議会)全国協議会」が開催された。今回は主題に「アイヌモシリ(人間の静かな大地)から多民族・多文化共生の天幕を広げよう」を掲げ51名の参加があった。  協議会では「北海道における取り組みから宣教の課題を考える」、「外国人住民は今」、「ヘイトスピーチ・人種差別は今」、「新たな状況、新たな取り組み」という4つの大きなテーマ別に計8名の発題があり、アイヌ民族への差別の歴史と現在の課題、北海道での外国人技能実習生の受け入れ状況と課題、雪まつり開催中におけるヘイトスピーチの街宣活動を阻止する活動など北海道での多民族共生を目指しての様々な取り組みの報告を受けた。  また、全国の外キ連が取り組んだ、各自治体の「外国人住民施策」に関する要望書と回答が報告され、在留資格を有しない外……

【4877・78号】西日本5教区合同宣教研究協議会 九州・沖縄両教区の連帯について発題

 1月29日から30日、第54回西日本5教区合同宣教研究協議会を、福岡市の九州キリスト教会館で行った。この協議会は、毎年、東中国、西中国、四国、九州、沖縄の5教区の宣教研究関係の担当者たちが集まり、お互いの研究課題を報告し合い懇談する会である。各回ごと教区回り持ちで担当幹事となり、他の4教区と教団の宣教研究所の代表を招いて行う。沖縄教区は、2002年第33回教団総会において、「合同の捉えなおしと実質化」関連議案が審議未了廃案とされたことに対して、「当分の間教団と距離を置く」という立場をとって以来、この協議会に公式に代表を送ることはしていない。しかし今回は、個人の資格での出席があった。  今回は九州教区が幹事となり、「『沖縄教区と九州教区の関係史年表』の完成を受けて」というテーマで、教区宣教研究所が、常置委員会内に置かれた「沖縄教区との対話小委員会」との協力事業として、7年半にわたって……

【4877・78号】部落解放センター運営委員会 活動者会議、6月、大阪開催を決定

 2月13~14日、教団会議室において、第3回部落解放センター運営委員会が開催された。出席者は25名。開会礼拝は東谷誠運営委員長が説教した。  各報告、各教区報告など様々な取り組みについての報告がなされた。  「部落解放活動者会議」を「部落差別をなくすためにできること」と題して、2018年6月26~28日、大阪市立信太山青少年野外活動センターで開催を承認。  次回「部落解放全国会議」について、関東教区で2020年頃に開催したいことを教区常委員会へ提案する。  次回「キャラバン」開催については継続審議となった。  東海教区の運営委員派遣については引き続き出席していただくようお願いする。  「狭山事件の再審を求める」署名を3月末まで訴えていく。  「昨今の皇室婚約延期報道」について、センターから声明文を出す。  2017年度経常・特別会計中間報告……

【4877・78号】教区議長コラム 東北教区 豊かさがあり ご委託がある

 2017年3月に開かれた「国際青年会議in京都」の場で、教団の全教会・伝道所・関係施設また各地の核施設の位置をパソコンの地図上で見られるシステムが提示された(同報告書39頁参照)。ここから、近隣の教会に民間モニタリングポストを置く可能性などが話し合われた。東北教区のいくつかの教会では既に稼働している。  と共に1700余の教会・伝道所が実に全国に立てられていることを確かめることができ、そこで礼拝がなされ十字架が掲げられていることは大きな恵みだと感じた。  伝道の歴史の経緯もあって、東北には小規模教会が多い。半数以上が15名以下で礼拝をまもっている。このことを私たちもかつては、マイナスの文脈で語ることが多かったように思う。  が、2004年度を中心とした教区機構改革に取り組む中で、これは小さな町々にも教会が歩んでいるとの実は豊かさなのだとの意識に変えられていった。与えられ……

【4877・78号】消息

髙橋良隆氏(隠退教師)  17年12月23日逝去、66歳。青森県生まれ。83年東京神学大学大学院卒業。同年より千厩、長崎滑石教会を牧会し、活水中学・高校に務め、一関教会を経て、17年隠退。  遺族は妻・髙橋俊子さん。   福本光子氏(隠退教師)  17年12月27日逝去、96歳。台湾、花蓮港生まれ。78年受允、93年受按。78年より西那須野教会を牧会し、10年隠退。  遺族は息・福本光夫さん。   村上銑彌氏(隠退教師)  18年1月4日逝去、92歳。長野県生まれ。51年同志社大学神学部卒業。同年より神戸、岸和田、福岡警固、岡本教会を牧会し、04年隠退。  遺族は娘・村上みかさん。   府上征三氏(隠退教師)  18年1月15日逝去、78歳。大阪府生まれ。64年同志社大学大学院卒業。同年より土佐、潮江、霊南坂、……

【4877・78号】伝道のともしび 苦しみを通して、希望の光が 加藤 智恵

 東日本大震災の起こった2011年3月11日のことは、忘れることができません。郡山カトリック教会で一週間遅れの世界祈祷日があった日でした。会場を出たのは、午後2時を過ぎたころでした。5名の教会員と帰りの車の中で被災しました。車がハンドルを取られて運転できなくなりました。何が起こったのか分かりませんでしたが、停車した車の中から外を見ると、側の家の壁にたちまちに亀裂が入りました。不気味な黒い雲のあとに、小雪が舞いました。  何が起こったのか分からないままに、漸く車が動くようになって教会に向かいました。道路には、ブロック塀の大谷石が崩れ落ち、家の瓦は散らばっていました。教会に急いで向いました。幸い安積教会は鉄骨造りだったので、倒壊はせず無事でしたが、閉めてあった門扉が開いていました。壁には亀裂が生じ、屋根の損傷や会堂のベニヤ板は剥がれ、牧師館の雨漏り等がありました。十字架は傾き、定礎という……

【4877・78号】NCC創立70周年 「宣教会議2018」プレ集会報告

 2018年、NCC(日本キリスト教協議会)は創立70周年を迎える。この節目に向かって「宣教会議2018」の開催を決定した。  その事前集会(プレ集会)として、以下の4回が企画された。「第1回、宣教=ケリュグマ×青年」(2016年9月24日)、「第2回、奉仕=ディアコニア×いのち」(2017年2月4日)、「第3回、証し=マルトゥリア×世代間協働」(2017年9月9日)、「第4回、祈り・礼拝=レイトゥルギア×多様性」(2018年2月3日)。  毎回NCC加盟の諸教派・教会・団体をはじめカトリックからも参加者があり、NCCならではの多彩な顔ぶれが揃う。楽しい企画でもあると同時に、その違いに驚かされることもしばしばである。  各教派・教会・団体から必ず代表者たる者1名、青年1名の出席が求められる。併せて、毎回、各主題に応じた「取り組みレポート」の提出が必須である。教団からは、主……

【4877・78号】人ひととき 平井孝次郎さん 出会いが人生を 大きく変える

 「出会いが人生を大きく変える」。平井孝次郎さんは実感を込めてこう語ってくれた。この言葉の通り平井さんの人生はキリストにある出会いによって導かれてきた。  石巻には江戸時代(1861年、文久元年)から続く老舗の酒蔵がある。「日高見」という日本酒で有名な平孝酒造だ。平井さんは酒蔵の5代目の跡取りとして生まれた。  大学時代に受洗した平井さんは、学生YMCAの活動を通して多くの出会いが与えられた。その中でもE・ブルンナー、W・ヴォーリズとの出会いは特別だった。ある時、御殿場での修養会の講師として招かれていたブルンナーに質問をした。「キリスト者の自分が家業の酒蔵を継いで良いものだろうか」。すると「心配はいらない。私は多くのスコッチウィスキーの社長を知っている。彼らは皆イギリスの教会で長老として大切な働きをしている」。この言葉に励まされ、家業を継ぐ決心をした。その夜、このやり取りを見て……

【4877・78号】「腕白坊主」と言われて

 越谷では雪は珍しい。積雪20センチで幼稚園は休園となる。大雪とインフルエンザが重なり、3日間、幼稚園を休園とした。子どもたちは幼稚園で雪遊びをしたいだろうと思いながら、子どもたちのために雪の山を作り、ソリで遊べるコースを作ることにした。  折りたたまれたスノコを2つ取り出してつなげたら8メートルになった。この上に雪を積み重ねて雪山から8メートル滑ることができるコースを作れる。このスノコは小屋の掃除のとき柵にしてウサギを外に出して中を掃除するのに使用するものだ。ほぼ1日かけてコースを作った。ソリを2台買った。  休園明けに登園してきた子どもたちは、大喜びでソリ遊びをした。私は姉の葬儀のため広島に出かけた。留守中、保育者たちの間でウサギ小屋の柵が消えたと騒ぎになった。雪が解け、柵を発見。「一つは救出したが、もう一つは重い氷で取り出せない」と保育者。副園長(副牧師)は「腕白坊主が、……
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