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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4872号】宗教改革500周年記念・福音伝道大会 「神はわがやぐら」大きな讃美に

2017年12月2日
 雨天、曇天の多かった10月、珍しく晴天に恵まれた9日、「宗教改革500周年記念・福音伝道大会」が東京教区主催、東京信徒会共催によって青山学院大学ガウチャー記念礼拝堂で開催された。東京のみならず首都圏の諸教会にて宗教改革を改めて覚える行事として企画された。3部のプログラムで構成された半日の大会だった。  1部「記念礼拝」では、出版局理事長・山北宣久氏が「キリストもビックリ、みんなもびっくり—愛への立ち返り」との題で御言葉を取り次いだ。前もって開催案内で知らされた説教題だけでも既にアピールしたが、キリストと、中風の人、4人の友人の出会いに示される驚きと愛に立ち返ることが、宗教改革を過去のものとせず現在進行形のこととして捉えることの根源にあると知らされた。  2部「記念演奏会」は、バッハ・コレギウム・ジャパンによって行われ、鈴木優人氏がオルガン演奏によって、4名のメンバー声楽ソリス……

【4872号】消息

善野碩之助氏(隠退教師)  17年9月23日逝去、101歳。栃木県生まれ。50年日本基督教神学専門学校卒業。同年より上原、佐世保、まぶね教会を牧会し、84年隠退。  遺族は妻・善野道子さん。   西田 晃氏(無任所教師)  17年10月1日逝去、87歳。香川県生まれ。54年日本基督教神学専門学校卒業。56年島之内、能勢口教会を牧会後、北星学園に務め、遠州教会を経て浜松衛生短期大学に務め、島之内、伊丹教会を経て99年に隠退。09年に復帰して12年まで高槻南平台教会を牧会。  遺族は息・西田真さん。   小林絢子氏(隠退教師)  17年10月10日逝去、83歳。大阪府生まれ。59年同志社大学大学院卒業。同年より札幌、新得、藤枝教会を牧会、98年に隠退。  遺族は息・太田哲也さん。   二宮忠弘氏(無任所教師)  1……

【4872号】宣教師からの声 弘前にて神さまに仕えて

 私が仕えて4年近くなる弘前学院聖愛中学高等学校は、1886年にアメリカの婦人宣教師たちによって設立された。キリスト者の教員数は多くないが、毎朝礼拝がささげられ、聖書の授業がおこなわれ、教会暦にしたがって諸行事が祝われている。  朝の礼拝では、生徒たちは讃美歌を歌い、短いながら説教を聞き、共に祈りをささげる。この礼拝が、ほとんどの生徒たちが初めて礼拝や聖書に触れる機会となる。生徒のキリスト者も多くないが、学校が福音のメッセージを聞き、神さまがどのような方であるかを初めて知る機会を提供する場となっている。生徒たちの多くは卒業後も聖書を手放すことはなく、聖書は、キリスト教について肯定的な思いや、学校生活に懐かしさをつないでくれる大切なものとなっている。朝の礼拝にて、日々、福音の種がまかれ、将来いつの日にか、イエス様を救い主として受け入れる方がいることを祈る。  学校における私の職務……

【4872号】在日韓国朝鮮人連帯特設委員会

 9月26日、在日韓国朝鮮人連帯特設委員会は「川崎市ふれあい館」(神奈川)で委員会とフィールドワークを行った。  はじめに社会福祉法人「青丘社」の理事長であり、在日大韓基督教会川崎教会名誉長老である裵重度氏より、なぜ川崎市に多くの韓国朝鮮人が住むようになったか、また戦前から戦後そして現在に至るまで在日外国人の苦労と苦難の歴史を学んだ。  「日本人と韓国朝鮮人を主とする在日外国人が、市民として子どもからお年寄りまで相互にふれあいをすすめることを目的とした」ふれあい館を在日大韓基督教会川崎教会の故李仁夏牧師を中心にして誕生させた。ふれあい館自体は川崎市が建設し、社会福祉法人「青丘社」が運営を委託された。これは全国でも珍しい稀なケースであった。  建設に至るまで一部の地元住民の反対運動もあったが、地道な弛まぬ地元と行政への働きかけによって1988年に完成し、現在まで継続的に運営……

【4872号】人ひととき 方波見(かたばみ) 愛さん 恩返しから奉仕へ

 舞台に立った時、マイクを持つ手も声も僅かに震えていた。「熊本の地震で被災した方々のために、私たちにも何かできることがないか。そう思って開いたコンサートです」。一礼してピアノに向かった途端、力強く輝かしい音が会場一杯に響いた。熊本・大分地震の被災学生を支援するために、キリスト者の同級生とピアノ連弾デュオを結成し、今夏に3回のチャリティコンサートを開いた。曲間に証しを語り、聴衆と共に歌った。  四街道教会の一室にて「言葉で話すより弾く方が慣れていて、やっぱり音楽が自分の伝達手段だと思いました」と方波見さん。3歳からピアノを始め、大学での学びを通して教会音楽の素晴らしさを実感し、教会では奏楽奉仕を献げている。亡き曾祖父は牧師であり、祖母も母も奏楽者を務める。幼児洗礼を受けてCSで育ち、教会を自分の居場所と感じていた。しかし、信仰告白に至る道は平坦ではなかった。クリスチャン家庭育ちゆえに知……

【4872号】あなたがたは行って

 数年前、秋田地区における宣教協力について、秋南教会の宣教の歩みに学ぶ機会があった。同教会の宣教は大正3年に米国人宣教師スマイザーによって始められた。その後、瀬谷重治牧師が伝道活動を引き継ぎ、秋田県南地方を中心とする、広大な地域に力強い伝道がなされ、16箇所もの拠点を持つに至った。  1980年代以後、同教会は伝道圏伝道の形を保ちつつ、その内6拠点に教会堂を建築した。これは驚くべき出来事であった。もちろんそれぞれの教会堂において伝道活動が盛んになされた。  そのような秋南教会の伝道の歩みを紹介した同教会の役員の方は、自らの教会の伝道の姿勢について、おおよそ次のように話された。「教会堂が与えられたことによって伝道が盛んになされる一方で、教会に集まる伝道が主となり、教会堂の維持管理という課題も加わったことによって、教会が“守り”に入ってしまったように思う」。この言葉は衝撃であった。……

【4870・71号】2017年秋季教師検定試験 正教師試験合格31名、不合格21名、厳しい結果

2017年10月28日
教団教師となる召命を確認するために  2017年秋季教師検定試験が、9月12~14日、大阪クリスチャンセンターで行われた。  12日に筆記試験、13~14日に面接試験が行われた。補教師志願者10名、正教師志願者52名、転入志願者1名が受験した。献身者が少なくなっている今日の厳しい状況にあって、62名の受験者が教団に与えられていることは、主の御業であり、感謝すべきことであった。試験の結果、補教師試験は合格2名、継続5名、不合格3名、正教師試験は合格31名、不合格21名となり、厳しい結果となった。  教師検定試験は、教団の教師として立てられている召命を問うと共に、説教、伝道、牧会していく上で、基本的な神学が身についているかを問うものである。受験者一人一人が真摯に受験に臨んだが、しかし、残念ながら基本的な神学が身についていない受験者が多くいた。伝道者として説教し、伝道し、牧会してい……

【4870・71号】荒野の声

 主日の朝、教会学校に来る子供たちを迎えていたとき、小学科に出席する女の子が花びらを持ってきた。道に落ちていたのだが、神さまにあげてほしいと手渡された。ひとひらの花びら、さてどうしたものかと思い、会堂の生花の花瓶の隣りに置いておいた。翌週、その子に教会の花の横に置いておいたよと伝えると、ありがとうございました、と深々と頭を下げてくれて恐縮してしまった。普段から独特な世界を持っている子で、この子らしいやりとりだった。▼わたしたちは具体的な献げものをもって教会の伝道を支える。献金としてお金に換算されるものに込められている志は、神の救いの御業への感謝と、救いに感謝する応答、つまり献身である。献身は、わたしたちの一部を献げるのではない。御子がすべてを献げてくださったことにお応えして、このような者、このような仕方であろうとも、すべてを献げ応えることをあらわしている。▼花びらを手渡してくれた彼女に献身……

【4870・71号】教師養成制度検討委員会 今期の検討課題を3点に整理

 第4回の教師養成制度検討委員会が、9月19日、教団会議室で行われた。委員長・石橋秀雄、副委員長・菅原力、書記・東野尚志、委員・小宮山剛、佐々木美知夫、協力委員・岡本知之。  第39総会期の委員会からの申し送り事項を受けとめつつ、今総会期の委員会の方向性と役割を以下のように整理して、課題に取り組んでいる。  ⑴神学校との協議に関して。前総会期、日本基督教団の教師養成に関する「答申書」をめぐって、教団立神学校および各認可神学校との懇談・協議が行われた。教団信仰告白と教憲・教規に基づく教師養成を求めることと教師の生涯教育のための助力を求めることを確認しながら、教師検定をも視野に入れつつ、今後も各神学校との対話・協議を積み重ねて行く必要がある。  ⑵教師の生涯教育に関して。伝道推進室による夏期研修は、教師の10年研修と「Cコース」受験による教師の研修の場として、参加者も多く内容……

【4870・71号】全国財務委員長会議・予算決算委員会 18年度原予算案を決定

《全国財務委員長会議》  第40総会期第1回全国財務委員長会議が、9月25~26日に教団会議室で開催された。各教区の財務状況を知り、互いの理解を深め合う大切な会議である。1日目は愛澤豊重予算決算委員長による挨拶の後、欠席した沖縄教区を除く16教区より財政状況や課題について報告があった。現住陪餐会員の減少に伴い教区負担金の軽減を行い、教区運営に苦慮している現状が語られた。教団財政のさらなるスリム化が求められている。その後、現在、財務の責任を負っている道家紀一総務幹事より、2016年度決算書をもとに、教団の資産状況、経常会計、特別会計、収益事業会計について説明があった。  2日目は、出版局、年金局より2016年度事業報告ならびに決算報告が行われた後、愛澤予算決算委員長より、2018年度教団原予算案の説明が行われた。負担金収入は前年度比1・34%減の2億4852万3000円、事業活動支出……
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