第6回社会委員会が9月25~26日、開催された。
一日目、止揚学園を訪ね、施設見学。職員や利用者と交わりを持った。その後、伊藤信彦委員による開会礼拝。そして福井生(いくる)園長より話してもらった。「1962年、当初は知能に重い障がいを持つ子どもと共に歩む施設として、止揚学園は開所した。しかしその歩みが続けられる中で『最後まで』共に家族として歩んで行きたいという願いから、成人施設に変わっていった。今の社会の中で、知能に障がいを持つ方が生きるためには『祈り』が必要であると痛感している。今の社会は、その人に『生産性』が有るか無いかで、その価値を決めてしまう。その様な考えを乗り越えるために、神様に祈らなければならない。また今日『唯一の自分が大切』と言われる。しかしそう言いながら『他者と向き合わない』ということが正当化されている部分があるのではないか。自分とは違うものとして、知能に障がいを持つ方に無関心な社会となってしまっている。その思いを『もう一歩踏み越えて』、障がいを持つ方への関心を持つ社会になって欲しい。この方たちは、神様の照らして下さる光の将来に向かって生きている。熱い『祈り』によって、その希望とつながりながら生きている。止揚学園において、多くの人にそのことを知って欲しい」。このように印象深く、熱く語った。
二日目、洛北教会を会場として協議。⑴「社会委員会通信」第50号発行に関して。全国社会委員長会議での講演・発題、および大嘗祭に関する戒能信生教師の講演を、予定の紙面に加えて掲載する。そのため、発行を1月に変更。⑵「社会福祉施設援助金への推薦」の依頼文を検討し承認。その他、「西日本豪雨緊急救援募金」の用い方について、確認・検討をした。
森下耕委員長より各委員への感謝が述べられ、今総会期最後の委員会を終えた。 (石井佑二報)