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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4596号】消息

2006年2月11日
久保田豊武氏(隠退教師) 一二月二日、逝去。九九歳。福井県に生まれる。一九三八年日本神学校卒業。四七年、加須教会に赴任し、四八年から五九年まで千葉教会を牧会した。その後、教団総務局に七二年まで勤務し、隠退した。遺族は長男の祝さん。  

【4596号】平和憲法と「2・11」

元来二月一一日「旧紀元節」は、神武天皇が初代天皇として即位したという架空の神話に基づく神社神道の一祭日であり、「天皇制」の原点の日である。 それ故、神道指令と日本国憲法により抹消されたにもかかわらず、一九六七年に「建国記念の日」という名の祝日として復活して以後、キリスト教会は、過去の教会の過ち等を思い起こし、誤った礼拝を強制されたり、再びそれに屈することのないように「信教の自由を守る日」として位置付けてきた。 しかるに昨年は、自由民主党が憲法第九条二項を削除すること(自衛軍の保持)を含む大幅な改憲案を発表し、小泉首相自身も、通算五度目となる靖国神社参拝を行い、日本がどこへ進むのかを本当に憂慮する事態であった。 しかし、昨年九月三〇日に大阪高等裁判所は、首相の靖国参拝は、職務として行われ、国が靖国神社を特別に支援しているとの印象を与えたとし、首相の参拝が憲法の禁じる宗教活動にあたると認……

【4596号】さまざまな讃美にのせて 四国教区高知分区 教会音楽祭

一月九日(月)午後二時~四時、四国教区高知分区では、教育部主催による教会音楽祭が、高知教会を会場に行われました。前日の午後と当日の午前中は、玉理照子氏(教団讃美歌委員、広島流川教会奏楽者)を講師に招き、オルガニスト講習会が開かれました。 教会音楽祭は、一昨年初めて、分区の行事として開かれました。出演者は、分区の諸教会や、キリスト教主義学校と、その関係者から成っています。他に、玉理照子氏の独奏や、青年部の劇も会を盛り上げます。 まず、玉理照子氏によるオルガン独奏です。L・ブィエルネの「ウェストミンスターの鐘」は、新年の幕開けにも相応しい迫力でした。全身全霊の讃美の姿勢に、圧倒させられました。 続いて、分区唯一のキリスト教主義学校、清和学園ハンドベル部一三名による演奏です。「This joyful day」は、柔らかい曲でした。本年が、そうあって欲しいと思わせる演奏でした。 続いて、貝……

【4596号】共に育つ 〜子どもはおとなのパートナー〜 奥羽教区 キリスト教幼児施設教職員修養会

奥羽教区では長年「キリスト教幼児施設教職員修養会」という集いを開催してきました。保育園や幼稚園、その他の教会に関係する諸施設に勤める方々を主な対象として、また広く全教会にも開かれた学びと交わりの場として既に三二回を数えています。 テーマは時々によって変化してきましたが、近年は「共に育つ」を基本に据えて、保育現場の様々な課題をキリスト教保育の視点からとらえ直す学びを重ねてきました。 その上で最近は、現在の日本社会のなかで、子どもたちがどのように生きているのか、子どもたちを取り巻くおとな社会はどうなのかを考え、私たちの足元を見つめ直しています。 今年は一月五~六日に、弁護士で「NPO法人カリヨン子どもセンター」の理事長坪井節子さんをお迎えし、その日々の取り組みを通した素晴らしいお話しを伺うことができました。 坪井さんは、子どもの人権救済活動の現場に長く関わって来られました。学校内でのい……

【4596号】礼拝と奉仕と伝道と ドイツ福音主義教会とディアコニー

ヨーロッパの国家の特徴の一つは「福祉」を推進することである。国民の間でも「強い国家」(日本風にいえば「大きな政府」)を支持する風潮が強い。しかし「福祉」を国家任せにしようという訳ではない。日本では「国家」がやらなければ「民間」がやることになり、そのために新しいサービス(企業)を、という風に話が進む。しかしドイツでは既存のものが新しい役割を担えないか、とまず考える。そのときに一役買うことになるのが教会である。今回は編集部から「ドイツにおけるクリスマス」の取材をするよう求められた。これにヒントを得て、街のいわば裏側において厳寒でも変わらず奉仕(ディアコニー)する教会というテーマに取り組んでみたい。 「国民教会」を標榜するドイツのドイツ福音主義教会及びカトリック教会は、それぞれ国民の三分の一が教会員という巨大な教会で、元々社会から期待される役割は大きい。市民社会の形成に一役買うことを求められて……

【4596号】十年目のクリスマス 中国・武漢の教会

一八日、武昌堂での朝の礼拝。三階の礼拝堂に入れず、二階の大教室二〇〇余名の群に割り込み、有線テレビによる説教「イエスが世に下って何をしたのか」に耳傾ける。洗礼式冒頭、受洗者確認の点呼に合わせて指折り数えると、三八名で若い人が多い。(ここでは通例、授洗を金、土、日の三回に分け、受洗日を選択させている。妻の出席した礼拝堂ではこの日一二〇名ほどが受洗)。報告で「中国ではここ数年クリスマスが盛んになる一方。平安夜(イヴ)は人でいっぱい、乗れる車もないほど。平安夜礼拝は午後二時半から」と。 二三日の晩、武漢音楽学院編鐘音楽庁で「新春的詠嘆二〇〇五湖北省外国専家聖誕専場音楽会」。湖北省人民政府の外事関係部門が省内で働く外国人教師や企業マンを接待したもの。(編鐘とは湖北での出土で有名な古代の楽器)。民族管弦楽の合奏二曲で始まり、揃いの民族衣装「カチューシャ合唱団」お年寄り男性一八名がずらりと横二列で一……

【4596号】荒野の声

▼『水の戒律』『聖と俗と』『贖いの日』『慈悲のこころ』他続々…何れもフェイ・ケラーマン、創元推理文庫。こうまで並べられたら、読まないではいられない。▼前の三作は、ロサンゼルスを舞台に、ユダヤ人の血を持ちながら、親に捨てられバプテストの養父母に育てられたマッチョな刑事が主人公。彼はユダヤ教の神学校で起きたレイプ事件の捜査を通して、ユダヤ人の女性に心惹かれ、また現代に息づく戒律・律法の世界に、猛烈に反発しながらも、次第に魅せられていく。▼『慈悲のこころ』は、若き日のシェイクスピアが殺人事件に拘わるという破天荒なものだが、当時のイギリスやスペインのユダヤ人迫害が詳細に語られる。▼食・祈り・性、実生活の様々な面で、律法はどう解釈されるのか。安息日にタイマーで電源を入れることの是非という些末にも見えることから、信仰・律法の本質に関わることまで、研究書ではないだけに雑多に現れる。規範なき世界に住む者に……

【4596号】平和メッセージ

ルカによる福音書一九章三七~四八節 平和の王が来られる 小池磨理子 ・エルサレムを前にして 主イエスはエルサレムを前にして、この都のために泣いて言われました、「もしこの日に、お前も平和への道をわきまえていたなら…」「もしおまえも、この日に、平和をもたらす道を知ってさえいたら…。しかし、それは今おまえの目に隠されている」。 何とエルサレムを愛しておられたことでしょうか。そして何と無念な、胸の張り裂ける思いをいだいておられたことでしょうか。主イエスには、エルサレムの落城するありさまが見えていました。敵に囲まれ、城壁攻略のための堡塁が築かれ、敵兵がなだれ込み、人々が地にたたきつけられ、何一つ残らないほどに略奪され破壊されるありさまです。主は泣くのです。「もしおまえも、平和に向かう事柄を知ってさえいたなら…。しかし、それは今おまえに見えない・・・おまえは、神の訪れの時を知らない……

【4594・95号】聖書を読む

2006年1月28日
電車の中で声をかけられる。施設の元職員であった。その施設では毎週木曜日に礼拝をささげている。「いつも先生のお話を聞いていましたが、今はどんなお話であったか覚えていません。でも、聖書を読んだことは決して忘れていません。なんか、それが支えとなっているような」と言われる。 教会の集会はもちろんであるが、家庭集会、幼稚園聖書の会、施設、刑務所の集会では必ず聖書の輪読をしている。輪読後に奨励をし、その後懇談をするのであった。ところが、最近は輪読ができない状況もある。高齢化に伴い、字がかすんで読めないとか、眼鏡を忘れてきたとかである。 「役員は務めさせていただくが、礼拝の司会は辞退したい」と言われる。礼拝の司会をするにあたり、聖書を読まなければならず、間違えるといけないので、と言われるのであった。確かに間違えて読まれる方もある。「心配はいりません。皆さんも聖書を見ているのであり、理解されます」と言……

【4594・95号】人ひととき 桝田知恵さん

漁られたキリスト者として 「私は、絶対、病床洗礼」。家族が皆、会員となっている教会で、知恵さんのこの宣言は、よく知られていた。死の間際に洗礼を受ければいい。そこまで逃げてみせる。そんな気持ちが込められた宣言だった。家族で一人だけ未受洗。周りからのプレッシャーは感じてきた。特に未受洗の自分は受けることができない聖餐のある日の礼拝は休むことが多くなっていった。 教会へは母のお腹の中にいるときから。小学校四年生までは教会学校に通った。その後、続けてきた水泳の強化選手に選ばれ、日曜日は練習。もともと行くのがそんなに好きではなかった礼拝を休む都合のいい言い訳ができた。水泳にはますます力を入れ、高校はスポーツ推薦で強豪校に入学。活躍した。 しかし、この水泳も高校まで。短大は幼児教育科に進んだ。母も姉も保育者。自分も保育者になることに抵抗はなかった。しかも就職活動はキリスト教保育幼稚園だけに絞……
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