【4608・09号】平和聖日メッセージ

戦後六十一年目の夏を迎えました。
「 平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイ五の九)とのお言葉どおりにピースメーカーでありたいと存じます。しかし、具体的に平和を作り出すことの難しさを感じます。ますます祈りの力に頼らねばなりません。
今日、日本では憲法が持つ平和と民主主義で表される理念と、日本国憲法以前に国家を形成してきた国粋主義的な理念とが改めてぶつかり合っています。
世界の情勢の変化から考え方が多様化し、これまで当然とされてきたことが改めて考えられなければならない時代なのでしょう。
私たちはキリスト信仰に基づいて平和憲法を支持し基本的人権の大切さを訴えてきました。けれども、日本社会ではこれまで、平和も人権も基本的なことがきちんと受け止められずに来たのではないでしょうか。
私たち自身も、民主、平和の理念がプロテスタントの歴史の中から生み出されたものであることも、あまり自覚しないで情緒的に受け止めてきたのではないかと反省させられます。
日本国憲法は、プロテスタントキリスト教が生み出した信教の自由、基本的人権にもとづく民主主義が、真の平和を希求し形成することを明らかにしています。
国際化する時代の中で、戦争をなした罪を悔改め、近隣の国々の福音理解を共有する諸教会と共に、福音が宣べ伝えられることを通して、教会が生み出した普遍的な価値観が国と国を結ぶ絆となることを信じて、祈りつつ励んで参りたいと存じます。
二〇〇六年八月六日
日本基督教団総会議長
山北 宣久
日本基督教団社会委員会委員長
小出  望

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