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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4587号】荒野の声

2005年9月24日
▼先日、壮年会の修養会を持ち、『主の祈り』を学んだ。毎日曜日毎に、それどころか集会のある度毎に唱える。ために念仏化し、殆ど無意識に祈っている。一節一句を吟味しない。▼ある教会では、「我らに罪を犯す者を我らがゆるすごとく」で、皆が息を飲み、一瞬沈黙する。人を赦すことのできない己が現実を見据えるためだ。しかし、これも既に習慣化している。▼「悪より救い出したまえ」を、『こどもさんびか』で見ると「救いいだしたまえ」とルビがふってある。何十年も「救いだしたまえ」だと思い込んでいた人は少なくないらしい。▼讃美歌も信仰告白もそうだが、慣れ親しんだもの程速く唱える。殆ど何も考えずに。礼拝が終わったら、今日の式次第に使徒信条があったかなかったか記憶が定かでなかったりする。▼心臓を患ってから、直ぐ息が上がる。年配の方々がゆっくり祈る理由が初めて解った。主の祈りをもっとゆっくり唱和しましょうと申し合わせた。勿論……

【4587号】メッセージ

マタイによる福音書二〇章二九~三四節 開かれた瞳で何を見るのか 新井 純 主イエスと弟子たちは、エルサレムに向かう途中、エリコの町を通った。町を出ようとした時、道端に二人の目の不自由な人が座っているところを通りかかった。 二人は、そこを通り過ぎているのがナザレのイエスとその一行だと知り、声を張り上げ懇願した。「主よ、ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください!」 “あわれむ”という言葉には、一般によく知られている同情するというのとは別に、生きるか死ぬかの権利を握られているような罪人を、罰しないで許そうという慈悲、情け、容赦、そういった意味もある。 障碍や重い病気などが罪の報いであると信じられていた時代のこと、もしかしたら、この二人は単に障碍を持つ者への慈悲を求めただけではなく、救い主と噂されていたナザレのイエスに、罪の赦しを願ったのだろうか。 この時、周囲の人々は二人を……

【4586号】賽銭箱に向かう

2005年9月3日
「赤バッチになりました」と言い、少年はいつに無くうれしそうである。この日の面接は積極的に自分から話をするのであった。少年院の篤志面接委員をしている。少年達と面接をすることで更正指導を行い、社会復帰の備えをするのである。 しかし、少年達は自らが望んで面接を受けているのではなく、少年院の指導のもとに面接に臨む。本来は少年達がいろいろ相談を持ちかけるのであるが、何を相談してよいか分からない。そこでこちらから話しかけ、現状や将来について話し合うのである。 少年達は窃盗、猥褻、薬、暴走運転、放火等により保護されている。比較的に多いのは放火である。それも火災まで考えていないようで、軽い気持ちでゴミ箱や物置等に放火するのである。軽い気持ちであるが、そこに至るのは多くの場合、孤独にさいなまされてのことである。神社仏閣の賽銭箱から盗んでは遊びの資金にしていたと言い、教会は表に賽銭箱がないので魅力が無いと……

【4586号】人ひととき 橋本恵子さん

私の思いを超えたところで 両親がクリスチャン。教会に行くのが当たり前の生活だった。音楽に触れたのも、「将来奏楽のご奉仕ができれば」という親の祈りだったという。ピアノを習った先生が、本来声楽が専門だったこともあり、声楽の道に進んだ。 「自分は今のまま、長く歌手として生きることができない」限界を感じ、自分を崩したいと願うようになった。ミュンヘン音大に留学中だった。「でも、崩れる時って人間の想定内の崩れ方をしないんですね。本当に何もなくなりました」声を壊し、歌えなくなった。さらに帰国後、病が追い打ちをかける。「喉にかなり大きなポリープが見つかり、手術が必要になりました。声帯は筋肉ですから」。手術すると、またゼロから鍛えなければならない。 声を失って、歌えなくても教会は受け入れてくれる。できる範囲の奉仕もさせてくれた。「それがかえって嫌でした。私はこんなに弱いの。私に構わないで」と思った……

【4586号】戦後補償献金について

毎年度、八月の平和聖日と一二月のクリスマスとに呼びかけてきました、この戦後補償献金については今年度(二〇〇五年)が日本基督教団一〇年募金の最終年にあたります。 平和聖日、またクリスマスを機にご協力、ご献金くださいますようご依頼申し上げます。 募金締め切りを二〇〇六年三月三一日としますので、他の機会にもお献げくださるようおすすめいたします。 日本基督教団総幹事 竹前 昇 ◎郵便振替(00140-9-145275/日本基督教団)

【4586号】外登法問題国際シンポジウム

六月二〇日〜二二日、第一一回外登法問題国際シンポジウムが北海道・夕張で、「戦後=解放後六〇年、日韓国交から四〇年-21世紀東アジアの和解と共生」を主題に開催された。 韓国基督教教会協議会(NCCK)人権委員会、韓国教会在日同胞人権宣教協議会、外登法問題と取り組む全国キリスト教連絡協議会(外キ教)、日本キリスト教協議会(NCCJ)在日外国人の人権委員会の四団体が共催して行ったシンポジウムには、韓国教会から二一名、日本・在日教会からは各教派・団体および各地外キ連の代表者三七名の参加者があった。なお、今回韓国カトリック教会司教協議会・正義と平和委員会から二名の正式参加が実現し心強いことであった。韓流ブームに逆流現象がある中、予想を越えた韓国教会の参加に「継続は力なり」を実感した。 シンポジウムに先立ち、林炳澤(イムピョンテク)さん(日本の戦後責任を清算するために行動する北海道の会)の案内をえ……

【4586号】牧師のパートナー

みこころが行われますように 友川 幸子 (上星川教会員) 牧師のパートナーとして二七年目。福島にある喜多方教会、猪苗代教会、そしてロサンゼルスの日系人教会にての宣教活動。帰国し、再び、東北の地に戻り、福島荒井教会での奉仕。現在、神奈川教区・上星川教会にて七年目になりました。 横浜という土地柄、ミッションスクールが多く、キリスト教伝来の歴史と多くの宣教師として遣わされた方々の貴いお働きを身近に感じます。毎年、四月、教会学校に新しく子供達を迎える度、送り出して下さるキリスト教主義幼稚園・学校の先生方の思いと祈りに感謝の念を新たにします。初めて礼拝に出席する子供達の真っ直ぐな眸に接すると、私自身、襟を正す思いがします。私は理屈ぬきで子供達が大好きです。一〇年後あるいは二〇年後、聖書の話のどんなことでもいいですから一つでも子供達の心に残り、心の糧となるならば、こんな幸いなことはないと思……

【4586号】消息

村山盛敦氏(隠退教師) 六月二八日、逝去。七七歳。福井県に生まれる。一九五三年同志社大学大学院修了後、南大阪教会、高石教会に赴任。日本クリスチャンアカデミー関西セミナーハウスに奉職中に上賀茂伝道所を兼務。七六年から九九年まで豊中教会牧師を務めた。遺族は長男の盛芳さん。

【4586号】教区コラム 西中国教区

平和を願い続けて 柴田もゆる 被爆六〇年を迎えた今年、五月の教区総会で議員提案の「あらゆる米軍基地の強化に反対し、米軍基地撤廃の取り組みを推進する件」が可決され、「基地問題」特別委員会が新たに設置された。以前から米軍岩国基地をめぐる取り組みはあったのだが、二〇〇八年の「岩国基地沖合移設事業」完成を前に、在日米軍再編に伴う厚木基地駐留の空母艦載機部隊の移駐先として岩国が急浮上し、NLP(夜間離発着訓練)の実施基地となる可能性が高まったことが、主な提案理由の一つであった。 「基地問題」と言うと、ある人々は「それは社会問題であって、教会が取り組むべき事柄ではない」と考えるかも知れない。確かに「社会問題」という一面もあろうが、基地を抱える町には具体的な住民の生活があり、それが否応なく基地の影響を受ける。経済効果という宣伝とは裏腹に、影響の多くは騒音、事故の危険、米兵による犯罪被害など、住……

【4586号】情報交換にニュースレター発行 障害者差別問題小委員会

第34総会期第一回障害者差別問題小委員会が、教団会議室にて七月四、五日に行われた。 開会礼拝では、招集者である柴田もゆる委員が、マルコによる福音書三章一〜六節より「真ん中に立ちなさい」という御言葉は「あなたも一人の人として生きよ」という主イエスの呼び掛けである、ということを中心に語られた。 各委員の自己紹介の後、委員会組織の協議を行い、互選により柴田もゆる委員(廿日市)が委員長に、堀眞知子委員(瀬戸キリスト)が書記に選出された。 前期委員会よりの申し送り事項が、藤崎義宣委員(前委員長)より報告され、質疑応答が行われた。なお勝山健一郎幹事より「障害者差別問題と取り組む活動者全国交流会」の会計報告がなされ、財政的裏付けの必要性の説明があった。 その後、今期委員会のあり方などについて、自由に意見交換が行われた。その中で、特に委員会で協議されたこと、分かち合ったことなどを、いかにして多くの……
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