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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4584・85号】第34総会期 第2回常議員会

2005年8月13日
重要案件に白熱した議論 セクシュアル・ハラスメント事件を巡っての教師委員会の対応、教憲第九条の改革について、年金制度の改正案、更に新潟県中越地震、今常議員会では耳目を集める重要案件が重なった。一方で、「合同のとらえなおし」を初めとする懸案事項は、容易に解決の道が得られる問題ではなく、事柄によっては糸口が見えない状態が続いている。教団存亡の危機という声さえ聞く。常議員会の働きはますます重大であり、教団に連なる信徒・教職の祈りがここに集められることが期待される。

【4583号】教区総会を終えて

2005年7月23日
六月二五日開催の神奈川教区総会を最後に、全教区総会が終了。私は問安使として五教区を廻り、自分の所属教区を加えると六教区の総会に出席したことになる。 当然ながら、会場(教会・ホテルなど)の違いをはじめ、協議方法や、さらに議される課題は様々であり、そこに教区独自の姿勢が明確に示されていた。 そんな中で改めて考えさせられたことを一つだけ記したい。 それは、廻った教区総会で執行された准允式と按手礼式に使用された式文のことである。 A教区では、「口語式文」を、B教区では「新しい式文」を、C教区では自分で作成した式文を使用しておられた。確かに、「口語式文」は第一〇回教団総会で承認されてはいるものの、これを使用しなければならない、という規約(強制)はないので、何を使用するかは、執行する教区議長に委ねられている。 また、議場には准允式・按手礼式の式文を知らない議員がほとんどであるから、どの式文を……

【4583号】人ひととき 平野節子さん

人間を発見し、真ん中に礼拝を発見して歩む 思い立って、夫と相談して二人で「ピースボート」に乗り込んだ。フィリピンから始まり、東南アジア諸国、アフリカ、アメリカ、南アメリカ、…。南半球一周一〇二日間の船旅は、太平洋戦争の激戦地ラバウルに行き着く。 「じつは、まったくの観光目的でした」と平野さんは正直に語る。船上ではたしかに多くの学びの機会が与えられ、とくに環境問題の学習については、国内各地に行っては感じていた問題意識を持って臨んだ。しかし、もとは観光目的の旅で三ヶ月半はきつい。「ものすごく、空しくなりました」。 そこで平野さんは思いきって呼びかけた。「クリスチャンの方、集まりましょう」。四方は見渡す限りの海原、自ずと心は上を向くのか。九〇〇人の乗客の中から、一八人のクリスチャンが集まった。日本におけるキリスト者の割合の二倍だ。 礼拝が始まった。ある牧師の娘さんがお父上の説教集を持……

【4583号】出版局ニュース

★新刊から 『神学と牧会カウンセリング』〈ジョン・B・カブJr.=著、柴野雅亜規=訳〉日々を生きる信徒の生活に、神学はいかに出会うのか。神学と心理学、カンセリングの統合を目指す試み。四六判・一七六頁・二五二〇円 『慰めの祈り-病むときに』〈W・バークレー=著、小塩トシ子=訳〉「入院したときに」「眠れない夜に」など、病の中にいる人の具体的場面におくる、短い祈りと、聖書の言葉。今、病にある人に、医師や看護師に。四六判・一六二頁・一六八〇円 ★重版から 『傷ついた癒し人-苦悩する現代社会と牧会者』〈H・J・M・ナウエン=著、西垣二一・岸本和世=訳〉四六判・二二四頁・二〇〇〇円

【4583号】関西農村センターで「協議会」開催

六月六日から七日にかけて、四七回を数える「農村地方教会教職信徒協議会」が兵庫県加西市にある関西農村センターで、二七名の参加者を得て開催、学びと協議の時を持った。 講師は君島洋三郎先生(農村伝道神学校校長)。農伝神学校五五年の歩みを紹介しながら、熱意をもって『農』へのこだわりを語られた。営利農場廃止後も実習を重んじるゆえんを「学生たちが農業実習で土に触れ、作物の命を育む体験を大切にしている」と。卒業後の教会現場を視野に入れた懸命の取り組みに感銘を受けた。 現場からの発題Ⅰは川端諭先生(滋賀・堅田教会)による「地方教会に赴任して」。成松伝道所、宝塚福井教会、そして堅田教会での働きの中での宣教の視点を踏まえて話された。聖書を読む時、イエスが当時「罪人」と呼ばれた人々の友となられたのを受けて、現代の教会がどこまでそのイエスに近づき、迫ることが出来るかとの課題、宿題をいただいた。 発題Ⅱは小西……

【4583号】教務教師 神学教師からの声

指導者不足 佐々木勝彦 (東北学院大学文学部キリスト教学科教授) これまで「キリスト教教育」は決して神学の主要部門ではなかったし、今もそうである。 しかし最近、その雰囲気が少しずつ変わり始めている。所謂「神学校・神学部」が「キリスト教教育」の専門教員を配置するようになってきた。 その理由のひとつは、教員資格審査の段階で文部科学省が「専門的な教育学」の訓練を受けていることを条件にするようになったからである。教員免許状取得資格を与えるからには、神学を学んだ者が片手間にやれる仕事ではないとの主張である。 この要求はやがて「神学校・神学部」にとって大きな負担になると思われる。 「専門的な教育学の訓練を受け、しかも神学の訓練を受けた者」と言われても、実際にはそう簡単に見つからない。少なくとも二つの専門教育を受けるには、学部だけで最低六年間の教育が必要であり、大学院での教育も不可欠に……

【4583号】消息

松本芳夫氏(隠退教師) 五月二三日、逝去。七七歳。栃木県に生まれる。一九五五年、同志社大学大学院修了後、輪島教会に赴任。六一年から二〇〇一年まで四〇年間、岸和田教会牧師を務め、隠退した。遺族は妻のすみさん。 松富 勲氏(隠退教師) 六月二日、逝去。九六歳。山口県に生まれる。一九三三年神戸中央神学校卒業後、武雄教会に赴任。四一年から七九年まで三八年間、筑後福島教会牧師を務め、隠退した。遺族は甥の古川真さん。  

【4583号】訂正

四五八一号二面、西東京教区総会記事欄、常置委員選出名の教師に、「小海基」(荻窪)追記。

【4583号】教区コラム 中部教区

互いの自由を保証する最小限の一致点 高橋 潤 中部教区総会では、毎年「宣教実施目標(案)」を審議している。そこで必ず謳われている言葉に「宣教基本方針作成へと至ることを願う」という一文がある。 一九六九年度中部教区宣教委員会は、教区伝道計画を可決し、宣教基本方針を樹立する骨子として、「①信仰告白の実質化②教区の教会的共同体としての推進③教会の革新についての検討」の三点を確認し「一九七〇年宣教基本方針案」を作成したが、特に①が争点となり、総会の総意とならず、教区宣教委員会が方針案を撤回する形で廃案になった。以後、一九七七年より議案として「宣教実施目標」を決議して来た。ここ数年の教区常置委員会は、宣教基本方針作成を願いつつ「時を待つ」姿勢で、基本方針作成を棚送りにしている。 私たちは、基本方針として日本基督教団信仰告白、教憲、教規を最小限の一致点として歩む教会・伝道所群を形成しなけれ……

【4583号】希望の光を灯すために 統一原理問題全国連絡会

統一協会に子どもや妻が入ってしまった両親、夫等、家族からの相談は、当教団や教会に、今も絶え間なく続いている。このような人たちに希望の光を、もう少し灯すことは出来ないかと「統一原理問題全国連絡会」は考え、さまざまな努力を積み重ねてきた。その成果が、やっと表れた。 去る六月一三日(月)~一五日(水)まで宣教委員長の岩﨑隆、総務幹事の愛澤豊重牧師を含め六名が訪韓し、大韓イエス教長老会の「異端似而非対策委員会」のセミナーに出席した。 これまでの経緯は昨年一月に「統一協会問題キリスト教連絡会」のメンバーが訪韓したさい、大韓イエス教長老会との協議では先方から研究機関や協議の場を設けることが出来ないか、との提案があった。その提案を受けて「統一原理問題世話人会」では昨年の六月一七日~一八日まで行われた「全国連絡会」に大韓イエス教長老会の「異端似而非対策委員会」の三名を招いて協議した。このようなことから……
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