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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4596号】平和メッセージ

2006年2月11日
ルカによる福音書一九章三七~四八節 平和の王が来られる 小池磨理子 ・エルサレムを前にして 主イエスはエルサレムを前にして、この都のために泣いて言われました、「もしこの日に、お前も平和への道をわきまえていたなら…」「もしおまえも、この日に、平和をもたらす道を知ってさえいたら…。しかし、それは今おまえの目に隠されている」。 何とエルサレムを愛しておられたことでしょうか。そして何と無念な、胸の張り裂ける思いをいだいておられたことでしょうか。主イエスには、エルサレムの落城するありさまが見えていました。敵に囲まれ、城壁攻略のための堡塁が築かれ、敵兵がなだれ込み、人々が地にたたきつけられ、何一つ残らないほどに略奪され破壊されるありさまです。主は泣くのです。「もしおまえも、平和に向かう事柄を知ってさえいたなら…。しかし、それは今おまえに見えない・・・おまえは、神の訪れの時を知らない……

【4594・95号】聖書を読む

2006年1月28日
電車の中で声をかけられる。施設の元職員であった。その施設では毎週木曜日に礼拝をささげている。「いつも先生のお話を聞いていましたが、今はどんなお話であったか覚えていません。でも、聖書を読んだことは決して忘れていません。なんか、それが支えとなっているような」と言われる。 教会の集会はもちろんであるが、家庭集会、幼稚園聖書の会、施設、刑務所の集会では必ず聖書の輪読をしている。輪読後に奨励をし、その後懇談をするのであった。ところが、最近は輪読ができない状況もある。高齢化に伴い、字がかすんで読めないとか、眼鏡を忘れてきたとかである。 「役員は務めさせていただくが、礼拝の司会は辞退したい」と言われる。礼拝の司会をするにあたり、聖書を読まなければならず、間違えるといけないので、と言われるのであった。確かに間違えて読まれる方もある。「心配はいりません。皆さんも聖書を見ているのであり、理解されます」と言……

【4594・95号】人ひととき 桝田知恵さん

漁られたキリスト者として 「私は、絶対、病床洗礼」。家族が皆、会員となっている教会で、知恵さんのこの宣言は、よく知られていた。死の間際に洗礼を受ければいい。そこまで逃げてみせる。そんな気持ちが込められた宣言だった。家族で一人だけ未受洗。周りからのプレッシャーは感じてきた。特に未受洗の自分は受けることができない聖餐のある日の礼拝は休むことが多くなっていった。 教会へは母のお腹の中にいるときから。小学校四年生までは教会学校に通った。その後、続けてきた水泳の強化選手に選ばれ、日曜日は練習。もともと行くのがそんなに好きではなかった礼拝を休む都合のいい言い訳ができた。水泳にはますます力を入れ、高校はスポーツ推薦で強豪校に入学。活躍した。 しかし、この水泳も高校まで。短大は幼児教育科に進んだ。母も姉も保育者。自分も保育者になることに抵抗はなかった。しかも就職活動はキリスト教保育幼稚園だけに絞……

【4594・95号】訂正

四五九三号三面、日本基督教団と台湾基督長老教会との教会協議会欄、「謝世楷氏」を「許世楷氏」にお詫びして、訂正します。

【4594・95号】「隠退教師を支える運動」 推進座談会について

「隠退教師を支える運動」推進委員会は、一年に三回くらい、各地で「隠退教師を支える運動・推進座談会」を開催して、この運動への参加・協力をお願いしています。 二〇〇五年度は先ず、九月一〇日(土)に東京教区西南支区・南支区の各教会に呼びかけて、JR山手線恵比寿駅近くの「聖徒教会」で行いました。出席者は主催者側を除いて二七名でした。 次に、一〇月六日(木)に東海教区の東静分区・中静分区の諸教会を対象に静岡県沼津市の「沼津教会」で開催し、一八名の方が出席して下さいました。 どちらの会にも信徒の方々に加えて数名の教職も参加して下さいました。 この座談会では「私達信徒が毎月一口・一〇〇円(一口以上)を捧げることの目的・主旨・使い途」その他の事を説明いたします。献金運動ですから、いろいろな質問や意見がありますが、それに対してなるべく具体的な例をあげて回答しています。 また各教会で、この「隠退教師……

【4594・95号】牧師のパートナー

主は生きておられる 小堀富士美 (富山鹿島町教会員) 「牧師先生、教会を愛してください。○子さん、教会から愛されてください」二年前の東舞鶴教会から夫が転任する時、後任の若い伝道者のご夫婦に私が言った言葉です。今思い出しても、何て生意気なことを言ったのかと顔が赤くなります。 私たちも一九年前、夫の初めての任地として東舞鶴に来ました。夫と見合いをして三ヵ月後のことです。牧師と結婚することになるなんて私には思ってもみないことでした。心から信頼する方が間に入ってくださり、見合いをすることになった相手が牧師だったのです。結婚式はまるで若い伝道者を送り出す壮行会のようでした。牧師の生活とはどんなものなのか、ノンクリスチャンの家庭に育った私には、さっぱり判りませんでした。 牧師夫人といえば、自分の信仰を育ててくれた牧師の尊敬する夫人しか知りません。でも、その夫人のようになるのはとても自分に……

【4594・95号】消息

冨田 望氏(隠退教師) 十月二二日、逝去。九五歳。徳島県に生まれる。一九三四年立教大学、三九年プリンストン神学院卒業。六四年から七九年まで金城学院宗教総主事、七九年から八〇年まで、弘前学院院長を務め、九〇年隠退した。遺族は姪の北山瓔子さん。 石塚 誠氏(隠退教師) 十一月三日、逝去。九二歳。山形県に生まれる。一九四〇年同志社大学神学部卒業後、南大阪教会に赴任。その後沼田教会、水口教会を経て、七四年から八五年まで潮江教会を牧会し、隠退した。遺族は長男の一実さん。 本田清一氏(隠退教師) 十一月二〇日、逝去。九四歳。東京都に生まれる。一九四一年日本神学校卒業後、諏訪教会に赴任。その後、佐賀教会、門司教会等を経て、六三年から九四年まで新栄教会を牧会し、隠退した。遺族は長男の栄一さん。  

【4594・95号】教区コラム 関東教区

希望の春を待つ 〜新潟県中越地区の方々と共に〜 三浦 修 私の人生の中で、大洪水に見舞われたのは故郷・山口県萩での少年時代、大雪には二八年間開拓伝道に従事した鳥取で、大地震は十一年前に姉弟が暮らしている兵庫県西宮の地(被災三日後に現地入り)でそれなりの体験をしました。しかし、新潟県中越地区の関係教会(五教会)、幼児施設(三施設)と、この地区に住む関係者の方々は、僅か一年の間に大洪水、大地震、一九年ぶりの大雪の被害に遭遇されました。関東教区は、以後、奇数月には五教会連絡会議(会場は持ち回り)を、偶数月には早朝から深夜に亘って五教会夫々を訪問し、教会堂、牧師館、園舎等の再建計画や必要経費等の相談に応じております。すでにご報告して居ますように、被災五教会は夫々の地に在る唯一の教団の教会です。地方の最前線にある宣教の拠点を支え、守り抜く想いで一杯です。一〇月二三日の被災一周年を覚える記念……

【4594・95号】愛の支配が届くために 東支区 新年礼拝

主の新しい年、二〇〇六年を祝って、東京教区東支区では、新年礼拝が守られた。 一月一日(日・祝)、一四時から、銀座教会を会場として守られた礼拝では、マタイによる福音書六章二五節から三四節が朗読され、西新井教会の河合裕志牧師から「明日のことまで思い悩むな」と題して、新しい年の説教がなされた。 「日本の国、世界の国々において、様々なことが起こる。教会にも様々なことが起こる。しかし主は共にいます。その信仰を持って共に歩んで参りましょう」という新年の挨拶をもって始められた説教において、師は「明日のことまで思い悩むなと言うことは、イエス様から私たちへの命令である。私たちがあらゆる思い悩みから解放していただける言葉、自由にして下さる言葉である」と語り、「恵み深い父を覚える」事の大切さを説いた。「今の日本には、不安の種が多くある、豊かな日本の社会でも、やはりキリストの言葉は有効である。ものを食べ、服を……

【4594・95号】企業人でありつつ信仰者として 池田守男資生堂会長が講演

東京教区西南支区キリスト教講演会が二〇〇五年一一月二六日、聖ヶ丘教会を会場に開催された。 今回の講師として池田守男氏(株式会社資生堂会長・東洋英和女学院理事長)を迎え「与える喜び」の題で講演を聞いた。池田氏は青年時代、伝道献身者としてキリストに仕えるべく志を与えられ、東京神学大学へ入学した。しかし卒業を前に、「やがて牧師になるにしても一度社会に出てからでも遅くはない」との思いから就職活動をし、資生堂へ入社することになった。「それからの人生、企業人でありつつ信仰者として生きる意味、与える喜びの重要性に気づかされてきた」と証しした。 池田氏は、五代の社長の下で、長い秘書生活を経た後、社長に推薦された。「生涯一秘書」を自任していた池田氏は「その器ではない」と思ったが、主日礼拝に通う銀座教会で出会った「Be  just  and  fear  not(正しくあれ、恐れるな)」という新渡戸稲造の……
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