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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4610号】小泉首相の靖国神社参拝への抗議声明

2006年9月16日
わたしたち日本基督教団は8月15日の敗戦記念日に小泉首相が内閣総理大臣小泉純一郎と記帳して靖国神社に参拝されたことに強く抗議します。 わたしたちの教団は、1941年に大日本帝国憲法下に設立されました。天皇を頂点とする国家神道を宗教を超えたものとして、天皇崇拝や神社参拝を国民儀礼として求められ、受け入れました。そればかりか朝鮮、台湾をはじめアジアの諸教会にもそのことを奨励しました。また、国家の戦争政策にも協力しました。1967年に、わたしたちはこのことを心から悔い改めて再出発したのです。 靖国神社は太平洋戦争までは国のため、ひいては天皇のために戦死した人々を英霊として祀る国家が創設した神社でした。しかし、そのことから起こった思想、信教の自由の抑圧を反省し、戦後には靖国神社は国の保護から離され、一宗教法人として活動しています。しかし、このような歴史をもつ施設に私人としてとは言いながら「内閣……

【4610号】主イエスの赦しと癒しにより 障害者差別問題小委員会

第34総会期第四回障害者差別問題小委員会が、教団会議室にて六月二九・三〇日に行われた。 開会礼拝では、長尾邦弘委員が、マタイ伝9章1~8節より「自殺者が三万人を超えている現代において、赦しと癒しが分けがたく存在していること。自分は自分自身に絶望しても、主イエスは受け入れて下さっているという恵みによって、人は生かされていること。御言葉の説き明かしの中で、主イエスの赦しと癒しを示され、関係を回復しうること。教会は御言葉を宣べ伝えることによって、神様の愛と受容を人々に伝え、苦難の中にある人々と共に生きる」というメッセージを語った。 前回記録承認、第五回宣教委員会報告が、それぞれ資料に基づいて行われた。 最後の委員会なので、委員会の課題などについて自由な討議がなされた。今期委員会は「障害者差別問題と取り組む活動者全国交流会」を開催しなかった分、学びを深めることができた。その中で障害者を巡るこ……

【4610号】「信教の自由」について協議 靖国天皇制問題小委員会

今総会期第四回目の「靖国・天皇制問題小委員会」が七月四日と五日と教団会議室で行われた。 村田元委員長が欠席のため村田委員長の指名で須賀誠二委員が司会を担当した。 今回の委員会では、国際基督教大学教授の森本あんり氏に「信教の自由と憲法-アメリカの歴史的実験に学ぶ」という講演をしていただき、靖国問題、靖国問題から見た憲法改正の動向、宗教に関する判例の読み方、さらには宗教団体と国家との関係の背景となる「信教の自由」の問題について協議を行った。 「宗教的寛容」と「信教の自由」との関係と違い、また「政教分離」と「信教の自由」との違いなどを明確に、歴史的に説明していただき、靖国問題や憲法改正における宗教問題、あるいは最近盛んに論じられている愛国心について考える場合に必要なスキルを与えていただいた。 行動や運動、批判のためにはまず正しい理解が必要であり、その意味では有意義な講演であり、今後社会委……

【4610号】グローバリゼーションの時代にあって スイス協約委員会

七月二一日に教団事務所にて、第二回スイス協約委員会が開催された。 日本基督教団とスイスの教会との関係はSOAM(スイス東アジア・ミッション)との長年の宣教協力を基盤として、SEK(スイス福音主義教会連盟)との宣教協約を結び、現在もSEKの宣教師が日本で活躍している。二〇〇一年にはSOAMスイスの海外宣教団体が連合して、 mission21を結成した。それ以来、教団は mission21 のアジア部局とも連携を保ちつつ、宣教協約の実質化に取り組んできた。 しかし、二〇〇六年三月にSOAMが mission21を脱退し、独自の活動を続けていくことになった。教団は、SOAMを通じて mis-sion21と繋がっていた。 mission21 からは、今後も関係を続けていきたいとの申し出があり、委員会としては、SEKや mis-sion21 と教団のこれまでの関係を尊重し、今後も宣教協力を続け……

【4610号】関係者でいこう!! ~さよなら無関心 部落解放青年ゼミナールに参加して

八月一~四日、大阪のいずみ教会で青年ゼミが行なわれました。日本各地や、インドからの参加者が集まり、大変にぎやかなものになりました。 北海道出身の私は、部落差別問題と直接関わる機会がなく、この和泉の地に来て初めて体感を伴いました。しかし何故、部落差別が存在するのか、私には全く理解できないのです。 日本には古くからケガレという信仰があり、そのことによって特定の職業に就いていた人たちが、穢れた身分とされ、部落民とされるようになったそうです。そしていつしか、その地域に住む人々が、差別されるようになったということを学びました。中世、あるいは近世から続く差別問題は、身分制度がなくなった今もなおステレオタイプ的に残っている。そして、そのことによって、悲しみや苦しみを抱えている人がいることを知りました。 一方で、必ずしも全員が差別体験を受けたという実感があるわけでもないことも、青年部のある方の話で知……

【4610号】荒野の声

▼テントキャンプも三日目夜、一大イベントのバーベキューが始まった。畳一枚分の鉄板に、あらゆる具を載せて薪で焼く。菜箸を伸ばしても届かないし熱い。一人がシャベルを持ち出して、具をかき混ぜる。他がつぶやいた。「便所を掘ったシャベルなのに」。高校生がこれに反応する。「キャンプ、キャンプ」。▼キャンプだから許される範囲内だと言う意味で、このキャンプでの流行語・合言葉となっていた。中学生の女の子も、便所シャベルでかき混ぜた肉や野菜を、まあたくさん食べること。「キャンプ、キャンプ」。▼湖畔の上下水道もないススキの原で、草をなぎ倒し、便所を掘ることから始まるこの企画を、中高生は献身ではなくサバイバルだと評した。第一回目には台風に襲われ、真夜中テントにぶら下がって、飛ばされるのを防いだと聞く。体験は、伝説となって語り継がれる。▼バーベキューが初日だったなら、誰も箸をつけなかったろう。共に過ごすことで出来た……

【4610号】「Passion lives here in Fukuoka Young Camp.-すべての熱情、感情がここに-」 福岡地区ヤングキャンプ

八月七日(月)津屋崎の夜は熱かった。福岡地区ヤングキャンプ(八月六日~八日、津屋崎教会にて開催)二日目夕食後、津屋崎海岸で夕陽を背にして、キャンプに参加した約三〇名のティーンエイジャーの若者たちは、熱心に講師の話に耳を傾けた。 講師西岡巌牧師(現福岡渡辺通教会)は「とらえられた私」との主題のもと、ご自分の愛するご子女を二歳で天に送られた経験より「『もし神様に出会ったら、殺してやりたくなるだろう』、そんな思いで牧師を続けた。大抵の牧師は、熱心に祈れば祈りは聴かれると言うけれど、僕は娘の命を生かして下さいという祈りが聴かれない所から、牧会が始まったのだ」と、パウロの喜びの書簡、フィリピの手紙から、純粋な瞳の子どもたちに、熱く語りかけられた。かつて、キリスト教徒を憎み、殺していたパウロが、回心後実は、神の愛にとらえられていたという驚きの経験と講師の経験が重なる。 サンセットサービスが終わり、……

【4610号】夏に集う若者たち 2006 「人生のロードマップ?」主題に 五〇年以上の歴史を持つ東日本ユースキャンプ

東日本ユースキャンプは、東日本同信会が主催し、同志社大学神学教育後援会が後援となって行われるキャンプで、五〇年以上の歴史を持っているキャンプである。 最初は、東日本高校生献身修養会という名前で、献身者を募る目的で実施されてきた。五年前より東日本ユースキャンプと改名したが、その精神、内容などは今でも引き継がれている。 東北から関東までの諸教会に呼びかけ、高校生以上二〇歳未満の若者たちが参加する。スタッフは全員が牧師で、今年は、安藤昭良牧師(小出教会)をチャプレンとして、山下智子牧師(会津若松教会)、与那城初穂伝道師(国分寺教会)、佐原光児伝道師(霊南坂教会)、北村裕樹伝道師(弓町本郷教会)、そして、主事として千葉敦志牧師(太田八幡教会)。講師は、同志社大学神学部から原誠先生をお迎えして行われた。 三泊四日のスケジュールで行われるこのキャンプに今年は、男子三名、女子九名の合計十二名が参加……

【4608・09号】平和聖日メッセージ

2006年8月12日
戦後六十一年目の夏を迎えました。 「 平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイ五の九)とのお言葉どおりにピースメーカーでありたいと存じます。しかし、具体的に平和を作り出すことの難しさを感じます。ますます祈りの力に頼らねばなりません。 今日、日本では憲法が持つ平和と民主主義で表される理念と、日本国憲法以前に国家を形成してきた国粋主義的な理念とが改めてぶつかり合っています。 世界の情勢の変化から考え方が多様化し、これまで当然とされてきたことが改めて考えられなければならない時代なのでしょう。 私たちはキリスト信仰に基づいて平和憲法を支持し基本的人権の大切さを訴えてきました。けれども、日本社会ではこれまで、平和も人権も基本的なことがきちんと受け止められずに来たのではないでしょうか。 私たち自身も、民主、平和の理念がプロテスタントの歴史の中から生み出された……

【4608・09号】人ひととき 竹井 真人さん

伊豆諸島の伝道に生きる 富士火山帯が太平洋に伸びているその上に伊豆諸島がある。そして東京港から一番近いのが伊豆大島、その東南に波浮教会がある。竹井真人さんはその教会の牧師である。 中高生の集会に参加したのがキッカケとなり、日本メノナイト教会会議霧島キリスト教兄弟団で受洗。日本ホーリネス茂原教会から東京聖書学院に入学し、一九七六年卒業。徳山福音キリスト教会等を経て、日本ホーリネス教団のキャンプ場「大島・泉の家」のチャプレンとなった。 一九八六年四月、乞われて日本基督教団新島教会の牧師に就任。その年の十一月、日本基督教団に教師として転入。十一年間、新島教会に仕え、一九九七年から波浮教会に移り、波浮教会と新島教会を兼牧した。 以来九年間、毎週、土曜日の早朝大島から東海汽船で二時間かけて新島に渡り、新島教会で主日礼拝の御用をすませて昼過ぎに新島を出て大島に戻り波浮教会の礼拝に奉仕すると……
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