四六一三号三面、消息欄卒業大学名、「関西学院大学」を「関東学院大学」に訂正いたします。
教団年鑑刊行のお知らせ
このたび、日本基督教団年鑑二〇〇七年版を刊行いたしました。今回も新たな情報を満載しておりますので、是非、最寄りのキリスト教書店もしくは当方に直接お買い求めください(定価三六〇〇円+税)。また、ご購入いただいた方には、是非アンケートハガキにお答えいただき、当年鑑についてのご感想やご批判をいただければ幸いです。来年三月発行予定の追録を送ります。
なお、直接お買い求めの際は、〇三-三二〇二-〇五四一事務局総務部にお電話ください。
二〇〇六年一一月
日本基督教団総務部年鑑係
一〇月二五日、総会二日目午後のセッション終了後、「信徒交流の集い」が開催された。「全国の信徒の交流の機会は、三〇有余年ぶり」(呼びかけ文から)という集いは、総会出席の信徒議員に対して、総会初日に文書で呼びかけるという急な設定だったが、北海教区から沖縄教区まで大半の教区から、信徒議員の四割強、八〇人近くが参加した。
この集いには、山北宣久議長ら三役、竹前昇総幹事もゲストとして出席。金刺一雄氏(関東)の司会で始まり、小林貞夫氏(東海)の経過説明。津村正敏氏(兵庫)、池田浩二氏(東京)の挨拶に続いて、山北議長は「日本での宣教の初期に福音をもたらしたのは、クラーク、ヘボンなど信徒だった。信徒の皆さんが、良いバランス感覚を持って教団の活性化に努めて欲しい」と挨拶。
竹前総幹事は「三〇余年ぶりという歴史的な信徒の集いは誠にうれしい。忘れられない会となる。ぜひ各地で信徒の集いを持って欲しい」とエール……
▼議案第十八号「〇四年度教団歳入歳出決算承認に関する件」、議案第十九号「〇五年度教団歳入歳出決算承認に関する件」は、会計上の細かい数字にまで及ぶ質疑応答がなされた後、何れも承認された。
▼議案第二〇号「〇六年度教団歳入歳出実行予算に関する件」、議案第二一号「〇七年度教団歳入歳出原予算に関する件」は質疑応答の後、何れも可決された。
その他次のような重要議案・案件が審議され、それぞれ可否が下され、また、対応がなされた。
▼議案第十二号「常設委員会および常設専門委員会委員選任に関する件」では、教団三役と常議員七名を選考委員とする提案がなされた。前総会期までは、十七教区の議長が選考に加わっていたことから、強い反論があった。山北宣久議長は、「教区の意見は、文書で提出して貰い、有力な判断材料とする」と説明したが、「教区の利害が対立し、分捕り合戦のようになる」「適材適所こそが肝要」という賛成意見と……
総会第二日目夜、今総会に於いて部落解放センター企画の解放劇が上演された。
劇に先立って「総会での同性愛者『差別発言』に関して討議をした」旨報告された。
物語は、娘の結婚問題で悩む教会役員である父親、その娘、恋人であり、部落出身の青年、教会の牧師、の四人を中心に進む。その四人の会話を中心として「結婚」を契機に起こる様々な問題が浮き彫りにされて行く。
結婚を反対された二人が父親を説得するために何度も家を訪れ、また牧師に相談を持ちかける。そうする内に「差別者だった父親」「部落差別について無知だった牧師」「差別を実感せずに育ってきた部落出身の青年」それぞれが育てられてゆく。
特に、父親が部落差別に関する書籍を初めて手に取るシーンは印象的だった。劇中で「解放運動というのは差別された人間を解放するのと同じように、差別した人間も解放してゆくんですよ」と語られるように、差別問題に理解を深めてゆくこ……
午後一時半から開会礼拝が、朝岡瑞子氏(船橋教会信徒)の司式により行われた。日本基督教団信仰告白が告白され、野村忠規氏(松山城東教会牧師)がヨブ記16章18~20節、ローマの信徒への手紙8章31~39節から説教を語った。
「もし神がわたしたちの味方であるならば、だれがわたしたちに敵対できますか」。パウロはローマの厳しい迫害の最中にあって神を讃え、このように語っている。なぜなら神は私たちのために、その尊い御子を十字架に架けて下さった。この事実こそが、私たちに対する神の愛である。この方が私たちの味方であるなら「だれが、キリストの愛からわたしたちを引き離すことができましょう。艱難か。苦しみか。迫害か。飢えか。裸か。危険か。剣か」。
主のために迫害され、心も体も苦しめられる現実にあって、あのヨブもそうであったように、私たちにもう一つの事実が知らされた。
共におられる十字架のキリストが私たちの弱……
議案第35号「日本基督教団と沖縄教区との関係回復に関する件」の内容は、訪問と現地研修を積み重ね、対話を進め、課題を共に担う証しとして、常議員会を沖縄で開催する事を提案するものである。
この議案に対して、沖縄教区から教団総会議員が選出されていない現実に心を痛め、双方の歩み寄りの必要を重要とする等の賛成の意見があった。
これらの賛成意見に対して、この議案は、経費的な予算を明確にして具体的な予算を含めた提案を明確化すべきである。また、この議案が、沖縄教区に対して事前に打診しての議案であるのかの確認がなされた。
向井希夫大阪教区議長は、「事前に沖縄教区に打診しての議案ではないが、この総会でこの議案が決議されれば、そこから沖縄教区との対話をはじめ、実現に至るものと考える。また、予算は、総会決議がなされるのであれば可能であると信じている」と答弁した。
沖縄教区の知花正勝議長は、「沖縄が不在だと……
「日本基督教団が自らの起こした『同性愛者差別問題』に真摯に向き合い、性的指向を理由とした人権侵害と取り組むことを宣教の課題とする件」が、二日目午後に審議された。
提案は、要約すると次のようなものであった。(1)二〇〇〇年に開催された協議会の内容を記録集として作成・配布する。(2)常議員会及び総会で、協議会・学習会の場を設置する。(3)常議員会は、同性愛者差別問題への取り組みが推進されるように各教区・教会・伝道所に呼びかける。(4)「同性愛者差別事件」について、教団総会議長および常議員会の見解を提示する。
審議は、所謂「伊藤発言」「大住文書」が果たして差別になるのかという点と、「協議会」開催の顛末とその評価について、全く意見が対立した。双方とも、以前の常議員会等で主張して来たことの繰り返しであったが、議論は白熱した。
その中で、一人の議員から「同性愛者を担任教師として迎えることには躊躇……
「世界宣教協力委員会組織変更に伴う教規等変更に関する件」は、現行の世界宣教協力委員会を世界宣教委員会に変更し、委員会の中に、六の小委員会を設置するという提案である。提案理由には、次のような経緯と理由が記されている。
日・北米宣教協力会(JNAC)が解散を決議し、これを受けて宣教協力協議会(CoC)が解散する。ために、CoCで行って来た業務を教団が引き継ぐ。この業務を行うため、世界宣教部を独立させ、世界宣教協力委員会を改組する。この業務と機構改革によって、教団は世界の諸教会との協力関係に責任を持つ教会となる。
竹前昇総幹事が詳しく経緯と理由を説明し、大宮溥世界宣教協力委員長が、「緊急で大切なことなので、原案通り認めて欲しい」と訴えた後、数人の議員が、世界宣教委員会の中に韓国・在日大韓協約委員会を置くことに反対意見を述べた。
反対理由は、次のようなものであった。「改組により、三〇年の歴史……
▼今年の我が家庭菜園は、殆どのものが不作で、大きな挫折感を味わった。投資もした。労力も、気持ちもつぎ込んだ。だが報われなかった。その原因を、全て天候異変のせいと決め込んでいた。その証拠には、凶作時に強いサツマイモだけは例年以上に採れた。▼しかし、どうもそれだけではないらしい。長野県で、半農半牧の優雅な日々を送る(そんなことはないか)Y牧師に窮状を訴えたら、いろいろと指摘を受けた。全く自己流で二〇年、聞きかじりの間違った知識を貯えていたらしい。▼この際、謙虚に、第一歩から出直しと、『初めての野菜作り』なる本を買い求めた。流行のカタカナ名の野菜ではなく、茄子や胡瓜を初めとする定番から丁寧に教えてくれる。いかにデタラメが多かったかに気付かされた。▼成績が振るわない現状を打破しようとするのならば、何よりも必要なことは、初歩の初歩、基本の基本に立ち返ることではないだろうか。そこまで帰って、まるで立場……