神が備えてくださる道
フレキシブル基盤というものがパソコン、携帯電話、デジタルカメラ、あらゆる電子機器を見えないところで支えている。厚さわずか十分の数ミリの電子基盤。どのような空間にも組込めるように、どんな電子信号も滞らないように設計、製造される。吉田さんは、この製造メーカーに勤めている。
吉田さんが責任を持っているのは品質保証部。自社製品の品質を高め、かつ顧客からのあらゆる注文に応ずる部署である。「品質は人」と語る。製品の質は突きつめれば人の質による、ということだ。アジアにも工場を展開している。外国人従業員にも論理的に仕事を理解してもらうように研修を積んでいる。また顧客メーカーにも新製品発表の期限があり、タイムスケジュールが厳しいことは常である。従業員、製品、顧客の間に入って、ハード、ソフトあらゆる場面で対応する。
吉田さんは秋田生まれ。父が石油関連の仕事をしていたこともあって……
標記研修会が二〇〇六年九月二四日~二五日、広島市の広島キリスト教社会館で行われた。講師に部落解放同盟福山三吉支部長の三浦昇一氏をお迎えし、「私の戦後、部落解放運動史」と題してご講演いただいた。三浦氏は敗戦直後の広島県福山市で解放委員会広島県東部支部の結成に参加され、地域の子ども会活動や同和教育運動などに粘り強く取り組んでこられた方である。特に講演では、氏が最前線に立って闘ってこられた、福山結婚差別事件、吉和中学校での差別授業事件などの差別糾弾闘争についてお話しくださり、戦後の解放闘争の歴史について明らかにしてくださった。同時に無関心・無知から来る差別が如何に人の「命」を損なうものであるかを教えられた。講演の始めのほうで氏が解放運動に関わる契機の一つになった、親戚のお兄さんの自殺という痛ましい出来事をお話しくださった。その中で「差別が人の命を奪うものであることは今も昔も変わらない」と言われた……
お互いに
ノーリス・シーラ
(英国メソジスト教会〈MCB〉からの派遣宣教師)
だから、多くの部分があっても、一つの体なのです。目が手に向かって「お前は要らない」とは言えず、また、頭が足に向かって「お前たちは要らない」とも言えません。
(コリントの信徒への手紙一 12章20〜21節)
問題だらけの大学生活であっても、毎朝活水女子大学の東山手キャンパスに入る時、こんなに素晴らしい所で仕事が出来ることを神に感謝しています。
階段を登ると創立者エリザベス・ラッセルが植えた楠の下に大きい石碑が見えます。これは活水学院創立125周年記念事業の一つとして造られた活水歴代宣教師記念碑です。エリザベス・ラッセル先生、ジーン・ギール先生はじめ、今まで活水学院で奉仕した宣教師76名の名前が銘板に刻まれています。その最後に私の名前もあるのですが、その後には少ししか余白がないので、将来はどうなる……
★「教会と国家学会」研究発表会/時=11月10日(金)14時~16時/所=衆院第一議員会館第3会議室/発表=「私にとっての教会と国家」李仁夏氏/主宰=教会と国家学会(会長・高橋力)/参加費=五百円/問合せ=教団久我山教会(尾崎まで)TEL・FAX0422-48-7721
★東京教区原理問題相談会
/時=11月24日(金)13時~15時/所=日本キリスト教会館4階会議室/問合せ=東京教区事務所(TEL03-3203-4270)
花岡政吉氏(隠退教師)
七月三〇日、逝去。九九歳。石川県に生まれる。一九三二年関西学院大学神学部本科卒業後、バプテスト教会大三島教会に赴任。その後、三六年から原町田教会、七八年から九六年まで南町田教会牧師を務め隠退した。遺族は妻の直子さん。
「改憲に反対する決議」否決について考える
亀岡 顕
第65回東京教区総会(五月三〇~三一日、於:富士見町教会)は「日本国憲法第9条の改憲に反対する決議」に関する件(「決議文」の採決を求める議員提案)を賛成少数で否決しました。北支区常任委員会は「このことが何を意味しており、考えなければならない課題は何か」ということについて表記の「文書」を七月三日発表しました。その要旨は次の通りです。
「この決議に賛成しなかった人たちが皆、憲法改定に賛成しているとは思えない。憲法改定反対決議という“政治的な”ことを教区総会で行うべきではないとの理由から賛成しなかった人もいたのではないか。信仰と政治(この世のこと)を分けるべきだとする考え方は日本のキリスト教会の中に根深くある。しかし『政治的なことにかかわらない』ことはそれ自体、ある立場に組したり一つの勢力を支持するというきわめて“政治的な”態度になっ……
第34総会期第六回予算決算委員会は九月十八日・十九日の両日、全国財務委員長会議の前後に教団会議室で開催された。
総幹事および財務担当幹事より当委員会に関わる事項の報告を受けた。今総会期第五回常議員会で二〇〇五年度決算について承認を得た。
ついで二〇〇七年度の予算に関する審議では、予算案を非収益事業と収益事業に分ける事とし、収益事業会計の収支の改善に一層取り組む事を確認した。
二〇〇七年度負担金算定に関する審議では、二〇〇七年度も前年度に引き続き諸教会の状況を鑑み、負担金収入を前年度比一パーセント減として、予算の縮小を図る事とし、賦課基準については、今年度の基準を引き継ぐ事を確認した。
二〇〇五年度法人税、消費税賦課額に関する件では、各センターの法人税・消費税の賦課について、今年度も教団が契約している税理士による計算が完了していて問題の無い事を確認した。
二日目の予算決算委員会では……
第34総会期第五回靖国・天皇制問題小委員会が、九月二六、二七日、教団会議室で行われた。
今回の委員会では、「国立追悼施設構想に関して」二六日午後に稲垣久和氏(東京基督教大学教授)が「靖国問題の解決のために」と題して、二七日午前に芳賀繁浩氏(日本キリスト教会豊島北教会牧師)に「疑似宗教としての近代国民国家を超えて」と題してそれぞれ講演をしていただき、講演をめぐって協議した。
稲垣氏は靖国的原理主義が台頭する中でただ「反対」するだけでは問題は解決しないとして、「国民的な痛みの癒しと執り成しと和解と平和のために、市民的追悼の広場を作る努力をしていくべきだ」と語った。その上で、政治主導の国立追悼施設構想ではなく、市民主導の追悼施設を作るべきだと語った。
一方、芳賀氏は、米国のアーリントン墓地やドイツのノイェ・ヴァッヘなど各国の「国立追悼施設」が国家によって戦死者の意味づけが行われ戦意高揚に利……
今総会期最後の第六回委員会が、九月十四日(木)~十五日(金)教団B会議室で開催された。多くの時間を費やし、前回より継続審議となっていた総幹事からの諮問「兵庫教区総会における准允、按手礼について」の審議を行い、答申を作成した。要点は次の通り。
[諮問] 先の兵庫教区総会において執行された「准允・按手礼式」は、執行主体が日本基督教団ではなく、「第60回/『合同』第37回兵庫教区定期総会に招かれた私たち」であり、「誓約」も「准允」「按手」も行われず、「宣言への招き」「准允・按手礼受領者への宣言」だけが式の要素となっている。これを教団の教師に任じる准允、按手礼と認めることが出来るか否か。この「准允」「按手礼」を受けた者を教団の補教師、正教師として登録出来るか否か。
[答申] ①兵庫教区総会で行われた准允・按手式の式次第「准允受領者への宣言」の中に、「あなたの補教師としての聖礼典執行については、……
二〇〇七年春季教師検定試験を左記の要領で行います。
一、受験要綱と受験願書の提出期限
受験要綱と教団指定の願書用紙は一六〇円切手を同封し、正教師受験志願者か補教師(A、B、Cコースの別も)受験志願者かを明記した上、封書でお申し込みください。願書と必要書類を整えて、受験料とともに所属教区に提出してください。
なお、正教師受験志願者は「教師検定規則第十二条②」によるものに限ります。
①教区締切 十二月一日(金)
(教区により締切が異なりますので、教区事務所に確認してください)
②教団締切 二〇〇七年一月五日(金)
(各教区から教師検定委員会に提出する際の締切です)
*受験料は正教師一万三千円、補教師一万円
二、補教師について
①「説教」「釈義」の課題テキスト
旧約 申命記 七章六~十五節
新約 コリントの信徒への手紙 二 四章一~六節
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